米Intelが,固定機器向け規格IEEE802.16-2004(IEEE802.16d/WiMAX)とモバイル機器向け規格IEEE802.16e-2005(IEEE802.16e/モバイルWiMAX)という両無線ブロードバンド規格対応の顧客宅内装置(CPE)用システム・オン・チップ(SoC)「Intel WiMAX Connection 2250」を,米国時間10月11日に発表した。既に利用可能となっている。

 WiMAX Connection 2250は,WiMAXおよびモバイルWiMAXの両方に対応した「業界初」(Intel)のデュアル・モード・ベースバンドLSI。同LSIを搭載するCPEは当初,WiMAXのみに対応する装置として出荷し,無線通信でソフトウエアをアップグレードすればモバイルWiMAXにも対応させられる。

 3種類のWiMAX用周波数帯に対応しているため,国や地域によって異なる周波数規制の影響を受けることなく,全世界で利用できるという。

 同LSIは,米Motorolaが現在WiMAX対応CPE製品系列「CPEi 200 Series」への組み込みを進めている。そのほかには,フランスAlcatel,米Navini Networks,米Proxim,ドイツSiemens,カナダSR Telecomが自社製品に採用する計画を表明した。

 Intelでは,WiMAX Connection 2250搭載製品は2007年に利用可能になると見込む。

 米メディア(InfoWorld)によると,WiMAX Connection 2250はWiMAX対応CPE用SoC「Intel PRO/Wireless 5116」(開発コード名は「Rosedale」)の後継製品という。まだ同メディアは,WiMAX Connection 2250の対応周波数帯が2.5GHz,3.5GHz,5.8GHzの3種類,現在サンプル出荷中で2006年末までに量産出荷を開始する予定と報じている。

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