図1 3社による共通プラットフォーム化のイメージ
図1 3社による共通プラットフォーム化のイメージ
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 ジャパンケーブルキャスト、J.COTT、アクトビラの3社は2013年10月10日、国内のケーブルテレビ局向けのIPプラットフォーム事業で連携すると発表した。

 ケーブルキャストは、ケーブルテレビ局向けの番組配信事業「JC-HITS」などを展開。J.COTT は、東京ケーブルネットワークやケーブルキャストが中心となって2013年1月に設立した会社で、全国のケーブルテレビ局向けのスマートTVサービス提供を予定。アクトビラは2012年11月から、ケーブルテレビ局向けのIP-VOD サービスとして「ケーブルアクトビラ」をケーブルテレビ局に提供している。

 今回の3社による合意で、ケーブルキャストが今後構築するIPリニア放送プラットフォームと、アクトビラの有するIP映像配信プラットフォーム、J.COTT が構築を進めているケーブルテレビ局向けコンテンツアグリゲートサービスの三つを連携させ、次世代のケーブルテレビ向けスマートTVサービスを展開することを決定した(図1)。

 具体的には、ケーブルテレビ局向けの「IP-VODサービス」「IP リニア放送展開」で連携する。IP-VODでは、J.COTTとアクトビラはケーブルテレビ局向けIP-VODサービスについて相互のサービスを接続。J.COTTポータルから、参加ケーブルテレビ局の利用者がケーブルアクトビラを利用できるようにすると同時に、ケーブルアクトビラポータルからも、J.COTT サービスが利用できるようにする。  さらに、このIP-VODサービスを利用するケーブルテレビ局との課金連携を行うため、顧客管理・料金精算などのインターフェース機能も提供する。

 IPリニア放送展開については、ケーブルキャストが、IPTVフォーラム仕様に準拠してIPリニア放送向けIPTV拡張仕様を開発する。同時に、アクトビラの有するIPTVフォーラム仕様準拠のIP-VOD映像配信仕様を一体化し、新たなIPリニア放送プラットフォームを構築する。

 3社は今後、ケーブルテレビ局向けJ.COTT のスマートTVサービスとIP-VOD サービス「ケーブルアクトビラ」の営業連携など、ケーブルテレビ局向けIPプラットフォーム事業展開で広範囲に連携していく方針という。

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