写真1●「息鳥」を使ってTwitterを利用する様子
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写真2●「息鳥」の操作画面
写真2●「息鳥」の操作画面
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 テックファームは2011年7月13日、手足や発声が不自由なユーザー向けにiPad用Twitterクライアント「息鳥」を開発し、App Storeで配信を開始したと発表した。無料で利用できる。画面をタッチせず、マイクに息を吹きかけるだけで文字を入力する機能を備える(写真1)。

 「スキャン入力」と呼ばれる文字入力方式を、iPad上で実現した。息鳥を起動すると、左側にタイムライン、右に文字入力部が表示される(写真2)。下にはひらがなの一覧が並び、一列ごとに強調表示される。ユーザーが息を吹きかけることで、列や文字を指定し、つぶやく文章を作成する仕組みだ。

 「い」を文字入力したい場合は、「あいうえおかきくけこ」の列が強調されたタイミングで、iPadに接続したマイクに息を吹きかける。すると次に、「あいうえお」の部分と「かきくけこ」の部分が交互に強調表示される。

 「あいうえお」が強調されるタイミングで息を吹きかけると、今度は一文字ずつ強調表示される。「い」が強調されたタイミングで息を吹きかけると、上のつぶやき画面に「い」が入力される。

 このような入力方式を実装したことで、手足が不自由なユーザーや、音声入力できないユーザーでも、Twitterを利用できるようになる。もちろん、画面をタッチすることで文字を入力することも可能である。

 テックファームは息を吹きかけることで文字を入力する機能を、「ブレスコントロール機能」と呼ぶ。利用するには、市販のiPad対応マイクを別途購入する必要がある。

 このアプリケーションは、情報通信研究機構(NICT)による2010年度の「高齢者・チャレンジド向け通信・放送サービス充実研究開発助成金」事業で慶応義塾大学と共同研究・開発した成果を製品化したものである。