ソニーは2008年11月27日、企業向けのホスティングサービス「マネージドイントラネット」を発表した。イントラネットを構成するサーバー機やWebサーバーソフトなどをソニーのデータセンターで運用し、仮想化技術を使って仮想マシン単位でユーザー企業に提供する。さらにVPN(仮想私設網)によるアクセス機能を提供することで、ユーザー企業はイントラネットと同様に各種資源を利用できる。料金は月額3万円からで、サービス開始は12月下旬の予定。

 同サービスではユーザー企業内のネットワークに、ソニーが開発した「DigitalGate」と呼ぶ専用ルーターを設置。このルーターを介してVPNアクセスや回線の冗長化といった機能を提供する。

 DigitalGateには米インテルが今年7月に発表した新プロセサ「EP80579」を搭載している。同プロセサはプロセサコアに加えてメモリーコントローラや暗号化機能のアクセラレータといった回路を同一チップに集積したもの。各種回路を集積したこのプロセサを使うことで、従来の同等ルーターに比べて消費電力を60%削減できるという。

 同サービスは月額3万円の基本料金で、Webサーバー、メールサーバー、プロキシサーバー、DNSサーバーといった各種機能を利用できる。オプションとしてコンテンツフィルタやウイルス検知などの機能も提供する。将来はオービックビジネスコンサルタントの業務パッケージやクオリティのパソコン管理ツールなども、同サービスを通じて提供する計画だ。