米Yahoo!は米国時間2008年6月4日,「Yahoo! Address Book API」を公開すると発表した。APIの公開により,「Yahoo! Mail」「Yahoo! Messenger」「Yahoo! Go」で使用しているアドレス帳にサードパーティのアプリケーションからアクセスできるようになる。既にWebベースの連絡先管理ツールの「Plaxo」とソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「Linkedin」はこのAPIを導入している。
Address Book APIは,幅広いサードパーティのアプリケーションをサポートする。このAPIにより,Yahoo!サービスで使用しているアドレス帳を使ってソーシャル・ネットワークの招待状を送信したり,メッセージ・アプリケーション向けにアドレスの自動補完機能などを提供するアプリケーションを開発できるようになる。
このAPIは検索機能を備えており,ユーザーによってアプリケーションが承認されると,ユーザーのアドレス帳にアクセスして特定の連絡先を探すことができる。最新のコンタクト情報を知りたい場合には,最後にAPIにアクセスしてからの変更を調べることもできる。このほかにも,電子メール・アドレスなどを収集してソーシャル・ネットワークの構築をサポートしたり,モバイルおよびSMSアプリケーション向けに電話番号の検索機能やコンテンツ共有アプリケーション向けに電子メール検索機能などを提供できるようになるとしている。
アドレス帳へのアクセスには,同社のブラウザ・ベースの認証「BBAuth」を導入している。ユーザーは,Yahoo!のログイン・プロセスを通じてサードパーティのアプリケーションによるアドレス帳へのアクセスを承認する。今後,「OAuth」のサポートも計画しているという。
[Yahoo! Developer Networkのブログ投稿記事]