経済産業省は6月29日,「新たなIT市場の現状と展望」と題する調査報告書を公開した。インターネット検索,Blog,SNS,動画共有サービスなどいわゆる“Web 2.0”と呼ばれるサービスの動向をまとめたもので,その市場規模は2006年が2100億円で,2011年には7520億円になると予測している。
2011年の市場規模の内訳は,「検索」が約5500億円で2006年比247%増,Webアプリケーションが約800億円で2006年比220%増で,検索サービスを中心に拡大する見込みという。
現状で企業が具体的に利用しているサービスとしては検索が最も高く23%。次いでWebメールと商品サービス比較が15%前後となっている。
採用している技術としてはFlashが33%と最も高く,続いて「Linuxなどのオープンソース・ソフトウエア」が15%となっている。
報告書では今後これらのサービスが普及・発展していくためには,「ユーザー情報(行動情報)活用と個人情報保護の適正なバランスの確保」,「コンテンツにかかる著作権等に関して,権利を配分される側と社会全体の便益の適正なバランスの確保」,「機器の接続方法やネット上のマナーなど、ネットを利用する上でのリテラシーの向上」が課題となるとしている。
◎関連資料
◆新たなIT市場の現状と展望(経済産業省)