エキサイトは2006年10月17日より動画投稿共有サイト「エキサイトドガログ」を開始する。誰でも閲覧可能。投稿も無料だが、エキサイトIDの取得が必要だ。
エキサイトドガログの特徴は投稿するファイル1つ当たりの容量が200MBと大きいこと。投稿できるファイル数は無制限だ。投稿できるファイル形式はWMV形式、MOV形式、MPG形式、RM形式など。投稿された動画ファイルはサーバー側で自動的にFlashに変換して表示する。動画には任意のキーワードで分類するタグを付加でき、タグクラウド(タグの一覧)から気になるキーワードごとに動画を見ることもできる。エキサイトドガログにアップされている動画は、ダウンロードしてiTunesに取り込み、携帯音楽プレイヤーのiPodに転送して閲覧することも可能だ。
エキサイトが提供するほかのコンテンツとの連携も強めていく。「エキサイトニュース」カテゴリーには、ユーザーがネット上の記事をピックアップして作る「リンクポスト」というコーナーがあり、まずはそこに、エキサイトドガログに掲載された動画をピックアップできるようにする。そのほか、ネット上の名刺としてブログやホームページにも貼り付けられる「エキサイトネームカード」にも、エキサイトドガログのコンポーネントを追加。お気に入りの動画を登録できるほか、最近自分でアップした動画も表示できる。ただ、エキサイトブログとの連携はサービス開始時には実現しておらず、年内をめどにブログの記事に動画を貼り付けられるようにする予定。
最初に視聴できるコンテンツとしてソニーピクチャーズが2007年はじめに公開する劇場アニメ「パプリカ」のダイジェスト版(15分)を配信するほか、デジタルハリウッドの卒業生が制作した優秀作品を配信する。
エキサイトドガログのシステムは「PeeVee.TV」を運営するピーヴィーが担当。著作権を侵害している動画は事前に視聴して排除する方針で、ピーヴィー側で行う。そのため、投稿した動画が掲載されるまで、タイムラグが発生する。
収益は広告収入を予定。2007年3月末までに1万件の動画投稿を目指すとしている。
動画投稿共有サイトは、海外では米グーグルによる「Google Video」、米ユーチューブによる「YouTube」などが台頭、国内ではアスクドット ジェーピーによる「Askビデオ」、サイバーエージェントによる「Ameba Vision」、フジテレビラボLLCによる「ワッチミー!TV」が既にサービスを展開している。2006年10月9日には米グーグルが米ユーチューブを買収するなど、注目が集まっている。