独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)は7月17日,仮想マシンXenを動かすことができるCD起動Linux「Xenoppix」の新版を公開した。新版「Xenoppix(Xen3.0.2+KNOPPIX5.0.1)CD size」では,Intel Mac上でCore Duoを使ってXenを動かすことが可能になった。
XenoppixはCD起動Linux「KNOPPIX」と仮想マシン・ソフトウエア「Xen」を組み合わせて産総研が開発,無償配布している。「Intel MacではEFIを使っているためXenのデフォルトのブートローダ(起動プログラム)であるGRUBが使えなかった」(産総研 主任研究員 須崎有康氏)。そのため,GRUBに代えてisolinuxとmbootpackを使用することでXenを利用可能にした。
また,Intel MacのCoreDuoのようなIntel VTだけでなく,AMDの同様な機構であるAMD SVMのHVM Domain上でもKNOPPIXを起動できる。OSの起動を高速化するLCAT(Live CD Acceleration Tool kit )を適用しておりIntel,AMDの両方で起動時間を短縮できたとしている。
Xenoppixは産総研のKNOPPIXのホームページなどから無償でダウンロードして使用できる。
【訂正】
掲載当初「Core DuoはIntel MacをWindowsなどMac OS以外のOSで起動できるようにする機能だが」と記述しておりましたが誤りであり,この部分を削除いたします。お詫びいたします。(2006年7月18日)