今回はWindows 7に標準搭載されているRDP 7.0対応のリモートデスクトップ接続クライアント(mstsc.exe)について、ユーザーインターフェイスを詳しく見ていきましょう。これまで説明してきた各種機能を利用するための設定方法がわかります。

リモートデスクトップ接続クライアントの使用

 Windows 7では、[スタート]メニューの[アクセサリ]にある[リモートデスクトップ接続]からリモートデスクトップ接続クライアントを開始することができます。[ファイル名を指定して実行]でmstscを実行して開始することもできます。このウィンドウで[コンピューター]にコンピューター名やFQDN、IPアドレスを指定することで、既定の設定でリモートコンピューターへのRDP接続を開始できます(図22)。

図22●Windows 7標準のRDP 7.0対応リモートデスクトップ接続クライアント(mstsc.exe)
図22●Windows 7標準のRDP 7.0対応リモートデスクトップ接続クライアント(mstsc.exe)
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 既定の設定を変更するには、[オプション]をクリックします。設定可能なオプションについて、詳細に見てみましょう。

[全般]タブ
 [全般]タブの[ログオン設定]では、接続に使用するユーザー名を指定できます。既定では、ローカルのWindowsへのログオンに使用した資格情報が接続に使用されます(図23)。別の資格情報を使用したい場合は、[資格情報を常に確認する]チェックボックスをオンにし、ユーザー名を指定します。

図23●接続に使用する資格情報の設定
図23●接続に使用する資格情報の設定
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 オプションで設定した内容は、[全般]タブ以外の項目を含め、[全般]タブの[接続設定]にある[名前を付けて保存]ボタンで、RDPファイルに保存することができます。