今年で7回目を迎えるマイクロソフトの学生向け技術コンテスト「Imagine Cup 2009」。今回の世界大会開催地は,エジプトの首都カイロです。
開会式は,カイロ東部の巨大な城塞(シタデル)に舞台をしつらえ,Imagine Cupのロゴをその壁に映し出すという印象的な演出でスタート(写真1)。世界71地域から集まった代表チーム444人が,2009年7月3日,優勝を目指して一斉にスタートラインを飛び出しました。
日本から3チームが出場
今年のImagine Cupには,世界175地域30万人以上の学生が応募したそうです。日本からは,予選を勝ち抜いた3部門3チームが出場します。
同志社大学の大学院生を中心としたチーム「NISLab++」が参加するのは,与えられた課題を解決するソフトウエアを提案,開発する「ソフトウェア デザイン部門」。メンバーは,中島申詞さん,加藤宏樹さん,前山晋哉さんの3人と,京都大学大学院の門脇恒平さんの合計4人です。世界からは68チームが参加します。
国立東京工業高等専門学校のCLFSチームは,与えられた課題を,オリジナルのハードとソフトの組み合わせで解決する「組み込み開発部門」に参加します。メンバーは,佐藤晶則さん,長田学さん,宮内龍之介さん,有賀雄基さんの4人です。世界からは20チームの参加です。
もう1部門,写真で物語を作ってその創造性を競う「写真部門」へ,武蔵野美術大学の寺田志織さんが,メンター兼サポーターである瀬尾宙さんと参加します。
このImagine Cup,毎年少しずつ競技方法が変わります。2008年のソフトウェア デザイン部門と組み込み開発部門では,一次予選で2回のプレゼンテーションがありましたが,2009年は1回だけ。この1回のプレゼンのほかに,ソフトウェア デザイン部門では,事前に提出した作品のビデオが,組み込み開発部門はショーケース・コーナーに設置した実機のデモによる実機審査がそれぞれあります。
どちらの部門も,この一次予選を突破して二次予選に進めるのは12チーム。二次予選では別の審査員の前で,もう一度プレゼンテーションします。これを突破して決勝に進むのは6チーム。決勝ではImagine Cupに参加する全員と,全世界へのビデオ中継の前で発表できます。優勝賞金は2万5000ドル(約240万円)です。