パソコン版のAIRアプリケーション
パソコン版のAIRアプリケーション
[画像のクリックで拡大表示]
携帯電話機版のAIRアプリケーション。パソコン版と共通で利用できる。
携帯電話機版のAIRアプリケーション。パソコン版と共通で利用できる。
[画像のクリックで拡大表示]

 アドビシステムズが開催している「Adobe MAX Japan 2009」の基調講演に,NTTドコモ 執行役員 プロダクト部長の永田清人氏がゲストとして登壇し,米Adobe Systems Inc.のプログラム実行環境「AIR」を実装したデモを初披露した(Tech-On!関連記事)。

 結婚式の写真アルバムを複数の利用者が共同で作る作業を見せた。パソコンのユーザーと携帯電話機のユーザーが,同じアプリケーション・ソフトウエアを利用して,アルバムに追加する写真を選ぶデモを見せた。パソコン側の利用者はAdobe社のCTOであるKevin Lynch氏が担当し,携帯電話機のユーザーは永田氏が担当した。その後パソコンのユーザーが外出して携帯電話機の利用に変わったという想定で,利用環境を変更。携帯電話機同士でアルバムの作成作業を続けた。

 永田氏はAdobe社との協業が2003年5月にFlash Lite 1.0を世界で初めて携帯電話機に搭載したことから始まったと,長い歴史を強調。「Flash対応携帯電話機は2008年12月時点で1億2000万台を超えた。AIRを使うことで,オフラインでの利用や機器の垣根を越えた共通のユーザー体験を実現できる」(永田氏)と語った。