2024年12月26日午後2時、日本航空(JAL)はシステム障害から復旧したと発表した。午後1時20分に復旧した。同社は同日DoS(Denial of Service)攻撃と見られるサイバー攻撃を受け、午前7時24分から社内外をつなぐネットワーク機器で障害が発生していた。復旧についてJALは、「攻撃が一時的にやんだわけではなく、不具合に対処して復旧させた」(広報)と話した。

 JALは「本不具合は、外部からの大量データの受信による障害に起因するものであり、顧客データ流出やウイルス被害は生じていない」と説明している。攻撃の概要など「詳細に関しては調査中、対応中」(広報)だという。

 障害の影響により、国内線と国際線の両方で運航遅延の影響が出た他、同日に出発する国際線・国内線の航空券の販売を停止していた。これらの航空券の販売を再開したことを、午後2時30分に発表した。

 一方、同日発の国内線の「空港空席待ちサービス」は停止している。JAL広報は「便が遅れ混乱しているので空席待ちは停止している」と話す。空席待ちは終日停止し、27日から再開する見込みだ。

 12月26日午後4時時点で、30分以上遅延しているのは国内線53便、国際線11便だ。国内線は最大で1時間26分の遅延、国際線は最大で4時間2分の遅延だ。空港運用時間内に運航できる見通しが立たなくなったことから、2便を欠航した。