湾とは? わかりやすく解説

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わん【湾〔灣〕】

読み方:わん

常用漢字] [音]ワン(漢)

海が陸地入り込んでいる所。「湾口湾内峡湾港湾

(「彎」の代用字弓なりに曲がる。「湾曲湾入

名のり]みずくま


わん【湾】

読み方:わん

海が陸地大きく入り込んでいる海面


読み方: わん
【英】: bays

領海条約国連海洋法条約では、湾は海岸単一の国に属す場合で、奥行湾口の幅に比べて十分深い湾入定義される具体的には、低潮線を基に測ったとき、湾口の幅を直径とする半円面積よりも湾入内の面積大きければ“十分深い”ことになる。湾口に島があって複数入口分かれているときは、それぞれの開口の幅の合計距離を半径とする半円描いて比較する。もし湾口の幅、すなわち天然入口両側の低潮線上の点の間の距離が、24海里超えなければ両点を結ぶ閉鎖線より内側水域内水として扱われる一方地学上の湾の定義は明確なものがない一般に幅広い海岸湾入を湾とするが、相模湾のように湾口の幅に対して奥行の浅いものを開湾(bight)、東京湾のように深いものを内湾、あるいは入江と呼ぶことが多い。湾の大きいものを海湾gulf)とする人もいるが、湾口の幅約 1,100km 、奥行き約 1,800km のハドソン湾bay であり、結局 baygulf同義語見なされる特殊な湾として、スカンジナビア地方多く見られる氷食谷海水侵入した狭長かつ水深の深い入江峡湾fjord)という。峡湾リアス式海岸の溺谷{おぼれだに}とは別である。

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
わん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 08:42 UTC 版)

館山湾日本
スワンエイジ湾(イギリス

(わん)は、の一部で、幅の広い入り込みを形成した領域[1]。規模の小さなものを入り江と呼ぶ[1]。英語では規模の大きなものをgulfガルフ)、小さなものをbayベイ)と呼ぶ。

定義

海洋法に関する国際連合条約(国連海洋法条約)10条の規定するところでは、「湾」とは湾口(湾の入り口となる部分)の幅に比べ奥行きが十分に深く、湾口に引いた直線を直径とする半円の面積よりも湾入部の水域が広いものとされる(2項)。また湾が単一の国に属し湾口幅が24海里以内であるときには、その湾内を内水として扱い、湾口に引いた直線を領海基線とすることも定められている(4項)。ただし、この規定を満たさずとも古くから単一の国が主権を行使してきた湾を「歴史的湾」として内水とみなすことも定められている(6項)。しかしこの例外規定を巡っては、リビアシドラ湾ロシアピョートル大帝湾など、歴史的湾であるか否かの主張対立が国際紛争の火種となることもしばしばである。

この「奥行きが十分にあり、半円より広い」という定義は国際条約上だけでなく一般的にも使われているが、やはり定義を満たさなくとも、土佐湾若狭湾のように古くから湾と認められているものもある。またサロマ湖のように、実質的に湾と差がなくとも「」とされる水域もある。

語義

英語にはGulfとBayがあり、BayよりもGulfのほうが規模が大きいものをいう[2][3]。そのため日本語ではGulfを海湾、Bayを湾と訳すことがある[3]

日本では、日清戦争の頃まで大村湾伊勢湾駿河湾などは海図上で海湾とされていた[2]。また、東京湾陸奥湾島原湾鹿児島湾は第二次世界大戦後も海図上は海湾とされていた[2][注 1]。しかし、昭和40年代になり海図に使用されてきた海湾(Gulf)は日本の地形の規模にはふさわしくないとして湾(Bay)に改記された[注 2]

成因

湾が作られた原因には、主に以下の3つがある。

  1. 海面の上昇によってそれまで陸であったものが海面下に沈んで、周囲がたまたま高かったために湾となったもの
  2. 火山性のもので、火口カルデラだったものが海面下に沈んだもの
  3. プレートテクトニクスで説明される地下深部の動きに関連して生じたもの

日本での典型例としては、それぞれ

  1. 東京湾や大阪湾など
  2. 鹿児島湾
  3. 富山湾(日本海での新しい沈み込み中)、相模湾フィリピン海プレート)、駿河湾(フィリピン海プレート)

などがあたる[4]

脚注

注釈

  1. ^ 東京湾の場合、湾全体を収める1880年2月刊行の海岸図第90号の表題は「東京海湾」とされていた[3]
  2. ^ 東京湾の場合、海岸図の図名の表題が「東京海湾」から「東京湾」に変更された[3]

出典

  1. ^ a b 日本陸水学会, ed (2006年3月31日). 陸水の事典. 講談社. p. 19 
  2. ^ a b c 中西良夫「海峡地形の呼称について その呼称起源と妥当性の問題」『地図』第1巻第4号、日本地図学会、1963年、18-22頁、doi:10.11212/jjca1963.1.4_182020年2月25日閲覧 
  3. ^ a b c d 島上毅徳「東京湾北部海上巡検用図」『地図』第33巻第4号、日本地図学会、1995年、25-26頁、doi:10.11212/jjca1963.33.4_252020年2月25日閲覧 
  4. ^ 藤岡換太郎著『深海底の科学』 日本放送出版協会 1997年11月25日第1刷発行 ISBN 4140018143

関連項目


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 16:56 UTC 版)

バレアレス海」の記事における「湾」の解説

バレアレス海面する海岸には多くの湾や入江がある。主要な湾はイベリア半島本土バレンシア湾であり、南端ナウ岬、北端をエブロ・デルタ(英語版)のオロペサ岬とする。バレンシア湾海岸コスタ・デル・アサアールバレンシア州沿岸部)と呼ばれコスタ・デル・アサアール北側にはコスタ・ブラバジローナ県沿岸部)、コスタ・ドラダ英語版)(バルセロナ県タラゴナ県沿岸部)がある。エブロ・デルタのトルトーサ岬とバラゲール崖に挟まれ小規模なサン・ホルヘ湾もある。マヨルカ島には南部パルマ湾が、北部アルクーディア湾とポリェンサ湾がある。

※この「湾」の解説は、「バレアレス海」の解説の一部です。
「湾」を含む「バレアレス海」の記事については、「バレアレス海」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:54 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. ワン海岸陸地入り込んでいるところ。

発音(?)

わ↘ん

熟語


出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:54 UTC 版)

発音(?)



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「湾」の例文・使い方・用例・文例

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