水深とは? わかりやすく解説

すい‐しん【水深】

読み方:すいしん

水面から水中目的物までの距離。特に、水面から水底までの深さ海図では基本水準面から測ったものを示す。


水深


水 深

水深
水深とは、湖沼測量によって測られた湖沼深さあらわし、一番深いところや湖底小さな丘など湖底のようすをわかりやすくするために表示してます。
1:25,000地形図田沢湖
田沢湖付近の地形図


水深

読み方:ミズブカ(mizubuka)

所在 埼玉県加須市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

水深

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/16 00:59 UTC 版)

水深(すいしん)とは、海面、湖面、河面、プール等の水面からその底面までの垂直距離である。

概要

広義の水深は、その時々における測定地点における水面から底面までの距離を指す。

川などの水面の高さを表す「水位」とは、観測所が定めた基準面からの高さであり、水深とは必ずしも一致しない[1]

各国で発行する海図は、1953年1月に国際水路局が定めた記号・略語基準表(Standard List of Symbols and Abbreviations used on Nautical Charts)に準拠して作成することになっている[2]水路業務法により海上保安庁等が製作するところの海図等における水深表示の基準面は、略最低低潮面(ほぼさいていていちょうめん)と呼ばれる、最も潮が引いたと想定した水面を用いる[2][3][4]。つまりこの表示方法は「それより浅いことはない」という水深の表示方法であり、大きく潮が引いたとしてもその部分には必ず表示されただけの水深があることになる[4]

いっぽう、海岸線とは、略最高高潮面より上に出ている部分の境界線を言う。したがって、海域であっても干潮時だけ水面から出るような部分は水深がゼロ以下となる。このような部分を干出といい、干出岩、干出浜として表示される[2][5][6]

また、海図であっても地上の標物の高さの基準面は東京湾中等潮位(Tokyo Peil, 略称:T.P.)を用いる[3][7]ので、地上物の高さと海底の間の垂直方向の距離は、単純に標高と水深を加えたものではなく、東京湾中等潮位と略最低低潮面の差分を考慮する必要がある。

水深が等しい点を結んだ線を等深線という。等深線は、水深2メートル(二点線)、5メートル(破線)、10メートル(一点鎖線)、20メートル、200メートル(いずれも二点鎖線)で表示する[2]。 水深は海図に斜体の数字で示す。水深21メートル未満の水深は、1デシメートル単位の端数を下付き数字で示す。1デシメートル未満の端数は切り捨てる。水深21メートル以上31メートル未満の水深は、5デシメートルごとに切り捨てる。水深31メートル以上の水深は、1メートル未満の端数を切り捨てる[2]


測量法に基づき国土地理院等が製作するところの地形図の湖沼水深は、湖沼の水面から測る[8] 湖沼の水面の標高は、東京湾平均海面を基準とする標高で示す。湖沼水深は湖沼調査によって計測する。[9]

なお、地形図においても海岸線は最高海面より上に出ている部分の境界線を言う。干潮時にのみ水面から出る部分は、隠顕岩(いんけんがん)または干潟として表示される[10]

脚注

参考文献

  • 沓名景義・坂戸直輝著『海図の読み方』舵社、昭和55年3月

関連項目


水深

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:00 UTC 版)

大西洋」の記事における「水深」の解説

他の大洋比較した場合大西洋特徴は、水深の浅い部分面積が多いことである。とは言っても大西洋に水深4000mから5000m部分面積が最も多いということは、他の大洋変わらない。しかし、全海洋平均では31.7%がこの区分属するが、大西洋場合は30.4%である。そして、水深0mから200mいわゆる大陸棚面積大西洋では8.7%を占める(太平洋5.6%)、0mから2000mの区分では19.8%(同12.9%)となる。このため大西洋平均深度三大大洋太平洋大西洋インド洋)のうち最も浅い3736mである。なお、大西洋で最深地点プエルトリコ海溝位置し、8605mである。

※この「水深」の解説は、「大西洋」の解説の一部です。
「水深」を含む「大西洋」の記事については、「大西洋」の概要を参照ください。

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