清流とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 状態 > 流れ > 清流の意味・解説 

せい‐りゅう〔‐リウ〕【清流】

読み方:せいりゅう

清らかな水の流れ

名門また、その出身者

清廉潔白な人々


清流

作者稲葉義明

収載図書三国志 飛翔伝説
出版社光栄
刊行年月1995.10


清流

作者木山捷平

収載図書下駄にふる雨・月桂樹赤い靴
出版社講談社
刊行年月1996.9
シリーズ名講談社文芸文庫


清流

作者浦山明俊

収載図書東京百鬼陰陽師石田千尋事件簿
出版社祥伝社
刊行年月2006.3
シリーズ名祥伝社文庫


清流

読み方:セイリュウ(seiryuu)

所在 北海道千歳市


清流

読み方:セイリュウ(seiryuu)

所在 埼玉県日高市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

清流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 12:05 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

清流(せいりゅう)とは、清らかなの流れ[1]を意味する日本語である。英語では対訳語と言えるような単語こそ無いが、"clear river" および "clear stream[2]" が言葉の概念として近い[注 1]

比喩的表現については「転義」節を参照のこと。

定義

清流の定義は曖昧で漠然としたものとの指摘がある[3]

清らかな水の流れ

日本の清流

国土交通省が公表している全国一級河川の水質現況では、毎年上位のランキングが公表されており[4]、これで第1位となった河川(複数の河川が同順位であることが多い)を「清流日本一」等と表現する場合がある[5][6]環境省が公表している公共用水域の水質測定結果でも、同様に上位の河川が公表されており[7]、これで1位となった河川(こちらも複数の河川が同順位であることが多いが、国土交通省の結果とは異なる場合がある)を「清流日本一」等と表現する場合がある[8]。環境省が1985年(昭和60年)に選定した「名水百選」や2008年(平成20年)に選定した「平成の名水百選」に選ばれたことをもって「清流」と表現する場合もある。

1983年(昭和58年)9月12日にNHKドキュメンタリー番組NHK特集 土佐・四万十川~清流と魚と人と~』[9][10]四万十川を「日本最後の清流」と紹介し、四万十川が日本を代表する清流という認識が広まった。もっとも、国土交通省の「全国一級河川の水質現況」が示すとおり、四万十川は水質が特段に良いわけではなく、例えば2009年度(平成21年度)においては全国の一級河川中の第122位[4]でしかない。それにもかかわらず四万十川が清流として多くの人を惹きつけるのは、生態系が豊かであることや、河道や川岸が比較的自然に近い状態で残され、里山原風景が残っていること、川と関わる伝統的な生活文化が残っているなど、複数の魅力があるためである[11]。四万十川が清流を保ってきた理由の一つとして、先のテレビ番組では、本流に大規模なダムが建設されていないことも挙げている。他の河川でも「ダムの無い清流」などと表現されている例があり[12]、「規模の大きいダムの無いことが清流を保つための重要条件である」という考え方のあることが分かる。

日本の川では、主に都市部においては生活排水や工業廃水・工場排水の流出により、水質汚染が進んだほか、治水の観点からコンクリート護岸で固められたり、利水のための取水によって川を流れる水量が極端に減少するなど、清流と呼べる河川は少なくなった。水質の悪化は悪臭などの素にもなるため、社会問題にもなり、排水の適切な処理などによる水質浄化、ヘドロや廃棄物などの撤去、河川に対する啓蒙活動、河畔林の整備、多自然型川づくりなどにより、「清流を残そう」「取り戻そう」という活動も行われているが、すべての河川においての解決には至っていない。しかしまたその一方で、生活排水などの一切を"悪いもの"と単純に捉えることで、とにかく人間社会が生み出す「海や湖などの富栄養化」を徹底的に防ぐことが自然環境の保全に繋がるというやや行き過ぎた認識が広まった結果[13]、そういった水域において不自然なまでの貧栄養化が進み[13][14]、沿岸地域や近海のバイオマスの大幅な低下を招いている例が目立ち始める[13][15]と、以前にも増して高度な認識として、適度に"清らかでないこと"の重要性も見直されるようになりつつある。最も顕著な実例としては、養殖業や近海漁の漁獲高に深刻な悪影響をもたらしている瀬戸内海東部海域の貧栄養化があり[16]、様々な要因が考えられるなか[17][16]瀬戸内地方東部地域の生活排水などはあえて完全には浄化することなく自然界へ還す時代に入っている[16]

世界の清流

日本三大清流

現代日本では、四万十川(高知県)[18]長良川(岐阜県)[18]柿田川(静岡県)[18]の3河川を、名数3で束ねて「日本三大清流」と呼んでいる。遅くとも昭和時代の終盤には盛んに謳われ始めていた名数評価である。ただし、いつ誰が評価して広まったのかについて確かな資料を見出すことは難しい。

転義

古来、漢字文化圏では、良い家柄やその出身者を清らかな水の流れに譬えて「清流」という[1]

また、古来、漢字文化圏では、清廉潔白な人を清らかな水の流れに譬えて「清流」という[1]

そしてまた、科挙が行われていた時代の中国では、学術の科目に合格した進士を、清らかな水の流れに譬えて「清流」と呼んだ[19]

あるいはまた、後漢代から代にかけての中国では、反宦官派の士大夫が自称し、他称されもした[20]。腐りきった宦官派は「濁流」で、反宦官派の立場をとる清節な官僚である自分達は「清流」であるとの主張による[20]。詳しくは「党錮」「清談」を参照のこと。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ "river" と "stream" の違いは規模の大小で、前者が大きい。例えば、誰もがその名を知っているような清流は "a clear river"、森の中を流れる名も知れない清流は "a clear stream"。

出典

  1. ^ a b c 小学館『デジタル大辞泉』、三省堂大辞林』第3版、小学館『精選版 日本国語大辞典』. “清流”. コトバンク. 2019年10月14日閲覧。
  2. ^ 清流”. Weblio 英和・和英辞典. ウェブリオ株式会社. 2019年10月16日閲覧。
  3. ^ 島谷幸宏, 傳田正利, 真下和彦 ほか, 「清流のイメージに関する研究」『環境システム研究』 1996年 24巻 p.20-25, doi:10.2208/proer1988.24.20
  4. ^ a b 1. 全国一級河川の水質現況 - 河川水質の現況”. 公式ウェブサイト. 国土交通省. 2019年10月16日閲覧。
  5. ^ 後志利別川の例:後志利別川が13回目の清流日本一になりました!”. 公式ウェブサイト. 北海道今金町 (2011年8月). 2019年10月16日閲覧。
  6. ^ 後志利別川の例:祝 清流日本一「後志利別川」 (PDF)”. 公式ウェブサイト. 北海道今金町 (2013年9月6日). 2019年10月16日閲覧。
  7. ^ 公共用水域 水質測定結果”. 公式ウェブサイト. 環境省. 2019年10月16日閲覧。
  8. ^ 広尾川の例:広尾町役場 企画課 企画防災係. “清流日本一「広尾川」”. 公式ウェブサイト. 北海道広尾町. 2019年10月16日閲覧。
  9. ^ NHK特集 土佐・四万十川~清流と魚と人と~”. NHK名作選 みのがしなつかし(公式ウェブサイト). NHK. 2019年10月16日閲覧。
  10. ^ NHK特集 土佐・四万十川 ~清流と魚と人と~ - NHKオンデマンド”. NHKオンライン(公式ウェブサイト). NHK. 2019年10月16日閲覧。
  11. ^ 高知県環境共生課 四万十川 [リンク切れ][出典無効]
  12. ^ 高津川の例:高津川”. 公式ウェブサイト. 一般社団法人 山口県観光連盟. 2019年10月16日閲覧。
  13. ^ a b c 山本 2014, pp. 71–76.
  14. ^ 反田他 2014, p. 44.
  15. ^ 反田他 2014, pp. 38, 44.
  16. ^ a b c 反田他 2014, pp. 38, 44–46.
  17. ^ 山本 2014, p. 73.
  18. ^ a b c レッカ社 2009, pp. 38–39.
  19. ^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “清流”. コトバンク. 2019年10月14日閲覧。
  20. ^ a b 平凡社世界大百科事典』. “清流”. コトバンク. 2019年10月14日閲覧。

参考文献

書籍
ウェブサイト

清流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 15:35 UTC 版)

川のぬし釣り2」の記事における「清流」の解説

山上湖次に訪れステージ絵はがきでは「清瀬川 鮎の里」と表記される渓流同様に川に沿った縦長地形だが、川幅広くタライでは流されてしまう滝や瀬が多い。カヌー作り名人がおり、あるアイテム持っていくとカヌーをくれる。の北にある滝を越えたところに洞窟があるが、カヌー使わないと滝を越えられない

※この「清流」の解説は、「川のぬし釣り2」の解説の一部です。
「清流」を含む「川のぬし釣り2」の記事については、「川のぬし釣り2」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「清流」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「清流」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



清流と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「清流」の関連用語











清流のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



清流のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの清流 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの川のぬし釣り2 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS