音空間事業本部 出口 公彦、大阪営業所 岩渕 淳
1. コンセプト
TVスタジオの更新に伴い既存TVst(BFSst)をラジオ収録用に有効活用するために、TVst内部にドラマセットの様にラジオスタジオを構築し、可動式として、従来のTV収録にも対応できるスタジオに生まれ変わった。
スタジオとサブ正面には、そこに窓があるかのように液晶モニターにお互いの映像が映り、ラジオ収録にとって重要なアイコンタクトが可能で、モニター棚背面にはケーブル、マイクスタンド等の収納スペースを設けた。
スタジオの周囲を囲う衝立には弊社のルーム・チューニング機構AGSを組込む事で、TVスタジオ特有の空間の中での声の収録に効果を発揮している。
2. お客様の声
この度、床と天井そして壁も触らずに元々テレビで使っていたスタジオをラジオ仕様にリニューアルするという難解なプロジェクトを実現することができました。
日本音響様の工夫を凝らした吸音壁と出演者テーブル、モニタラックがこの実現に大きく寄与しています。出演者からは「落ち着いた雰囲気で窓がなくても心地いい空間だ」、制作者からは「広い空間なのに適度な反射具合で自然な音で収録できる」と好評です。
可動式だが車輪が見えない、モニター機器などの複雑な配線を隠している、スペースを有効に利用して収納力を上げるなど、随所にアイデアが散りばめられた素敵なスタジオとなりました。これから様々な収録やイベントで活用させて頂きます。
サブ側
モニター棚背面
衝立AGS部