トヨタ、社内審査官が試験立ち会い 認証不正で進捗報告
トヨタ自動車は25日、車の量産に必要な「型式指定」での認証不正を巡り、再発防止策の進捗状況を国土交通省に報告した。認証試験に立ち会う「社内審査官」を複数人配置したほか、開発・認証業務の責任者や工程を明確化した。 国交省への報告書の提出は四半期ごとに求められており、今回が1回目となる。認証不正では試験データを書き換えたケースもあり、試験結果を自動作成するデジタル技術を採用した。また全従業員
現代自動車の次期CEO、GMとの提携詳細「近く発表」
【ロサンゼルス=川上梓】韓国の現代自動車グループの社長兼最高経営責任者(CEO)に就任するホセ・ムニョス最高執行責任者(COO)は21日、米ゼネラル・モーターズ(GM)との提携協議について「議論が進んでおり、かなり近いうちに追加の発表ができる」と話した。 同日、カリフォルニア州で開幕したロサンゼルス自動車ショーで報道陣の取材に応じた。現代自は9月にGMと次世代電気自動車(EV)やソフトウエアなど
日産の中国新EV「N7」 ファーウェイ提携はショーで沈黙
NIKKEI Mobilityは日経クロステックの記事を厳選して随時掲載しています。 日産自動車が中国市場で不足してきた新エネルギー車(NEV)のラインアップを拡充する。同社の中国合弁会社である中国・東風日産乗用車(東風日産)は、中国・広州で11月15日に開幕した「第22回 広州国際自動車展覧会(広州モーターショー)」で新ブランド戦略「NI」の詳細を明らかにした。 NEVは政策上の優遇を受けられる
ノースボルト、破産法申請 EUの電池「国策」が挫折
【フランクフルト=林英樹】スウェーデンの新興車載電池ノースボルトは21日、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11条(チャプター11)を申請した。安価な中国製電池に押されているほか自社工場の量産体制の遅れが響き、資金繰りが悪化していた。経済安全保障の観点から中国に依存しない域内電池メーカーを育てるという欧州の計画はつまずいた。 チャプター11はテキサス州南部の連邦破産裁判所に申請した。ノースボ
欧州新車販売、10月は前年並み HVが16%増で好調維持
欧州自動車工業会(ACEA)が21日発表した10月の欧州主要31カ国の新車販売台数(乗用車)は、前年同月並みの104万1000台だった。不振の電気自動車(EV)が7%増と回復したのに加え、ハイブリッド車(HV)が16%増の34万6000台と好調を維持しており、エンジン車販売の落ち込みを補った。 EV販売では、最大市場のドイツが補助金停止の影響を引きずり、3万5000台と5%減った。フランスは18
フォード、欧州で4000人削減 新型EVは減産
米フォード・モーターは20日、2027年末までにドイツと英国で4000人の人員削減を実施すると発表した。世界の従業員の約2%に相当する。ドイツの電気自動車(EV)補助金停止に伴う販売減や中国勢との価格競争が背景にある。欧州ではドイツなど現地勢だけでなく米国勢でも販売不振が深刻になっている。 今後、労働組合と協議に入る。対象はドイツが2900人と最も多く、英国で800人、他の地域でも削減を計画する
吉利、グループ再編を本格化 ZeekrがLynk&Coを傘下に
【広州=若杉朋子】中国民営自動車大手の浙江吉利控股集団は14日、グループ企業の再編を発表した。高級電気自動車(EV)ブランドのZeekr(ジーカー)の傘下に新エネルギー車ブランドのLynk&Co(リンク・アンド・コー)を置く資本構成に改める。海外展開を拡大する両ブランドを一体運営することで、グループ内での相乗効果を高める。 吉利は9月、競争力を新たな段階に高めるとして「台州宣言」を発表し
現代自、CEOに元日産ムニョス氏 ゴーン被告の側近
【ソウル=松浦奈美】韓国の現代自動車グループは15日、ホセ・ムニョス最高執行責任者(COO、59)が2025年1月1日付で社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格する人事を発表した。スペイン出身で米国籍を持つムニョス氏は同社初の外国人社長となる。北米事業をけん引した経験を生かし、グローバル販売を強化する。 ムニョス氏は日産自動車の北米事業を統括し、会長だったカルロス・ゴーン被告の後継候補の一人として
「メキシコ関税が一番の関心」「米で生産完結も」 部品決算
主な自動車部品サプライヤーの2024年4〜9月期決算が出そろった。サプライヤー幹部からは米国の次期大統領に決まったトランプ前大統領の通商政策を懸念する声が相次いだ。日系の自動車メーカーが苦戦する中国市場での業績悪化も深刻化している。部品各社の現状認識や今後の対応策を決算記者会見での発言から追った。 「トランプ氏、どこまで日本車をたたいてくるか」 「米国とメキシコの関係がどうなるのかが一番の関心事
VW、米リヴィアンに追加出資 26年以降に次世代EV投入
独フォルクスワーゲン(VW)は12日、次世代電気自動車(EV)やソフトウエアで提携を計画する米新興EVのリヴィアン・オートモーティブへの出資を増やすと発表した。出資額を当初計画の最大50億ドル(約8000億円)から58億ドル(約8900億円)に引き上げる。両社で設立する新会社の技術を採用したEVを2026年上半期にリヴィアンブランド「R2」で発売。早ければ27年にVWブランドでも発売する。 両社