NVIDIAが近づけたTuringとNTT 「H100」96基でAI開発
自動運転技術のスタートアップのTuring(チューリング、東京・品川)はNTT系と組み、完全自動運転を実現させるための計算基盤の運用を始めた。両社を引き合わせたのは米NVIDIA(エヌビディア)製の画像処理半導体(GPU)だ。チューリングはNTT子会社がそろえた96基のGPUで、周辺の認知から運転操作までをAI(人工知能)で構成するエンド・ツー・エンド(E2E)自動運転の開発を加速する。 計算基
レクサス×英語のハイヤー 大和自動車、訪日富裕層に照準
大和自動車交通はモビリティー関連事業などを展開するニューステクノロジー(NT、東京・港)と共同で高級ホテルに宿泊する富裕層をターゲットにしたハイヤーサービスを始めた。トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」などを使い、観光案内や英語での応対ができる運転手によるきめ細かなサービスを通じて1台あたりの客単価を高める。 「東京駅、浅草、スカイツリーなど一般的な観光コースで申し込みをいただく乗客が多いが
大電力化するEVの安全証明 エスペック、水冷機能を検査
試験装置大手のエスペックが電気自動車(EV)の安全性を証明する検査サービスを拡充している。EVは通電時の電力量が増え、eアクスルや電子制御ユニット(ECU)などの高密度化で熱管理が難しくなっている。今後増える見通しの水冷機能をEVが稼働している状態で試験できる設備を愛知県の施設に導入し、eアクスルなどのEV部品のサプライヤーから受託する。 エスペックは電子部品や自動車など向けに、温度や湿度による
日本版ライドシェア半年 「地方の足」供給不足、秋田や富山
「日本版ライドシェア」が解禁されてから10月で半年がたった。タクシー会社が安全に関する責任を負う独自の制度で始まったが、それが運転手確保の足かせとなるなど移動手段の不足に対する根本的な解決につながっていない。野村総合研究所(NRI)は、特に公共交通機関が脆弱な地方でライドシェアを生かし切れていないと指摘している。 日本版ライドシェアはタクシー運転手の不足を補う目的で始まった。最大の特徴はタクシー
デンソー、スマホで運転評価 保険会社などに機能開放
デンソーは23日、スマートフォンで自動車の運転データを収集・評価できるアプリの機能を外部企業が活用できるようにすると発表した。外部企業が開発するアプリにも機能を搭載でき、東京海上ホールディングス(HD)のグループ企業が開発する自動車保険のアプリなどが採用を決めた。外部企業を含めてアプリの活用者を増やし、機能の改善を進める。 デンソーのアプリ「yuriCargo(ゆりかご)」は2020年に開発。ス
EVタクシーの現実 2割導入済みのMK「ミニバンがない」
タクシーの電気自動車(EV)化の課題が明らかになってきた。タクシー大手のエムケイ(MK、京都市)は、2030年までに京都府内の840台を全てゼロエミッション車(ZEV)に置き換える方針を掲げ、すでに2割超を移行した。MKの事例からEVタクシーの現実と課題を探る。 エムケイホールディングス(HD)の青木信明社長は「EV化は必然」と言い切る。MKは3月末時点でタクシーとハイヤー合わせた840台のうち
ホンダ、「さすだけEV充電・決済」開発 プラゴと共同で
ホンダは17日、電気自動車(EV)の充電サービスを提供するプラゴ(東京・品川)と充電インフラの整備で協業すると発表した。2030年までに国内の商業施設などに数千口の急速充電器を設置する。顧客の利便性を高めることで販売が低迷するEVの普及を後押しする。 スマートフォンのアプリを使えば誰でも充電可能で、アプリ内で充電ステーションの検索や予約、オンライン決済ができるようにする。 充電プラグを差し込むと
テスラ、E2E自動運転の潜在力 わずか2年でレベル4に移行
米テスラは2025年にドライバーによる監視が必要ない自動運転機能を既存の電気自動車(EV)に導入する。人工知能(AI)を全面的に採用する「エンド・ツー・エンド(E2E)」と呼ぶ技術に切り替えたのが23年。それからわずか2年で「監視なし」の「レベル4」相当に達することになる。高精度地図を使わないため一気に展開地域を広げられる潜在力も秘める。 「車の中で眠って目的地で目を覚ますことができる」。カリフ
車技術者の派遣、生成AIでマッチング フォーラムE
人材派遣を手がけるフォーラムエンジニアリングは、自動車業界に技術者を派遣するビジネスに力を入れている。ソフトウエア開発など求められる人材が多様化する中、企業の部署単位で必要とする人材ニーズをきめ細かく把握し、技術者と結び付けるサービスを手がける。2026年3月期に生成AI(人工知能)を導入し、求めるスキルが即座に詳細に分かるようにしてミスマッチを起きにくくする。 フォーラムEは機械・電気系の技
日産、ホンダやBMWの合弁会社に出資 EVを送電網に接続
日産自動車は、電気自動車(EV)を送電網につなげる事業を北米で手掛ける企業に25%出資すると発表した。出資先はホンダや独BMW、米フォード・モーターが立ち上げた合弁会社「チャージスケープ」で、EVを蓄電池として使う「V2G(ビークル・ツー・グリッド)」と呼ばれる仕組みの構築などについて連携する。 今後は各社で共通のソフトウエアを使い、EVを送電網につなげ、EVの利用者が売電で収益を得られるサービ