双日と組んだ空飛ぶトラック 米ベータ、600kgを運ぶ
「空飛ぶクルマ」が乗せるのは人だけではない。2017年設立の米ベータテクノロジーズは「空飛ぶトラック」、つまり貨物輸送用の機体で地歩を固める。双日と資本業務提携し、日本で新たな物流を担おうとしている。 米東部バーモント州の都市サウスバーリントン。ベータの本社では電動垂直離着陸機(eVTOL)と、滑走路を使って飛ぶ従来型電動離着陸機(eCTOL)の両方を生産する工場が完成し、量産準備に入った。治具
BYDは360°ターン、NIOはAR視聴 SDVでクルマ進化
NIKKEI Mobilityは企業や業界動向に詳しい専門家による国内外の動向を分析したリポートをお届けします。ソフトウエアが自動車の機能を左右する「ソフトウエア・デファインド・ビークル(Software Defined Vehicle=SDV)」について、デロイト トーマツ グループの専門家が分析する連載を掲載します。 車両の基本機能である「走る・曲がる・止まる」に関して、安全・安心・快適な走行
空飛ぶクルマの米ジョビーに炭素繊維部品 日機装が量産
「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)は、軽量で高強度の炭素繊維複合材が機体材料の中核をなす。その複合材を部品に成型する異色の存在が日機装だ。いち早くeVTOLの量産に乗り出す米ジョビー・アビエーション向けの供給も決まった。日機装といえば産業用ポンプの大手だが、なぜ空飛ぶクルマなのか。息づくのはポンプで培った流体を操るものづくりだ。 NIKKEI Mobilityでは、離陸が近づ
「SDVの神髄」がわかる2本 テスラに見る先読み設計
ソフトウエアが自動車の機能を左右する「ソフトウエア・デファインド・ビークル(Software Defined Vehicle=SDV)」。従来の車づくりの発想だと理解しづらいこの技術について、先行する米テスラの戦略を分析することで実現のポイントを探りました。まとめ読みでお届けします。 テスラに見るSDV戦略 CPUに余力、センサー先読み搭載 5月20日、経済産業省が自動車産業のデジタルトランスフ
テスラとNVIDIAが迫る自動運転革命 「AV2.0」まとめ読み
生成AI(人工知能)などに使われるAI技術が自動運転の手法を変えようとしています。AI半導体を支配する米エヌビディアはこれを「AV(Autonomous Vehicle=自動運転車)2.0」と呼び始めました。誰が勝者になるのか、連載で探りました。まとめ読みでお届けします。 自動運転2.0 テスラとNVIDIAが仕掛ける大規模AIモデル 自動運転にパラダイムシフトが起きている。センサー入力からハン
空飛ぶクルマ、主役は炭素繊維 東レは素材から部品まで
「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)の機体用材料で炭素繊維複合材が脚光を浴びている。航空機や自動車では脇役に過ぎなかったが、機体の重量が電費に大きく影響するeVTOLでは材料の8〜9割をこうした炭素繊維を中心とする複合材が占める見込み。供給を担うのが炭素繊維首位の東レだ。 NIKKEI Mobilityでは、離陸が近づいている空のモビリティー、空飛ぶクルマの連載を始めました。企
パリ五輪、空飛ぶクルマ試験飛行 JAL・ANAが熱視線
「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)を巡り、日本航空(JAL)とANAホールディングス(HD)の動向に注目が集まっている。新たな移動需要を開拓しようと海外勢と組み、両社とも2025年国際博覧会(大阪・関西万博)で会場内外を結ぶ移動手段にする方針だ。先例となるのが26日に開幕するパリ五輪だ。 NIKKEI Mobilityでは、離陸が近づいている空のモビリティー、空飛ぶクルマの連
自動運転2.0、日本の反攻 新興Turingは未来予測で挑む
「AV(Autonomous Vehicle=自動運転車)2.0」の中心は米テスラや中国勢で、日本の存在感は小さい。既存の車大手は距離を置く中、スタートアップなどが反攻ののろしを上げた。自動運転2.0に挑むTuring(チューリング、東京・品川)は交通流などを予測する「世界モデル」を駆使しテスラを追う。理化学研究所のトップ研究者は医療向け人工知能(AI)という異色の手法で挑む。 【連載「AV2.0
E2E自動運転、テスラのみこむ中国 震源は「上海AI実験室」
米テスラが先行する「AV(Autonomous Vehicle=自動運転車)2.0」。同社を取り込むことで電気自動車(EV)に続き自動運転でも覇権を狙うのが中国だ。大規模な人工知能(AI)モデルを全面的に使い、際限なく性能を高められる可能性があるエンドツーエンド(E2E)自動運転で、上海市政府が支援する「ラボ(実験室)」を中心にエコシステムが形成され始めた。欧州や日本でも新興企業が台頭する。2.
自動運転2.0 テスラとNVIDIAが仕掛ける大規模AIモデル
自動運転にパラダイムシフトが起きている。センサー入力からハンドル角の出力までを人工知能(AI)で構成する「エンドツーエンド(E2E)」の自動運転の登場だ。高精度な地図が不要になり、安価な「レベル4」が実現する可能性がある。AI半導体を支配する米エヌビディアはこれを「AV(Autonomous Vehicle)2.0」と呼ぶ。米テスラはモビリティーサービスの支配者になれるとみて、いち早く勝負に出た