アニメのブランド買い
アニメ「ひだまりスケッチ」の第二期「ひだまりスケッチ×365」の放送が決定されたらしい。(公式サイトで告知あり)
ひだまりスケッチは原作漫画もそこそこ好きだったがアニメもツボにはまったので、特別編も併せてDVDを全巻購入していたりする。なので、続編のニュースは素直にうれしいところ。
発表のあったファンイベント「超ひだまつり」は流石に行かなかったのだけれども、最も盛り上がったのがステージで歌い踊り、ファンを熱狂させる原作漫画家のウメスであったというあたりは外聞ながらちと面白い。
原作者の蒼木うめがなんでキャラソングを歌いエンターティナー扱いなのかということについては、TVアニメを見ていただけの人にはさっぱりであろう。アニメ中うめ先生というキャラクターを蒼木うめ先生本人が声をあてていたというところまでなのだから。
その後、うめ先生を人気者におしあげ、歌まで歌わせた経緯はDVDに入っているオーディオコメンタリー特典と、ひだまりラジオ(WEBラジオ)内での展開に因る。そこでのキャラクターが面白かったのであれよあれよと持ち上げられて行く訳なのだけれども、逆にそこまでついて行っていない人にはわからないお話ではあるよなあ。
さて、第二期といえば「さよなら絶望先生」も第二期が制作されることになった。
「ひだまり」も「絶望」も同じシャフトがアニメーションを制作している。シャフトつーか、新房昭之監督と愉快な仲間達による(クセのある)超演出なアニメーションといった所だが。
なので、ライン的にはそれらで手一杯なのだろうなーと予想する次第。
そのシャフト制作で今放送しているアニメは「ef – a tail of memories.」なんだけれども、この作品では大沼心氏が監督を務め、新房氏は監修としてクレジットされている。でもまあ、そのへんは毎度のスタッフと言えなくもないので、大沼氏のえぐい演出が沢山観れるアニメに仕上がっている。
7話のBパートなんかずっと留守番電話の音声と文字だけだったのだけれども、すげー怖かった。
とまあ、最初は新房昭之監督作品に惚れこんで追いかけていたのがいつのまにかシャフトというアニメ制作会社のファンになっている次第。
このアニメ制作会社に対しブランドイメージを持つというのは案外少ない様に思う。
Production-IG とかスタジオジブリなんかは別格の領域なんでまあ置いておくとして。アニメ制作会社から作品のイメージができるなんてのは、今時京都アニメーションとシャフトくらいなものなんじゃないかと。
ちょいと年配であったらマッドハウスとかもピンと来るかもしれないけれども、あそこも最近は手広くて独自のカラーというのも薄まってきている気がする。
京アニは若い衆に絶大なる人気を博しており、京アニ厨を多数生み出している。「らき☆すた」も京アニだからということで盛り上がった節がある。(最終的には内容の手堅さで観られたと思うけど)
そこまでくると「あの制作会社だから面白いに違いない」という妙なブランドが確立することになるわけだ。でまあ、それに答え続けているからこそブランド価値が生じているわけだけれども。
京アニなんかはヒットタイトルが割とわかりやすく経緯も目立つが、シャフトは本当にあの独特の実験アニメを積み上げて今の地位にいる感じである。
予断だが、シャフトは割とぎりぎりな制作進行で進んでいるらしく、数作品に一回は間に合っていない回が混ざることがある。そんなとき、作画崩壊やスケジュール崩壊を「演出」でごまかしてしまうあたりがある種の醍醐味であり悪しき楽しみでもある。これ、いつもの演出にしては変だけれども、間に合わなかったんかなあと一瞬不手際がわからないというのがちょいと面白い。
まあ、なにはともあれ「絶望先生」と「ひだまり」の第二期が楽しみなのですよ。