往きの機内では何となく観る気がしなかった映画だが、帰りの機内の4本目では「謎解き」もいいかと思って観ることにした密室サスペンス。
若手の俳優なんて全く知らないのに7人も出てくるのでいったい区別がつけられるかどうか心配だったが、みな結構個性的なので迷わずに済んだ。
動機も設定もなんだか無理があるし、東野圭吾の原作が発表された1992年と、監視カメラやスマホやらが完備の今時が舞台の映画とでは、ずれている部分もある。
まあ全体が劇中劇なのだというのがオチだとしたら、それはそれで納得がいくけれど…。
劇団という世界、オーディション、役へのこだわり、情熱など、全体に縁遠い感じがすることもあって、最後まで没入しての視聴はできなかったけれど、雪の山荘ならぬ国際線の長距離飛行に閉じ込められての視聴だからそれなりの共感はあったかもしれない。