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2019/03/22
シリーズ記事フランスから来た友人たちの日本滞在記目次へ
その18


お酒を1杯ください」で、フランス人が「ください」という言葉を覚えた話しを書いたのですが、友人たち全員が覚えた単語には「おいしい」もありました。

おいしい

これは皆さん、すぐに覚えますね。フランスの友人たちと外国旅行すると、食べ物に関する言葉を一番先に覚えているように感じます。つまり食いしん坊なのだ。

フランス人が「美味しい」というときに使う単語は、実に豊富に存在しています。ところが、フランスから来日した友人たちが覚えた日本語は「おいしい」だけ。

料理を作った人から「いかがですか?」と聞かれると、内々でフランス語で会話しながら貶したりしていた後なのに、満面に笑みを浮かべて、皆そろって「oishiï ♪」と答えていました。

日本人は礼儀正しいと知っているから、そうしていたのです。私が作った料理に対しては、フランスの友人たちは何だかんだと文句を付けたりするのに、不公平ですよ~。

日本の友達にそれを話したら、「oishi-kunai」を教えれば良かったのに、と言われました。その言葉がありましたね。「mazui」という言葉も教えたら混乱するだろうと思って、私は教えていませんでした。


日本語のトレンドについていけない

フランス語に比べて、日本では「美味しい」と表現したい時の単語が少ないと思っています。絶品、至極の味などとも言えますが、会話では使えない。「美味しい」とばかり言うのは芸がないと思うものの、それ以外の言い方を思いつかないので、自分が「美味しい」としか言えないことに抵抗を感じています。

ところが、最近の日本では「おいしい = もちもち」になっているのではないかと気がつきました。

テレビで「もちもち」という言葉を異常なほど頻繁に耳にするからです。

なんでも、かんでも、もちもち ...。

スパゲッティ、フランスパン、ウドンなどに対して「もちもち」と言われると、私はベタベタして不味いのだろうと想像してしまうのですけれど...。


「もちもち」とは、お餅がモチモチしているという感覚ではないですか?



「もちもち」の意味を調べてみました:
  1. 食物が柔らかく、粘りけのあるさま。例: もちもち(と)した食感
  2. 肉づきが豊かなさま。肌がふっくらとして張りがあるさま。例: もちもちした肌

やはり、お餅のイメージから来ているみたい。

美味しい料理を出す店を経営していた日本の友人に、「もちもち = 美味しい」には違和感があると話したら、「ジューシー」も「美味しい」の意味で使われていると即答されました。はあ、日本でも「美味しい」という表現にバリエーションができましたか。

でも、私が気になるのは「もちもち」という表現です。

本来の日本人は、歯ごたえを評価していませんでしたか?

噛めば噛むほど味がでるスルメ、ポリポリ食べる煎餅、シャキシャキした野菜、腰のある蕎麦やウドンなど...。

スルメ、おかき以外の煎餅はフランス人に喜ばれないので、日本人は歯が良いのだろうと誇りに思っていました。

舌の機能を研究した日本の学者が、日本人は欧米人に比べて味覚を探知するポイントの数が多い舌を持っていると発表していました。そうだろう、と私も感じていました。春の山菜などのように、苦みもあるから美味しいというような繊細な味は、欧米人にはキャッチできないだろうと思っていたので。

でも、日本人の食感は変わったのかな?...


「もちもち」という言葉に気付く前には、「柔らかい」という言葉に引っかかっていました。

日本にいる時に料理を作ってあげる高齢者がいたのですが、いつも「柔らかい♪」と言って食べるのでした。

表情から「美味しい」と言いたいのであって、私の料理を褒めてくれているのだろうと推察しましたが、かなりの侮辱だと感じました。怒りたくないほど不愉快。

柔らかければ良いの? それなら、味付けなどは気にしないで、スパゲッティでもウドンでもイモでも、ドロドロに煮てしまえば良いわけではないですか?

「柔らかい」と言われる度に、もう二度と料理を作ってあげたくない! と思いました。

その人は殆ど総入れ歯だったので、柔らかいものしか食べられないからだろうと思っていました。でも、高齢でも、私などより流行語を知っていたから、そう言っていたのかもしれない。「じぇじぇじぇ」という、私が聞いたことがなかった言葉をよく言うので、なんの意味があるのか調べたことがあったのです。


シズルワードsizzle word

「sizzle」は英語で、肉が焼けるときなどの「ジュージュー」という音の擬音語。おいしそう、食べたい、飲みたい、つまり飲食の欲求を喚起する単語を「シズルワード」と呼ぶのだそうです。

飲食や広告関係では、何が好まれるかを把握することが大切でしょうね。詳しい調査をしていました。


sizzle word 2018 シズルワードの現在 「おいしいを感じる言葉」調査報告


2018年のアンケート調査結果では、上位のシズルワードは次の通りだったそうです:

 1位: もちもち
 2位: ジューシー
 3位: とろける
 4位: もっちり
 5位: 濃厚な
 6位: 揚げたて
 7位: 焼きたて
 8位: 新鮮な
 9位: ふわとろ
10位: うま味のある
11位: 贅沢な
12位: サクサク

「もちもち」が第1位なのですね。テレビに出て来て何か食べた人たちが、口をそろえて「もちもち」と言っていたのも無理ないのですね。

マーカーは私が付けたのですが、は柔らかい感じですよね? 歯ごたえがあることを示す「サクサク」は12位に出てくるだけです。


2010年に出版された本があり、2003年から2009年のシズルワードを分析しています。

「おいしい」感覚と言葉 食感の世代 sizzleword


著書の紹介には、こう書かれています:

いま「おいしさ」の感覚は大きく変わっています。
大きな変化は味覚よりも食感でおいしさを感じるようになったこと。「もともち」「もっちり」などの食感でおいしさを感じるようになり、「コクがある」などの味覚でおいしさを感じることは少なくなってきました。 言葉も変化しています。
おいしさを感じる言葉では、「もちもち」「さくさく」などの擬音語・擬態語であるオノマトペが増加し、「歯ごたえがある」「歯ざわりがよい」などの古くからの言葉は急速に使わなくなっています。


この書籍はもう絶版になっているそうですが、Googleブックスで全文が読めるようです。時間があるときに読みたいのでリンクを入れておきます:
この本によると、第6位だった「もちもち」が2006年に第2位に躍り出ています。誰かが流行らせたのでしょうか?

「サクサク」は、掲載されている最終年の2009年までトップ5に入っていました。21世紀になってからの日本人は、歯ごたえより柔らかいものが好きになったということかな?...

最近の日本では、若い人でも柔らかいものを好むのではないかと思えてきました。「もちもち」も「柔らかい」も、同じようなものではないですか? 日本人は魚を余り食べなくなり、チーズを食べるわけではないので、カルシウム不足で歯が弱くなったのかな?...


日本人だって、
「もちもち」を好む人だけではないと思うけれど...


フランスから来た友人たちが東京で宿泊したホテルの近くには、美味しいフランスパンを売っている店があるので、そこでパンを買って、店の中にあるカフェで朝食にするのも良いのではないか、とアドバイスしました。パンにはフランス語の名前もついているから注文しやすい、クロワッサンは「いまいち」なのでヴィエノワズリーがお勧め、とも付け加える。

フランスの朝食はシンプルなので、ホテルのバイキング朝食より、美味しいパンとコーヒーの朝食の方が良いのではないかと思ったからです。その方が、ずっと経済的だし。

メゾンカイザーという店です。でも、アンパンの木村屋が作ったパン屋だし、看板に「パリ」とついているけれど、店の名前はドイツ語だろうと思わせる「カイザー」なので疑いを持っていました。

友人たちを店に連れていったら、店の名前の Maison Kyser(メゾンカイザー)を見て、即座に信頼していました。私は知らなかったけれど、パリでトップクラスのパン屋なのだそう。

カイザーというのは、ドイツ国境にあるアルザス地方の出身者の名前だからなのだろうと言われました(調べてみたら、その通り)。バゲットの名前が「バゲット・モンジュ」なのは、カイザーの本店がパリのモンジュ通りにあるだろうとのこと。



カイザーのバゲットを食べた友人は、フランスでも滅多に出会えない高品質だ、と言うのでした。

近くにあるパン屋のバゲットは食べられたものではないと言ったフランスの友人が、こんな風に貶して笑わせられたことがあったのを思い出しました:
  • 買ってすぐはネクタイになり、翌日には棍棒として使えるバゲット!

バゲットが機械的に作ったのではない本物であるかどうかは、ひっくり返した裏面を見ると分かります。メゾンカイザーのは、私はフランスで見たことがないほど綺麗な模様が入っている。少し高いけど、価値はあるのだ、と友人たちから教えられました。

メゾンカイザーの社長について調べたら興味深かったです。フランスパンで事業をしようと思ったとき、「欧米人に比べて日本人はかむ力が弱いから、ハード系のパンは売れません。しかも、そんな皮がパリッとしたバゲットなんて」と皆から言われたのだそう。会社は2000年に設立されていました。

それから20年近く事業が存続しているのだから、歯ごたえのあるパンが好きな日本人もいるということですよね。でも、メゾンカイザーのバゲットを紹介している記事では、「パリッとした皮は厚めで香ばしく、中はもっちり」、「外のパリッと感、中のモチモチ感」と書いていました。

フランス語では「croustillante à l'extérieur et tendre à l'intérieur」と表現するかな?

カイザーのパンが気に入ったフランス人に、バゲットの中には餅に似た食感があると言ったら、そうではないから美味しいのだと言われたと思うのですけど...。お餅のネバネバした触感は、フランス人たちには気に入られないと感じています。いくら表皮がパリパリでも、中がモチモチしていたら本物のバゲットではないと思う。

私にとって、モチモチで美味しいパンと言ったら、気泡などはない日本の伝統的な食パンです。日本の家の近くにお気に入りのパン屋さんがあるのですが、その店のバゲットは外皮がパリっとしていないので買わず、100%モチモチの食パンや菓子パンを買っています。フランスでは出会えないし、子供の時から馴染んでいたパンの食感があるので好きなのです。

メゾンカイザーでは、食パン風のパンも売っています。やはり、日本人にはモチモチでないと受け入れられないのかな?...



日本のテレビ番組で気になっていることに関するアンケートのお願い」で、フランス人が「美味しい」という意味で使う単語のバリエーションは30くらいはあるだろうと書きました。日本だって語彙が豊富な人は、ただ「美味しい」というだけではなく、何か良い表現をしているのでしょうから知りたいと思っていたのです。

モチモチ関係で美味しさを表す日本語を学んだのですが、これらは食したいもののイメージや食感を表す単語であって、私が知りたいと思っていた「美味しさ」のレベルを示す日本語ではなかったのが残念です。

続き:
フランス人を恐怖に陥らせてしまった失敗2つ

シリーズ記事【フランスから来た友人たちの日本滞在記目次へ




ブログ内リンク:
★ 目次: パン、パン屋、昔のパン焼き窯など
★ 目次: 食材と料理に関して書いた日記のピックアップ

外部リンク:
おいしい、食べたいを感じる言葉
『 おいしさ 』 を伝える  その表現力を磨こう!
JBpress: 日本人はなぜ「もちもち」が好きなのか
コトバンク: もちもち(モチモチ)とは
Yahoo!知恵袋: 日本人には柔らかい=美味しい という観念があるのは何故ですか?
読売新聞: 「ふわふわ、もちもち」じゃないものが食べたい… 
ドイツ人『なぜ日本人は“柔らかい=美味しい”なの?』
フランス人が本音でガブリ!「ここが変だよ日本のパン」
シズルワード SIZZLE WORD 2018
おいしさの感覚を表す言葉“シズルワード“の2018年度のランキングがわかる本『シズルワードの現在sizzle
全国の男女1800人に調査!もっちり、濃厚、ふわふわ…「シズルワード」でわかる、日本人の味覚の変化とは?2015年
「食感」を英語で表現する言い方・網羅版
英語で言いたい「ふわふわ」「もちもち」 日本語のオノマトペを英語で表現!
あんパン木村屋の御曹司が、メゾンカイザー開いたワケ
天才パン職人、エリック・カイザー氏のプロフィールと経歴。どれくらい凄い人?



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コメント
この記事へのコメント
モチモチ
ぼくは お餅が嫌い
なので

モチモチ感は 苦手

子供の頃から食事を楽しいと思ったことがなく
食材を美味しいと 感じるようになったのは
お酒を飲めるようになった 二十歳過ぎから、、

美味しい を 表現する単語で
「ヤバい」 というのが ありますね。。
http://zatugaku1128.com/yabai/

>内々でフランス語で会話しながら貶したりしていた後なのに、満面に笑みを浮かべて、皆そろって

pas bon と 言ってあげたら

もしかして
とっても 喜んでしまう 鴨 ♪


2019/03/23 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
そうですね、もちもちは、褒め言葉になっていますね。歯がない方は、柔らかいのが一番有難いので、褒め言葉になるのでしょうね。1〜12位まで、よく聞く言葉です。

メゾンカイザーは、こちらの大丸に入っています。もう13年以上にはなるのかな・・。木村屋のご子息が、独立して経営なさっていらしたように思います。人気ですよ。

クロワッサンも、他よりは良いかもしれませんが、美味しい。。とまでは??  木村屋のご子息が、独立して経営なさっていらしたように思います。以前は、パン教室もなさっていましたけれど、参加した友達は、クロワッサンの層がうまく出来なかったと話していました。短時間で作ると、層は出来にくいですから。

随分昔、イルムスで製造販売なさっていた大西かおりさん(鹿児島大卒)がパン屋教室をされた時、数回参加したのですが、大西さん、いまではフランスのアンジェで 、「ATELIER LETANDUERE」というパン屋さんをなさっていました(昨年知りました)。

女性のパン職人(大卒も多い)や、パティシェール、大勢になりましたが、美味しくてもお店が続いていない方も・・。とても残念です。

大西さんのフェイスブック
https://www.facebook.com/kaori.onishi.754

日仏商事のパリログ
http://nichifutsu-parislog.blogspot.com/2018/02/atelier-letanduere.html

2019/03/23 | URL | フォルナリーナ  [ 編集 ]
Re: モチモチ
v-22 たかゆきさんへ

>モチモチ感は 苦手

私は餅は好きな方だし、米も粘りっこいのが好きです。でも、餅の食感は特殊なので、どんな食べ物にも「もちもち」と褒めてしまうのは理解できません。

>子供の頃から食事を楽しいと思ったことがなく
>食材を美味しいと 感じるようになったのは
>お酒を飲めるようになった 二十歳過ぎから、、


私も子ども時代に家庭で楽しく食事したという記憶は全く残っていません。おしゃべりしたりはしなかったのではないかな?...

食事は楽しくするのが一番ですよね。仕事で、自腹を切っては絶対入れない料亭などで食事したこともありますが、友達仲間と気楽な所で食べる方がずっと美味しいと感じます。

>ヤバい

意味が逆転したのは面白いですよね。でも、これも私は口に出せないな。

>pas bon と 言ってあげたら

ハハハ。Bonne idée ♪

東京で親しくなったフランス人が、いつもは私と日本語で話していたのに、エレベータの中で突然フランス語でしゃべりだしたことがありました。傍にいる日本人の悪口を言いたいので切り替えたのです。

「Pas bon」だと、パが付いているので分かってしまうかもしれない。学校でフランス語を勉強したくらいでは出てこない「Dégueulasse」にする? 満面に笑みを浮かべて、みんなで「デギュラース♪」と言ったら、「デリシュー」と言われたのと同じに、褒められたと思うはず。

でも意地悪すぎますね。料理を作った人に恨みがあるわけでもない限り、フランス人は絶対にやらない冗談だと思う。
2019/03/23 | URL | Otium  [ 編集 ]
先ほどの文章、消したつもりの文章が重複していました、失礼いたしました(訂正・パン屋教室→パン教室)。

フランスパンで美味しいと評判のところは、「 フランス最高級のヴィロン社の小麦粉」を使っているお店が多いようです。
昔は、日本で使用できるパン屋さんは決まっていましたが、いまはネットでも売られていました。
2019/03/23 | URL | フォルナリーナ  [ 編集 ]
忖度 無用
職種にもよると おもいますけど
ぼくの 場合

苦情を言ってくださる クライアントは
大歓迎

自分の技術向上にも つながりますから、、

苦情を言わずに 「次はない」 という
ぼくのような 薄情な クライアントさまは
ダメ

何度も いらしてくださって
ここが 気に入らないと 言ってくれる
そんな クライアントが

ぼくは 大好きなのだ ♪

2019/03/23 | URL | たかゆき  [ 編集 ]
Re:
v-22 フォルナリーナさんへ

>クロワッサン

トップレベルに作るのは非常に難しいのだろうと想像しています。フランスでも、これは凄いクロワッサンだと思えるのに出会えるのは稀です。カイザーのは大きすぎるので、中のモチモチ感でサクッとした表皮が負けてしまっています。それと、バターの風味がない。本家のカイザーのレシピなのかな?...

>大西かおりさん

湿度が高い日本でフランスパンを作るのは難しいと思います。よくできても、客が食べるときにはパリパリ感が薄れてしまうし。人を唸らせるパンを作ろうと思ったら、フランスでやりたいという気持ちがわかります。

フランス情報を調べたら、「日本風のパン」として地元新聞が紹介していました。メロンパンとかクリームパンとか作っているのですね。

家の近くに美味しいパンを作る店があるのは幸運だと思います。それと同時に、日本は、自分で炊けるご飯が主食なのは便利だと思います。

>フランス最高級のヴィロン社の小麦粉

小麦粉の選び方は重要でしょうね。ブルゴーニュ地方では、南部のソーヌ・エ・ロワール県では、どのパン屋でも美味しいのですが、県内にある製粉所の小麦粉の質が高いからなのだろうと思っています。

ヴィロン社は知らなかったので、フランス情報を調べてみました。この製粉所は、ビジネスにたけた会社なのだろうなと思いました。

日本には、ヴィロン社の小麦粉を使ったラーメンがあるとのことなので驚きました。美味しいフランスパンを作れるからといって、ラーメンやウドンい向いているとは思わないのですけど...。
2019/03/23 | URL | Otium  [ 編集 ]
Re: 忖度 無用
v-22 たかゆきさんへ

>苦情を言ってくださる クライアントは大歓迎

そうですね。そうしないと進歩できない。

たかゆきさんのようなところのクライアントになりたいですね。相手のために良かれと思って教えてあげたのに腹を立ててしまう人も多いですから。
2019/03/23 | URL | Otium  [ 編集 ]
もちもち
「もちもち」がお餅に引っ張られているようですが、使われるようになった当初は「ムチムチ」から派生していたように記憶しています。ムチムチした「おうどん」「食パン」のような感じの使われ方でしたが、これが、変化して「もちもち」になったのでは無いでしょか。「ムチムチ」には女性の太ももやお尻のイメージも重なっていたようで「弾力があるけど柔らかい」イメージです。ですから「もちもち」には糊のような粘着的なイメジは希薄だと思います。
2019/03/24 | URL | をやぢ  [ 編集 ]
Re: もちもち
v-22 をやぢさんへ

忘れていましたが、ムチムチというのがありましたね。

>「もちもち」には糊のような粘着的なイメジは希薄だと思います。

柔らかいとはいえ、押したら戻ってくる感覚なのだろうとは思うのです。糊みたいだったら気持ち悪すぎる。

女の子の頬がムチムチとかモチモチというのは可愛いイメージを持ちます。

私は歯ごたえが食べ物が好きなようです。それでウドンが好きではないのだろうと思いました。でも、正にムチムチと表現できる食パンは好きなのですけれど。
2019/03/24 | URL | Otium  [ 編集 ]
食べ物に、ムチムチという言葉を使った記憶がありません。検索すると結構あり、驚いています。ムチムチしたおうどん?? う〜ん、忘れているのかな??

もちもちを検索してみました。
 デジタル大辞泉 - もちもちの用語解説 -
 1 食物が柔らかく、粘りけのあるさま。「もちもち(と)した食感」
 2 肉づきが豊かなさま。肌がふっくらとして張りがあるさま。「 もちもちした肌」

「1 粘りけのあるさま」とのこと。そういう意味も含むと思っておりましたが、人それぞれなのでしょうね。
2019/03/25 | URL | フォルナリーナ  [ 編集 ]
Re:
v-22 フォルナリーナさんへ

モチモチもムチムチも、「肌がふっくらとして張りがあるさま」というイメージとは結びつくのですが、食べ物に対して使うと違和感を覚えます。美味しそうにも、不味そうにもなってしまうと思うのですが、みなさん褒める時に使っていらっしゃる。

どんな食べ物にもそのオノマトペを使うのも、私にはしっくりきません。うどんとカイザーのフランスパンの中身は似ても似つかない食感なのに、両方ともモチモチと表現する。

>人それぞれなのでしょうね。

そうですよね。

結局のところ、この言葉は美味しいイメージを伝えられることになっているのだと覚え、深い意味は考えなくても良いのだと思いました。
2019/03/25 | URL | Otium  [ 編集 ]
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