野生のランの中でも、一番みごとなのがサボ・ド・ベニュスという花かも知れません。めったに見られないということで価値が高まってしまうということもあると思います。普通のランの花なら、いくらでも咲いているのですから!
◆「ビーナスの木靴」と呼ばれる蘭
そのサボ・ド・ベニュスを見る時期を去年は逃してしまったので、今年は絶対に見るのだ! と張り切っていました。
このブログのタイトルの画像で使っている、超保護植物とされている野生のラン。
2週間前くらいにも行ったのですが、見つからずに帰ってきました。お花が咲いていないと草に紛れてしまって分らないのかも知れません...。
昨日の夕方、また出かけてみました。旅行に出るところなので、ここで見ておかないと、また時期を逃してしまうところだったのです。
咲いていました!!!

Sabot de Vénus(サボ・ド・ベニュス)という名前で、「ビーナスの木靴」という意味があります。
花の下が膨らんでいるところ、木靴を思わせるのです。
◆パフィオペディラムのファミリーなのか?...
お花屋さんで売っている「パフィオペディラム」という蘭に、少し花の形が似ています。
Paph.armeniacum パフィオペディラム アルメニアカム
パフィオペディラム今年は3株見つけました。
まだ蕾もついていて、ちょうど良い時期。もう少し前、咲きかけの方が良かったかも知れませんが。
林の中で森林局の見回りの人たちに出会ったのですが、今年の株は少し小さめということでした。
この場所を知っている人はかなりいるらしくて、ケモノ道のように通り道ができていましたが、みんながそっとしておいてくれるのは嬉しいです。
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★ 目次: フランスの田園に咲く野生のラン
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ブルゴーニュ地方のソーリュー市で毎年おこなわれる食品見本市に行きました。おいしい食品やワインを思う存分試食できるのが魅力のイベントなのですが、今回はアトラクションについて書きました。
日記の一覧です。
シリーズ記事 【グルメ食品見本市】
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その4
先日行ったグルメ食品見本市で、前回の日記で書いた風船はプレゼントしてもらえないと諦めました。
歩きだしたら見つけたのは、食肉生産者組合がしていたクイズのコーナーでした。

子どもたちの食肉に関する知識を試すクイズのようでした。
フランス文化も、フランス語もハンディーがある私なので、ちょうど良いレベルなのではないでしょうか?
... そうは思ったのですが、いちおう見た目は大人なので遠慮。試食・試飲がたくさんできる会場なのですから、こんなところで時間をかけなくない、とも思ったのでした。
次に通りかかったら、今度は大人向けのクイズになっていました。
◆牛のラジオが欲しい~!
「正解者には、牛のラジオを差し上げま~す!」という呼び込みが聞こえてきました。
見ると、かわいいラジオ。欲しくなりました!

写真をとったら「待った!」の声。
ちゃんとポーズをした写真をとって欲しいとのことなのでした。それで写したのが、この写真。
数人の大人たちがクイズに参加する様子。私たちも立ちました。
クイズに正解したら、牛の絵のついたカードをくれる。それが5枚になったらラジオ獲得というルール。
牛のラジオを、もらうぞ~!
でも、すごく難しい、テクニカルな問題。「豚を切り分けるときの基本的な4つの部分の名前を言ってください」とかいうような問題なのです。
参加している人たちの中には、食品見本市で肉製品を売っている人がいる。着ている白衣にそう書いてあるから分かりました。
これじゃ勝ち目がないですよ~! そういうプロには参加してもらいたくない!
私は早々とお手上げ。
一緒に見本市に行った仲間が、私のために頑張ってくれました。当てずっぽうに数字を言えば正解になるのもあったので、接戦になりました。
◆勝った~!
「去勢した馬は何というのでしょう?」という問題が決めてになりました。こういうのは肉屋さんの問題というより、フランス語力の問題なので、友達が強かったのです。
答は「hongre」。
こんな単語は使う機会がないでしょうが、覚えました♪
みごと、ラジオを獲得!!!
ラジオをもらって大喜びの私に、クイズを出していた人も嬉しそう。
しばしおしゃべりをしたら、この見本市の招待状をくれた友達もよく知っている人なのでした。
「ヒイキなしで勝ちましたよ」
そうなのです。始めに自己紹介していたら、声が小さくて正解にならなかったものも数に入れてくれたと思うのです。
でも、公平にやったクイズで賞品を獲得できたのですから、喜びは2倍になりました!
ポーズをとってくれた写真を、ご本人はデジカメの液晶画面でチェック。メールアドレスを教えられて、写真を送ってあげる約束をさせられました!
ついでに、その前にあったエスカルゴのブースの人もやってきて、私が撮った写真をメールで送ってほしいと言ってきました。
このブースのことも書くつもりだったのですが、言っては悪いけれど、買ったエスカルゴはおいしくなかった...。それで、日本でも売っているこのエスカルゴを紹介するのはやめます。
エスカルゴのことを色々教えてくれたのには感謝しているのですが...。エスカルゴの地元に住んでいるので、おいしいのを食べすぎているのがいけないのであります!
◆ちゃんと動いたラジオ!
我が家で撮影したラジオのアップ写真です ↓

頭から出ているアンテナは、もっと伸びます。
右腹にスイッチがあり、目玉がチャンネルを合わせるボタン。
ちゃんと周波数を探す機能まであります!
かわいいと言っていただけるかどうか?...
でも、クイズで賞品を獲得するのは嬉しいものなのですよ。
どうせ安物のラジオで、電波をキャッチできる確率は低いと思っていたのですが、ちゃんと使い物になるラジオでした♪
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シリーズ記事 【グルメ食品見本市】
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その3
フランスは大人が優先される文化で、子どもたちの躾は厳しいな、と感じています。日本の子どもたちは、自分たちの居心地の良さを自覚しているせいか、「早く大人になりたい」という気持ちはフランスよりずっと低いように感じます。
もっともフランスも少子化の影響で(とは言っても、ヨーロッパで最高の出生率ですが)、子どもの躾の厳しさがずいぶん揺らいできたとは感じます。少し前までは、ある程度レベル以上のレストランに子どもが来ていて、しかも騒いでいるなどという光景は皆無でしたから!
それでも、躾の厳しい家庭は存続しています。夜のホームパーティなどでは、子どもたちは先に食事を済まさせて、みんなが到着したときには、パジャマ姿で「おやすみなさい」を言いに来させるのが躾らしい。
たまには、そんな風習を破って、子どもたちが一緒にテーブルに座っていることもあります。
でも、かわいそう・・・ と、日本人の私は見てしまいます。大人たちの会話に口を挟まないという掟があるらしいので、退屈していますよ・・・。食事は長々と続くのですから。
日本ではありえない状況。つい子どものお相手をしてしまいます。
なんにでも興味を持ってしまう私。子どもたちが教えてくれることも面白いのです。それで、「わたしの部屋を見に来ない?」なんて誘われてしまったりもします!
食事の最中に子ども部屋に引き取るなんて、すべきことではないのは分っています。でも、「外国人って変だ」と思われたって良いではないですか? 子ども部屋って、面白いのですから。
◆風船のピエロ
先日の日記から書き始めているグルメ食品見本市では、子どもたちが退屈しないための配慮もありました。
良いことだと思うのです。小さな子どもたちにとって、グルメ食品なんか興味がありません。まして、ワインの試飲なんかできるわけでもないので、つまらない。
風船を色々な形につくるピエロが会場にいました。

箱に風船がたくさん入っていて、色々な形にしています。
つまりは、下のような何でもない風船を使って、くびれさせたりして形にするというテクニックではないでしょうか?
ジャグリングツイストバルーン260Sネオンカラーアソート日本でも、こういうテクニックはあるのでしょうね? ピエロの姿でやっているところがフランス的なのではないかと思いました。
小さなネズミが可愛いので、私も欲しくなったのですが、子どもでもないのでくれる様子はない...。
それで、いつまでも見ているのはやめました!
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その2
グルメ食品見本市にあった老人クラブの作品(フランスの伝統工芸)を眺めながら、出展者たちとおしゃべりがはずみました。
何か買ってあげなければ...。
どれにしようかと迷ったのですが、これが気に入りました。

この8個を選びました ↓

お金を払ったのは6個分。2つはプレゼントしてもらってしまいました♪
ビンの上がくびれているので、紐か針金を付けて吊るす形にもできるとの説明。
ステキだと思われませんか?
フランスではおなじみのデザイン、モロッコのミント・ティー・グラスのイメージです。
◆老人クラブが作成したキャンドルホルダーを見て、抵抗を感じますか?
キャンドル・スタンドは色々なものが市販されています。
たとえば、こんなもの。
Kivi キャンドルホルダー ブラウン老人クラブのキャンドルホルダーだって、そう劣るものではないでしょう?
でも、1個50サンチームとお安かったです。今はユーロが高いので、円に換算すると80円強。でもフランスの物価からいったら、50円くらいの感覚です。
それなのに、売れている感じがありませんでした...。
第一に、日本人に比べると、フランス人は出かけたついでに買い物をするということが非常に少ない。
それから、このキャンドルホルダーにはマズイ点ががあるのです。
フランスで生活したことがない人には、なんの抵抗もないはずだと思います。でも、フランス人がこれを見ると、ヨーグルトなどガラス瓶を廃物利用したのが見え見えなのです!
でも、良いではないですか。ロウソクを灯すと、ガラスの色が浮き出て、とてもきれいです。
自分でも作れるかな... と思ったのですが、けっこう手間がかかっているようです。
ガラス用の絵の具を使って絵を書き、その後で焼いているのだそうです。
子ども用の工作の本などには、作り方が書いてあるのではないでしょうか? いつか本屋さんで探してみようと思いました。
フランスには昔のパン焼き窯があるので、それで焼けるのではないでしょうか? ただ、私には絵が描ける才能がない...。
◆キャンドルで夜を演出する方法
こういう小さなキャンドルホルダーは、食卓に幾つか並べるとパーティーが楽しくなります。
キャンドルスタンドを使った食事会のイメージは、過去の日記に入れた写真をご参照ください:
★昔のパン焼き窯で料理をつくったパーティ (2005/10/10)
庭のあちこちに置いて、ロウソクの明かりで照らし出すのもきれいです。このアイディアは、ブルゴーニュにある美しいフォントネー修道院で行われたコンサートのとき、回廊をたくさんのロウソクで照らしていたのを見て知りました。
★回廊の写真はこちら。柱の足元ごとに、コップに入れたロウソクを置くというだけで、幻想的な空間ができていました。
でも使っていたのは安物のコップでした。色がついているビンでしたら、もっときれいなはず...。修道院の持ち主に、この老人クラブの作品を教えてあげたくなります。
このコンサートのあと、私はヨーグルトの空き瓶を使うことを思いつき、好きでもないヨーグルトをたくさん食べて、空き瓶を集めてしまいました。
キャンドルホルダーの中に入れるロウソクは、50個1袋というような形で安く売っています。
でも、つまらない空き瓶のまま使うときの欠点は、夜暗くならないとロウソクで汚れただけのビンであること。数回やったら、もうする気がなくなって、空き瓶は全部捨ててしまいました。
この色とりどりのキャンドルホルダー、もっとたくさん買えば良かった...。
蛇足:
こういうロウソクがへばりついてしまったキャンドルホルダーやキャンドルスタンドは、どうやってきれいにすれば良いのかご存じですか?
水道で熱湯を出し、その下に容器を置いてロウを流し落すのです。きれいになってしまいますよ!
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★ 目次: ロウソク、キャンドルスタンド、暖炉、燃える火
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その1
グルメ食品見本市に行ってきました。
大きすぎることもなく、小さすぎることもない規模。小規模生産の食品と出会えるし、出展者とおしゃべりできるのが楽しくて、大好きな見本市です。今回も夕方まで過ごしてしまいました。
ワインを試飲したり、色々な食べ物を試食したりできるので楽しいイベントなのですが、
... 疲れる~!
飲んだり食べたりしないブースがあるのは、ちょど良い休憩になります。
それで、いつも眺めてしまうのがこちら。
◆老人クラブのスペース

地元の老人クラブの人たちのスペースです。
仲の良いグループらしくて、手芸や工芸品がとても良くできています。
そもそもフランス人ってブキッチョ。普通の老人クラブの作品というのは、くれると言われても断りたくなってしまうような作品が多いのです。
日本の田舎では、お年寄りが昔の工芸品の伝統を伝えている活動は盛んなようですが、フランス人は引退すると、もう遊びたいらしくて、そういう伝統を残そうという意識は低いように感じています。
老人クラブの活動でも、ダンスパーティーをするとか、トランプをするとかいうのだと人が集まるけれど、手芸をしようなどというと人が来ないのだと聞いたこともあります。
でも、このクラブはリーダーが良いのでしょうか? それぞれが持っている技術を教えあって、活発に活動しています。
作品は、みな上手にできているので、みな欲しくなります。
◆3段カゴが気に入った!
昔のブルゴーニュでは作っていたらしいカゴもありました。木の皮をはがして作る技術です。
別のイベントで購入したことがあったのですが、この日展示されていた3段カゴが気に入りました。
でも、値段を見ようとしたら、売却済みの札がついていました。
なんのことはない、老人クラブのお仲間が予約していたのでした!
作ったお爺さんを紹介してくれたので、写真をとらせていただきました。

3つのカゴを支えているのは、野バラの木を使っているとのこと。
農業を引退したお爺さんでした。昔の農家では、こんなカゴを作っていたのだ、という説明。
★このようなカゴを作るテクニックは、以前の日記でもご紹介しました:
フランスでは伝統工芸が消えている (2005/09/20)
◆フランスの高齢者の口癖なの?
カゴを作ったお爺さんは、典型的な昔の農業者に見えました。
とっつきが悪くて、知らない人とは気楽に口をきかないタイプ。それでも、おしゃべりしていたら打ち解けてきました。
3段カゴはまた作れるでしょうから、来年のイベントで持って来てくれたときに買いたいと、私はお爺さんに言いました。
すると...
「来年まだ生きているかどうか分らない」、などと返事する!
こういうこと、日本のお年寄りは言うのでしょうかね?
フランスで耳にするのは初めてではない言葉なのです。
私が日本で働いていて、夏休みごとにフランスに遊びに来ていた時期、お世話になっていたマダムのお母さんに会って別れるときには、いつもそう言われていました。
私のフランス語のレベルは低かったので、「来年はあそこにいる」などと天を指さしたりもされたっけ...。
毎年そう言われて、翌年にはちゃんお婆さんと再会していました。でも、あるときは言葉が本当になってしまっていましたが...。
◆契約、成立
ともかく、そういう風に言われるのは嫌い。
3段カゴを作るお爺さんに食い下がって、私のために一つ作ってくれるように約束してもらいました。55ユーロとのこと。
冬の間にしか作らないのだそうです。それで、受け取れるのは来年。お互いの連絡先を交換し合いました。
そのあと、会場を歩いていたら、お爺さんから声をかけられました。
「カゴができあがったら連絡するからね」、と笑顔を見せる。
そうなんですよ。年をとったって、「やらなきゃならないこと」があった方が張り合いがあって良いと思いませんか?
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「シャンパーニュ地方の植木市に行く (2007/05/17)」から書き始めた植木市では、バラの木2本を買いました。
咲いていた花を切って花瓶に活けました。

ここのところ、家々の庭にはバラが咲き誇っています。
フランスの土ってバラに合うのでしょうか? どうしてこんなに見事に咲くのかと見とれてしまうことがよくあります。
先日お友達の家に立ち寄ったら、そこにいた人が私にバラをくださるとおっしゃる。庭にたくさん咲いているのですって。
たまにしか会わない人なのですが、私の花好きを覚えていてくれたらしい。
わざわざ家に車で戻って、ピンクのバラの花束を作って持ってきてくれました。
奥さんがムーっとする。
「私にそんなことをしてくれたことなんかないのに!」
そういうものなんですよ、マダム!
写真はとらなかったのですが、こんな花束でした ↓
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★シャンパーニュ地方の植木市に行く (2007/05/17)

トリュフが育ちやすい木なのだそうです。
おもしろいな~、とは思ったのですが、買いませんでした。
トリュフ狩りに連れて行ってもらったとき、犬がみごとにトリュフを掘りだしていたのですが、いちおう人間はトリュフが生えていそうな場所で車を止めていたのです。
つまり、トリュフが好きな木というのがあるのは確かなはずなのです。
でも、この売っていた木は、よく見かけるノワゼット(へーゼルナッツ)の葉に見えました。普通の木と何が違うのでしょう?...
雨が降っていたので、この木を売っていた人とおしゃべりできなかったのが残念。こういう小さなイベントでは、出展者から色々なことを教えてもらえるのが楽しいのに...。
インターネットで少し調べたら、トリュフが生えやすい木は数種類あるようです。
詳しくは調べませんでした。トリュフが生えていそうな場所を見分けられるようになったとしても、私が掘り出すことなんかできないキノコなのですから、張り合いがありません!
★市販されているトリュフの色々
【追記: ただの木ではなかった! (2007/05/21)】
やはり何でも気になってしまう私。おいしいものを食べることに貪欲な友達に会ったので、トリュフの木とは何なのか聞いてしまいました。
ただトリュフが生えやすいという木ではないのだそうです。考えてみれば、それはそうですよね。普通のへーゼルナッツの苗を売ったって、売れるはずがない。
根の部分にトリュフの菌だか何かをつけて、環境が好ましい土壌ならトリュフが生えてくる(かも知れない、という程度だと思いますが)、という加工をした木なのだそうです。
ありえないことではないと思いました。
数年前、ご近所で芝生の肥料(コケが生えないという効果もある)を巻いた人がいたのですが、なんとモリーユという高級キノコが生えてきたのです!
鉄分も入っているので、モリーユ茸が生えてもおかしくない成分だったとか。ただし、モリーユが生えたのは一回だけでした。このキノコを珍重する家庭ではなかったので(奥さんが食べるのは気持ち悪いと言うので、私がいただきました♪)、毎年生やそうという努力もしなかったのだと思います。
*最近この話題が友人たちの間で話題になったのですが、この商品は環境に悪いとかで発売中止になったということでした。
トリュフが生える木、買ってみれば良かったと後悔したのですが、友人は売っているお店を教えてくれました。
でも、そんなに簡単には生えないと思うのですよね...。庭の一部が林になっているような広い敷地の家にでも住んでいないかぎり、そんなことやってみる気はしません。
ご参考までに、モリーユとは、こんなキノコです:
☆ モリーユ(アミガサ茸)を楽天市場で検索
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★ 目次: フランスで食べるキノコ
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雨が降って、冬の始まりのような暗さです。
カンヌ音楽祭が始まったので、テレビでは地中海の青空が写しだされていますが、こちらは同じフランスとは思えないような天気。
でも、少し前に暑かったときには、いつも晴天ばかりのはずの南仏の天気が悪かったので、許してあげなければいけません!
今日はキリスト昇天祭(Ascension)の祭日。金曜日に祭日がくると、「橋をかける」と言って飛び石連休をつなげる会社が多いので、ちょっとした大きな週末になっています。
◆小雨の降る植木市に行って来ました
こんな雨の中、村を歩きまわるようなイベントに行くのは気が進まなかったのです。こんな日は暖炉の前でじっとしている方が良いですから。
でも、「行こう」言い出した友達が提案する。
「イベントがつまらなかったら、レストランに行っておいしいものを食べることにしよう」
というわけで、フード付きの冬のコートを着て出かけました。
お昼少し前に村に到着して、ざっと見て、大したことがない植木市だったら、レストランを探すというプログラム。
ブルゴーニュ寄りにあるシャンパンの産地の、小さな村が会場でした。
ブドウ畑はあるし、村はお花が咲いていて美しい。植木などの展示も、思っていたよりたくさんある。
さっと見てレストランに行くというプランは却下。
◆まず、食べる!
まず、まともそうなものを食べられる場所を探しました。
白い大きなテントがあって、そこを覗くと、「まあ、まあ、いいのではないか」という感じ。
「ここで食べてしまおう」ということに意見が一致しました。
私が選んだ前菜はこれです。

パテ・クルートのテリーヌ、シャンパンのジュレ添え
ケータリングの料理でしたが、なかなかの味。こういうイベント会場で食べる食事としては文句ありません。シャンパンの産地なので、飲み物はシャンパンにしたのですが、それが20ユーロと安かったのも気に入りました。
こういうお出かけで美味しいものが食べられるのは嬉しいです。
こんな天気のときにまずいものを食べたら、何もかも気に入らないほど、ご機嫌が悪くなってしまいますから!

丘に広がっているのはシャンパンとなるブドウ畑です。
植木市というのは雨でも、そう悲劇的なイベントにはなりません。バラの花などは水滴がついていて、かえって美しく見えました!
出展者たちにはお気の毒ですが、人でごった返していなかったのも良かった。私たちが良く次した仮設レストランなどは、予約なしでは席が取れなかったと思います。
お天気が良かったら、夕方遅くまで村に出店されているお店をみたりしながら歩いたと思います。
でも、やはり早目に引き揚げてきました...。
おもしろい発見もあったのですが、長くなるので別の日記にします。明日は、別のイベントに誘われているので夜更かしできませんので。
お天気は悪いですが、行楽シーズンになりました♪
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私の場合、普通に食べているものは面白くないのでパス。
洗練された料理を期待するのですが、そんなのがないレストランに入ったときには迷います...。
そういうときには、どんなものか得体が知れないものを選ぶことにしています。
◆テット・ド・ヴォー(Tête de veau)という料理
先日レストランに行ったとき、そんな私が選んだ料理です。

テット・ド・ヴォーという料理。
今日大統領の座を譲ったシラク氏の好物だと言われていました。ビストロなどで、安い料理としてよくメニューに入っている庶民的な料理。
でも、私は数えるほどしか食べたことがありませんでした。この機会に食べよう、と選んだわけです。
一緒にいたグルメの友達が言いました。
「そんなものを食べるの?! テット・ド・ヴォーなのよ。大丈夫?」
言われてみれば、「テット・ド・ヴォー」とは「子牛の頭」。
グロテスクな名前であります!
でも、とても美味しかったのです。この料理につきものというソース・グレビッシュ(写真の左に見えるもの)というのも気に入りました。
このソースは、ゆで卵にケッパーなどを入れているらしい、というのは食べていて分かりました。
どうやって作るのかとネットで調べたら、一緒にテット・ド・ヴォーの作り方も紹介しているサイトが出てきました。
「子牛の頭」というのにも多少こだわっていたので、どうやって調理するのかと興味を持っていました。
調理法を紹介するページに行くリンクをクリックしたら、大きな写真をいっぱい出てきました。
◆ひゃ~、本当に頭なのだ~!!!
子牛の頭をどうやって調理するかというページ、心臓の悪い方には絶対に見ないでくださいね!
でも、貴重な情報なのでリンクしておきます:
☆ Désosser une tête de veau
思い出せば数年前、料理自慢で高齢の男性が、テット・ド・ヴォーを出すという食事会を開いたことがありました。
招待された友人たちは、特別な料理に呼ばれたという反応。私は普通の食事会に招待されたという感覚で行ったのですが、みんなは大変な手間をかけて料理をするのだというのが分っていたから大騒ぎしたのでしょうね・・・。それと、こういう部分のものを材料にして美味しと思われる料理に仕上げるのは、かなりの技術がいるのだそうです。
ルイ16世が処刑された1月21日、今でも共和主義者たちがフランス王家の最後を祝って食べるという料理がテット・ド・ヴォーなのだとは聞いていました。
確かに、憎しみを持って食べるにふさわしい料理なのだったと納得!
怖~い!
でも、おいしかった...。
追記:
テット・ド・ヴォーの材料がどんな形で売られているのかをお見せします。

ネットに入っているのがそれです。庶民的な料理なのですが、下ごしらえには手間をかけているのがうかがえます。
ブログ内リンク:
★ 目次: 内臓肉を使った料理
★ 目次: 肉牛(シャロレー種など)、牛肉など牛に関する話題
外部リンク:
☆ Wikipedia: Tête de veau
☆ Wikipedia: Sauce gribiche » ソース・グリビッシュ
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