料理人の秘密 in「天使のアッパーカット」

ご訪問ありがとうございます。先週は、奥田圭子さんご出演の「天使のアッパーカット」のオープニングについて、ご紹介させて頂きましたが、今回はご出演者に関して書かせて頂きます。この番組はご承知の通り(誰が?)、大映テレビ制作のドラマです。

この番組の出演者は、大映ドラマ常連の方で固められており、新人の大塚真美さん、奥田圭子さんを盛り立てていこうという体制を感じます。「こんな学園みたことない!」もそうですが、圭子さんは共演者の方にも恵まれてますね。では、まずは、主人公の慶子のボクシングの師、"カミソリ仁”こと三浦友和さんです。

自分は大映ドラマのイメージあまりありませんでしたが、三浦さんといえば、山口百恵さんとの「赤い・・」シリーズも有名ですし、そもそもデビューも「ザ・ガードマン」の後番組の「シークレット部隊」という事で、大映テレビの申し子の様な方ですね。

余談ですが、小6の時に、ごくごく限られた塾友の間で夕方に再放送していた「ザ・ガードマン」が何故か少しだけ流行ってました。その後、再放送も律儀に「シークレット部隊」に移行して、何となくつまらなくなって観なくなった記憶あります。それ以降、全く見れてないですが、欽ちゃんが悪役でゲスト出演している唯一の作品という事で見てみたい気はします。しかし、「ザ・ガードマン」って、モーテルとか回転ベットとかがやたら出てきてたので、「小学生としては観てていいの?」と今から振り返ると思うところありますね。

「こんな学園みたことない!」は日曜19時からという事で子供も見る時間帯という事で、色々な意味で生々しい描写は避けられてますが、「こんな学園ー」の時代から、更に20年前に局は違うものの同じ時間帯に放送されていた「怪奇大作戦」では今では別の名前に変わった国名のついたお風呂屋さんがトリックの肝になる話も有ったりします。

過去を単純に礼賛することは避けたいと思いますが、テレビの黎明期で色々な縛りが少なかった”テレビ映画”の時代と、今の様に、ドラマについてネットニュースでのビューを稼ぐ為か、ドラマを見てもない様なライターに、やたらとネガティブな事を書かれる時代を比較すると、作り手の皆さんは気の毒だなと思います。

脱線が過ぎました。三浦さんは「天使のアッパーカット」放送時期は、「スーパーポリス」の早期終了があったり、年齢的にも34歳という事で、少し俳優としての転機を迎えていた時期かと思います。実際、三浦さんのいわゆる大映ドラマへの出演はこの番組が最後な気がするので、そういう意味でも非常に貴重ですね。

続きましては、山路先生役の山下真司さんです。ラグビー部顧問の熱血先生という事で、静止画だけであれば、スクールウォーズの滝沢先生と区別つきません。

羨ましいことに圭子さん演じる武村美樹が密かな想いを寄せている相手でもあります。山路先生と慶子が談笑しているのを見て、嫉妬の想いを抱く美樹ですが、「こんな学園みたことない!」では見られないこういう表情も魅力的だと思います。厳しい表情もよいですが、慶子とおどけているときの表情のギャップに表現力を感じます。


スクールウォーズつながりでは、宮田恭男さんも慶子の働く「フォンテンブロー」の店主の息子で、仁にライバル意識を持つ浪人生の公平役で出演されてます。


そして「フォンテンブロー」の店主役の坂上 二郎さん、「スクールウォーズ」にも出演されてましたが、この方も、「夜明けの刑事」以降、大映ドラマの常連です。

ついでに言うと圭子さんが4話に亘り、メインゲストで出演された「ザ・スクールコップ」にもご出演されてました。(ビデオが無いのがつくづく残念です・・・)

改めて書いていると、それほど大映ドラマ詳しくないつもりでしたが、世代的にドンピシャなせいかいくらでも書けてしまいます。まだまだ枚挙に暇がないのですが、少し収拾つかなくなってきますので、今回は一旦ここまでとさせて頂きます。最後に先週、載せられなかった、オープニングでの圭子さんのお琴のシーンです。

月曜ドラマランドの「有閑倶楽部」でも、冒頭のキャラクター紹介シーンではお茶を点てていらっしゃいましたが、圭子さんはこういう雰囲気がやはり似合われますよね。残念ながらビデオ無いのですが、こちらも是非再放送してほしいです。それでは次回もよろしくお願いいたします。

コメント

No title

> およびでないさん
ナイスとコメントをありがとうございます。
今から考えると勿体ないのですが、時期的にはフィルム撮りの大映ドラマが古臭く間じられてた気がします。転換期だったのでしょうね。再放送少ないとどうしても見る人も限られてしまう分、損していると思います。その点も残念です・・。

三浦さん、確かにテロップはトメですよね。この頃少し低迷時期だとは言え、十分大物芸能人だったと思います。バイト先に来られたりすると大騒ぎですよね。羨ましいお話です。

No title

こんばんは。
大映ドラマの大御所 三浦友和さんのテロップは最後でしたね。TBS大映ドラマも時代と共に変わる頃だったのかな?と思っています。
関東は「スクールウォーズ、スチュワーデス物語」は何度も再放映があったのに、「不良少女、乳姉妹、天使のアッパーカット」は1回だけで残念でした。

昔、学生の時に飲食店でバイトしてた時に三浦友和さんが入らして、「うわー芸能人オラー半端なかったのを覚えています。」

No title

> 田宮2さん
ナイスとコメントをありがとうございます。
今更ネタバレを気にしていただいてありがとうございます。(笑)
そうですね。確かに自分も今回改めてキャプチャーして気づきました。
細かく見てるのも、いろいろと面白いです。

No title

> リトルノさん
いつもナイスとコメントをありがとうございます。
確かにここに石立さんと名古屋章さんいると、完璧すぎますね。
このドラマ、非常に設定面白いと思うのですが、大映ドラマ自体が少し変わり目に
来てしまってた時期なのかなと思ってます。

三浦さんは、仕事人のかげろうの影太郎良かったと思います。
このあたりを転機として、今も一線で幅広く活躍されてるのはすごいことですよね。
山下さんも、なんだかんだ残ってらっしゃるのはキャラの濃さ故でしょうか。

有閑倶楽部、自分は再放送で圭子さん目当てで見ました。出番は多くなかったですが、らしい役でした。豊浦功輔さんとか格好良かったですし、自分もまた見たいですね。
ドラマ自体作りにくい時代になっているなと思いますね。そういう意味では
圭子さんの主演作、準主演作を見ることができた自分たちは幸せだったかもしれません。

No title

あまり書くとネタバレになるので、躊躇しましたが(笑)。
前回のお茶たての画像と、今回の圭子さんのお琴の画像。後ろの女性が同じ人ですね。本編の役柄を考えると、劇中の伏線になってるんだなと、本画像を見て気づかされました。

No title

出席者が「大映ドラマ・ほぼオールスターキャスト」だな、というのは私も感じていました。常連の俳優で出演していないのは、石立鉄男さんと名古屋章さん、といったところでしょうか。

フレッシュな新人を、芸達者な中堅・ベテランが盛り立てる、という図式は、NHKの朝の連ドラと同じですね。ただこの作品、攻め過ぎた印象はありましたが。

三浦友和さんですが、この作品の翌年放送の、大河ドラマ(独眼竜政宗)と必殺に出演した辺りから、俳優としての魅力を感じるようになりました。今や出ているだけで安定感・安心感のある俳優ですね。
山下さんは近年「その熱さが面倒臭い」キャラでのバラエティー出演が多くなっていますが…。

有閑倶楽部は当時2回見たのですが、圭子さんについてはほとんど意識せず見ていたような気が…今となればただただ申し訳ない限りです。

今や20時台のドラマも激減しましたね。
平成の30年間で、手間をかけて番組を作るという大事な姿勢が、大きく後退してしまった、そんな気がしてなりません。
非公開コメント

プロフィール

夢 時次郎

Author:夢 時次郎
奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」30周年を記念し、レビュー実施しました。関連する記事、画像につきましては、時代背景をご理解頂く為に引用させて頂いております。全24話詳細レビューは書庫”全話レビュー”にあります。
コメントは公開時期に関わらずお気軽にお寄せください。但しこのブログに関連しないと判断される投稿につきましては削除させて頂く場合もございますので、ご了承ください。

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR