『嫌われた監督』(鈴木 忠平 著)の読書感想文
東北学院大学の図書館で、以下の本を借りて読みました。
仙台市図書館だと5冊に対して54件の予約が入っていますが、大学図書館だとすぐに借りることができました。
落合監督の中日での軌跡を、監督、記者、選手数人からの目線で書かれています。
落合監督が、なぜ語らないのか?なぜ俯いて歩くのか?なぜいつも独りなのか?そしてなぜ嫌われるのか?
そんなことが少し分かった1冊でした。
プロ野球ファンとして、当時を思い出しながら読むことができました。
本中の一節で、紹介したい部分がこちら。
記者 「なぜ自分の考えを世間に説明しようと思わないんですか?」
監督 「俺が何が言ったら、叩かれるんだ。まあ言わなくても同じだけどな。どっちにしても叩かれるなら、何も言わないほうがいいだろ?」
落合は理解されることへの諦めを漂わせていた。
監督 「別に嫌われたっていいさ。俺のことを何か言う奴がいたとしても、俺はそいつのことを知らないんだ」
意見の違う人に、説明し理解を求めようと思っても無駄。
僕もブログ運営などを通じて痛感しました。
例えば、僕は数年前から収支赤字化計画を掲げて、達成すべく行動しています。
すると、「赤字にしたいんだったら、バイトを減らせばいいんじゃないですか?」と言われます。
自分でも真っ先に考えたことであり、1番最初の記事で熟慮した結果、収入は維持しつつの収支赤字を目指す結論を出しています。
その後も適時検証を行い、方向は間違っていないと僕の中で確信しています。
質問された際にも答えてきました。
しかし、何度説明しても同じことを聞かれるし、反対意見も多く受けます。
もう100回以上言われていると思います。
絶対的に正しい答えがないことに対して、いくら説明して理解を求めようとしても、意見が違う人はいくらでも反論できてしまいます。
そんな議論を侃々諤々していても、時間と労力の無駄。
時間の浪費と胸糞悪さしか産みません。
そもそも理解してもらったところで、別に自分の計画が前に進むわけではありません。
確かに、共感・理解されるのは嬉しいことなので、ついつい説明したくなってしまう。
しかし、必要以上の説明は決していい結果を産まないのは、痛感しました。
本の内容をしっかりと咀嚼しつつ、理解してもらおうとしない姿勢を徹底したいと思います。
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