群れで暮らす習性を持つ羊はやはり仲間が恋しいのだろう。例えそれが異種の動物であっても、受け入れてくれたらその中でうまくやっていけるようだ。
オーストラリア・メルボルンの自然保護区を訪れた人々は、その地域に生息するカンガルーの群れの中に1匹の毛むくじゃらの羊が混ざっていることに気付いた。
その羊は5年前に迷子になり行方がわからなくなっていたのだが、カンガルーの群れが仲間として迎え入れ、仲良くしてくれたようで、行動を共にしていたのだ。
そして最近、救済団体に保護され、伸びきった毛もカットしてもらった。
カンガルーの群れと暮らしていた1匹の羊
メルボルンにあるシュガーローフレザボア自然保護区では、この地域に生息する多数のカンガルーから安全な距離を保つことが推奨されている。
しかし、少なくともこの1年間、この場所を訪れる人々はある特定の動物がその忠告を守らなかったことに気づき始めた。
昨年、レザボア(貯水池)を訪れていたヴィンセント・チャウさんは、遠くにいるカンガルーの群れに気づき二度見した。
カンガルーたちの中に、1匹の羊が混じっていたのだ。
その羊は毛むくじゃらで、何頭かのカンガルーと一緒に走っていました。
その後数ヶ月の間に、何人かの訪問者が同じようにカンガルーの群れと一緒にいる羊を目撃した。
カンガルーの群れのなかに羊が1匹、いったい何がおきている?
おそらく、多くの人がその光景を見て疑問を抱いたことだろう。しかし、その羊がどのようにしてカンガルーの仲間入りをしたのかは不明だった。
考えられるのは、羊が本来の群れから外れて迷子になってしまったところ、カンガルーの群れを見つけ仲間にいれてもらおうと近づいて行き、カンガルーたちも羊を受け入れたということだ。
カンガルーと羊は仲良くやっていた
見る限り、羊とカンガルーたちは異種同士の友情を育み仲良くやっているようだった。
とはいえ、野生での生活は家畜の羊には向いていない。人間に品種改良された羊は、定期的に毛刈りをしないと毛が長く厚くなり、命に関わることもある。
そこで、この羊を救おうと人々が協力した。
ビクトリア州を拠点にする動物保護団体フォーエバー・フレンズ・アニマル・レスキュー(FFAR)のスタッフたちは、このメスの羊をシュガーローフレザボア自然保護区にちなんで“シュガー”と名付け、水道システム会社メルボルン・ウォーターとシュガーの捕獲作戦計画を立て始めた。
メルボルン・ウォーターのジョージア・ダンカンさんが、貯水池近くでカンガルーたちに混じって暮らすシュガーを発見したのは、半年前のことだそうだ。
最終的にメルボルン・ウォーター、地元の獣医ボランティア団体「Vets for Compassion」、フォーエバー・フレンズ・アニマル・レスキューの総力を結集して、シュガーは5年ぶりに保護された。
Vets for Compassionの運営マネージャーであるニコール・デ・ハーンさんは、このように述べている。
シュガーの救出成功は、困っている動物を守り保護するための地域社会の関与の重要性を思い起こさせるものです。
私たちボランティアチームは、立ち往生した羊を救出するために迅速に行動を開始しました。
散髪してもらいスッキリしたシュガー
保護されたシュガーに真っ先に行ったのは、熟練した獣医師チームによる健康診察と長い間できなかった毛刈りだった。
伸び放題になっていた羊毛は、重さ12.6kgにもなったという。
また驚くべきことに、野生下に長くいたにもかかわらず、シュガーの健康状態は良好だった。伸び放題の被毛の重さを除けば体に支障はなかったのだ。
どうやらカンガルーの仲間たちが、シュガーの面倒をよく見てくれていたようだ。
シュガーは現在、保護区「フォーエバー・フレンズ・アニマル・サンクチュアリ」に一時的に引き取られている。
ここ数ヶ月のシュガーの毛の成長から、適切なグルーミングと獣医学的ケアによって、シュガーの健康を確保することが非常に重要なのだそうだ。
シュガーはもうカンガルーの仲間たちと戯れることはないが、今後も孤独になることはないだろう。
FFARによると、シュガーは保護された他の動物たちと一緒に、保護区で平和な日々を過ごしているということだ。
References:‘Sugar’ the sheep found after 6-months in Sugarloaf Reservoir/ written by Scarlet / edited by parumo
(´・ω・`)
多分この子自分をカンガルーだと思い込んでる
そのまま、カンガルーの群れの中で生きてもらうほうがよかったのではないか…?
しかし毛が伸び続けるのを人間が刈ることを前提とした生物だけに、そのままというわけにもいかなかったのか。
むずかしいね。
カンガルーって闘争本能が強くて凶暴なイメージがあるけどw
わんわんおがカンガルーにヘッドロックかけられて首を大怪我してる動画がYouTubeに落ちてるけどそれ見てから怖い。
他の羊と上手く行かなくて逃げ出してヤンキーみたいなカンガルー達に思いがけず受け入れられて楽しく過ごしてたかもしれんとか想像してしんみりしてる
>>4
カンガルーの執事🐏
>>4
なぜかわからないけど、一人ぼっちのいじめられっ子がバイカー集団に受け入れられて居場所を見つけるみたいなロードムービーを想像してしまったw
🐏「帰りたい…」
🦘「あの子がいない…」
イギリスの2年間ひとりぼっちの羊も救出されたみたいで良かったわ。
伸び放題だった以外健康ってのがすごい
やっぱ仲間と一緒にのびのびやってたのが大きいんだろうな
>>7
もしかしたら毛づくろいとか仲間同士である程度してたのかも
「あなたの毛ぇずいぶん多いわね」とか思われてそうだけど
「だって逃げようとするとヘッドロックされるんだもんさ」🐏
ずっと仲良くしてたわけだから、どちらも別れの痛みがある筈だよね
そこが切ないのよ
確かハイエナとわんわんおの別れの話も切なかった
でも動物たちはちゃんと受け止めて生きてくんだろうな
逃げ出した羊の話題は毎年のように聞くけど、酪農家ももっとしっかり管理してほしいもんだ。まあ何百頭ともなると一頭くらい居なくなってもばれないだろうけど。
おとなしい羊の群れから飛び出したいのだ
俯いた仲間と別れて走りたいのだー
その先にあったのがカンガルーの群れか….
ものっすごくコミュ力というか愛嬌がある子なんだろうね
すごい!羨ましい!と思ってしまった
毛刈りだけして逃がしてやれよ
子供の頃からカンガルー好きで、小学生の時の自分のマークはカンガルーだった。触り放題の所に行った事あるけど、カンガルーはちゃんと付き合ってくれる。手を繋いでも若干嫌そうでもあるけど繋いだままでいてくれる。やさしいんだよカンガルーは。ワラビーは臆病でちょっと簡単には触れないかもだけどね。触れそうなワラビー見つけて追っかけて触ったけどね。 飼育員に触れるのはめずらしいって言われたよ。まあ、場所によってはすぐ触れる所もあるみたいだけどね。