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飼い主が認知症、餌を与え続けた結果16kgの巨大猫に。施設に引きとられ減量にチャレンジ(アメリカ)

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image credit:spcaofwakecounty/Instagram

 ペットの肥満は、慢性的な健康問題を引き起こすことになるため、飼い主が十分気を付けて体重管理をしてあげなければならない。

 しかし中には、意図せずそういう状況に陥ってしまうケースがある。

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 アメリカのノースカロライナ州ウエイク郡の動物虐待防止協会に引き取られた猫のバズーカは、亡くなった飼い主が認知症だったことから餌を無意識に与えられ過ぎて、体重が16kgになってしまった。

 そこで、施設のスタッフや里親たちの指導の下、バズーカは減量にチャレンジすることになったようだ。

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image credit:SPCA of Wake County/Facebook

16kgの巨大猫、ダイエットはじめました

 1月14日、ウエイク郡動物虐待防止協会は、インスタグラムやFacebookで愛らしくて巨大な茶トラ猫、バズーカ(5歳)を紹介した。

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今日、このビッグボーイが施設へとやってきました。今から減量プログラムにチャレンジするので、みなさん温かく見守ってやってくださいね!

 まんまると太った16kgのバズーカはとてもかわいいが、やはりこのままでは健康を害してしまう。そこで、SPCA(動物虐待防止協会)のスタッフがバズーカのダイエットを導入することに決めたのだ。

 バズーカを見たユーザーらの中には、猫をここまで肥満にさせた飼い主の無責任さを非難する声もあった。しかし、実はバズーカの飼い主は複雑な状況にあったようだ。

バズーカの飼い主は認知症を患っていた

 SPCA施設に引き取られる前のバズーカは、高齢男性のもとで飼われていたという。しかし、その飼い主が認知症を患うようになり、バズーカに餌を与えたのかそうでないのかを覚えられなくなってしまった。

 男性は、バズーカをかわいがっていたのだろう。だからこそ、お腹を空かせてはかわいそうだと空のボウルを餌で満たし続けた。そして、バズーカは与えられた分だけ餌を食べ続けた結果、肥満になってしまったのだ。

 やがて飼い主が他界し、SPCAの管理下におかれたバズーカ。すぐに経験豊富なペットの里親であるミッシェル・バリーさんのもとに一時的に引き取られ、ミッシェルさんの自宅で正しい量の餌を与える減量プログラムを実行することになった。

 人間にとってそうであるように、猫にとっても体重を減らすことは容易ではない。しかしバズーカは、認知症になってしまった男性飼い主にとてもかわいがられていたようだと施設スタッフは話している。

猫のために、きっと飼い主はベストを尽くしていたのでしょう。バズーカは愛されていたのだと思います。

私たちは、施設にやって来た犬猫たちの背後にそれぞれどのようなストーリーがあるのかを全て知っているわけではありません。でも、様々な状況によりきちんとした飼育を続けられない人はいるので、偏見を持たないようにしています。

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image credit:spcaofwakecounty/Instagram

バズーカ、新たな飼い主が見つかる

 SPCAのSNS紹介のおかげで、バズーカのことを知った多くのユーザーらから「引き取りたい」という申し出が相次いだ。バズーカには新しい飼い主が決まって、1月20日に施設から引っ越して行ったようだ。

 施設スタッフは、「バズーカには新しい家が決まりましたが、施設にはまだ他の犬猫たちが飼い主になってくれる人を待っています」と呼びかけ、今回のバズーカのストーリーが、ペットの体重管理の重要さを飼い主に改めて知ってもらえる注意喚起になれば、と話している。

References:The Western Journalなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント、44件

コメントを書く

  1. まだ太る前に元の飼い主に付けられた名前なんだろうけど、外見にぴったりな名前だな

    1. >>1
      名は体を表す場合と
      「これのどこがチビ⁉️」って
      真逆に向かう場合も多いwwww
      巨大化されると恥ずかしいので
      ウチでは「チビ」という名前は禁止にしている

  2. 名前に恥じぬ確かな破壊力。
    何にせよ新たな飼い主が見つかって良かった。
    高齢者のペット飼いは難しいね。
    短期的なセラピーアニマル貸出しとか介護サービスであるといいかも?

    1. >>3
      個体によりけり

      なんとなくだけど経験上
      全身黄色い虎猫は大きくなるイメージ

    2. ※3
      流石に満腹なら食べないけど
      小腹が空く度にドカ食いして太る子はいる
      更に言えば茶トラは大きくなりやすい
      でもここまで巨体になるのは持って生まれた内臓の強さだよなあ

  3. でっっか…
    私の飼ってた猫たんは自分で好きな量だけ食べてちゃんと残す子だったから置きっぱなしで楽だったなあ。しゃくしゃく食べる音がまた聞きたい。泣

    1. ※6
      施設に来てたった6日で
      新しい家族が決まったそうなので
      未だ全然痩せて無いでしょう。

    1. >>8
      うちの子はいつも少しだけ残す
      お腹いっぱいなのか腹八分目でやめてるのかわからないけど、その後ちょっと運動して残りを食べて寝るのが習慣

      NNNの陰謀…導きで迷い込んで来た元野良で、最初の頃はやっただけ全部一気食いして、吐くこともあった
      ガリガリの子供だったから「食べられる時に食べないと(次いつ食べられるかわからない)!」って感じだったんだろう
      うちでは残しておいても誰にも取られないって理解したから上記の習慣になったのだと思うとしみじみくる
      個体差はもちろん、環境や生活によっても変わるんだと思う

  4. 「ワシの飯はまだかね」の与えちゃう方バージョンか
    犬は本能的に食べる量を自分でセーブ出来ないけど猫はセーブ出来るみたいな話聞いた事あったがあれ嘘なんだなぁ
    高カロリーなフードやおやつばっか与えてたのかもしらんけど
    うちの犬猫はどっちも腹一杯だと残す

  5. デブになっても かわいい猫と、
    デブにならなくても みにくい人の違いを感じた。

  6. おじいちゃんご飯はさっきあげたでしょ!状態だったのか…
    猫への愛情は最期まで忘れなかったんだなと思うと切ない

  7. 単なる無知や無責任ではなくて、認知症でも愛情を持って世話をしていたが故にこうなってしまったのはなんか切ないな…。
    バズーカが大きな病気に罹ったりしなくて良かった。
    単身でのペット飼育は飼い主に何かあったときが怖いね。

  8. 餓死する方向に事態が向かわなかっただけ相当にマシ、と思う事にする。
    1月20日に新飼い主との生活に向かったばかりで減量成果は出るには日は浅いだろうから、いつかシュッとなったバズーカの姿を拝める機会を願おう。

    バズーカはWW2米軍歩兵の対戦車兵器を指すが、その愛称の語源は30年代米国の芸人が扱った金管?楽器で、更にその語源は bazoo ってスラングで、大口を叩く、吹くってニュアンスと。
    猫には是非とも一大ダイエットを成功させ、大ボラに聞こえる位な怒涛の減量譚を語って欲しいw。

  9. 見た目に特徴や障害がある個体が話題になって引き取り先が集中する。
    悪いことではないけど〆にも書いてあるが他に普通の犬猫たちも引き取られずにいるって事も忘れないでやって欲しいね。
    見た目が普通でも奴らみんな個性があって可愛いんだから。

  10. >男性は、バズーカをかわいがっていたのだろう。だからこそ、お腹を空かせてはかわいそうだと空のボウルを餌で満たし続けた。

    私の母も認知症です。
    ここを読んで、泣いてしまった…

    猫がかわいいって「気持ち」はよく覚えているのに、エサをやったという「作業」は忘れてしまう。そんな状況だったのが、すごく想像できます。
    この猫さんがダイエットに成功して、健康に長生きできますように…

  11. 動物業界にいたけど、猫は食べるものをセーブする動物なのは本当
    だだ、個体によって食意地はってる子もいる。うちの三毛も腹が一杯になっても食べて吐いて、また少し経つと食べに行くタイプ
    そういう子は、どうしても太ってしまう。人間と同じで元々の性質なのでバズーカーちゃんはうちの猫と同じなんだろう
    なかなかそういった食に執着していたり、出したら食べる猫の矯正は難しい。新しい飼い主さんがきちんと管理してくれればいいな

  12. 亡くなった祖父が最後の長期入院する前に同じ状態になってたのを思い出した。
    餌のあげすぎは褒められたことではないけど、余命半年って言われてから「犬が生きてるから自分も死ねない」って言って2年半も頑張ってた。
    犬はうちで引き取った直後はデブデブだったけど、祖父に会えなくなったからかあまりご飯を欲しがらなくなって勝手に痩せてしまった。

  13. ご飯あげたのかどうか忘れても、愛情は忘れなかったのにちょっと泣いてしまった

  14. 猫は忘れなかったのが切ないな 居心地がいいからバズーカも飼い主を置いてどこかへ行かなかったんだろうし

  15. 太らせすぎは虐待だっていう意見もあるけど、愛情の反対は無関心だから、大事に思っていないのなら飢え死にさせてしまっていたでしょうね。ただ正しい判断のできる状態なら、きちんと管理してあげることが最大級の愛情であるのには何ら変わりはない。

  16. 飼い主「バズーカや、ご飯だよ」
    バズーカ「ちょっとお婆ちゃん、ご飯はもう食べたでしょ!」(でも食べる)

    1. ※32
      飼い主が出すから「さっき食べたけど、折角出したのなら」と
      付き合いで食べてたら胃が大きくなったのかもな

  17. 喜ぶからとごはんやおやつを与えて太らせる飼い主は許せないが

    この飼い主は許せるというか、せつない・・・
    大事にされてたんだね。

  18. やつら「私まだ晩ご飯もらってませんけど?」みたいな顔してニャーンって来るからな。
    つかれてる時だと「ああ、ごめんごめん」っていって二度あげちゃうことがある。
    ほかの家族にもやって、最大1日5食くらい食ってることがわかってきた。

    そんなわけでうちのネコもちょっとぽっちゃりです。

  19. バズーカは飼い主の認知症を知っていたんだよ
    飼い主に喜んで欲しくてたくさん食べたんだよ

  20. 16キロってすごいな
    そこらへんの犬より重いじゃん
    バズーカって名前にふさわしい

  21. デブ猫を取り上げて可愛いと話題にする番組は、それが虐待だと言う事に気づいて欲しい物だ
    子供を肥満にするのも虐待だと思う

  22. 痩せさせるのは大変だけど、長く生きてほしいからこそぐっとこらえてダイエットだね。

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