人間の場合、その人の声を聞けば、その声の持ち主の性別やおおよその年齢を判断できるし、方言があれば出身地も分かる。
実はカワウソも似たようなことをしているらしい。
その地域に特有の訛りでグループを識別しているのだ。ただし彼らが見分けているのはキャッキャといった鳴き声などでなく、肛門の臭腺から発せられる臭いの”方言”だ。
動物は臭腺を使ってお互いの情報を伝えあう
臭腺を使って性別や年齢といった情報を伝え合う動物はたくさんいる、と英カーディフ大学のエリザベス・チャドウィック(Elizabeth Chadwick)博士。
『Sceientific Reports』に掲載された新しい研究では、カワウソの臭いから遺伝的差異が分かるらしいこと、そしてあるグループのカワウソは他のグループの臭いの方言を理解できないかもしれないことが明らかにされている。
「ロンドン出身の人がカーディフ出身の人の方言を理解できないことがあるのと同様に、異なる臭いの方言を持つグループ同士では互いの情報を識別できない可能性があります」とチャドウィク博士。
臭いの方言を持つカワウソたち
カワウソはラフトという10~100匹で構成される群れで暮らす。イギリスでの調査では、各ラフトはそれぞれ固有の”臭いの方言”を有していることが判明した。
驚いたことに、近くで暮らす群れであったからといって必ずしも方言が似通っているとは限らないという。
実際、近所のラフトであっても、遠く離れたラフトよりもずっと異なる方言を有しているケースが確認されており、グループ同士を区別するために使われている可能性が窺えた。
ただし文字通りの言葉の方言を持つ動物もいる。例えば、チャイコツグミは東西でまったく違う鳴き方をする。
カワウソは方言(臭い)が理解できないよそ者を避ける傾向
なお研究者は、カワウソが化学的差異を解釈している仕組みについては不明と述べている。だが、相手の臭いの方言が好きではない、あるいは理解できないような場合、カワウソはそのよそ者との接触を避けようとする。
これも出身地や社会経済階級の異なる人間同士が互いに避けるケースがあるのと同じだ。しかし遺伝的多様性が子孫を健全にすることを考えれば、カワウソは嗅ぎなれぬ臭いの相手を求めた方が理に適っているだろう。たとえ互いをまったく理解できないのだとしても。
References:phys / nature / atlasobscura/ translated by hiroching / edited by parumo
マレビトみたいに、
よそ者を積極的に取り入れる形とは違うっていうのも面白いな
※1
カワウソは縄張り持っててそれを守る事で群れの生活を安定させているからね
虚航船団思い出したわ
俺もよそ者を積極的に避けるよ!!
スカンクも臭いで区別つくというので、同じような
性格持ってるかもしれない
ただ人間だと腋臭でにおい区別する勇者はいないので
何か理由でもあるのかな
※4
人間だと区別というか、無意識下で自分とは違う種類の匂いを発する異性を好む傾向にあると言うよ
彼らにとって匂いは言葉だから人間的な感覚で言うと「言葉の通じない人と距離を置きたがる」と考えると自然だけど、人間的な匂いを考えると真逆と言うのはとても面白い
地方の方言がキツイ人とは話せない。
ニオイ方言ってことは出すフェロモンを結構自在に操ってんのか
「今日はこんにちはばっかり言ってたからフェロモン偏るわー」とかそんなこと思ってるのかな
動物たちには差別も偏見も戦争もなかったんじゃないのかー
発情期になると積極的に交流するんじゃないかな
たーのしい
た~のしい
たぁのしぃ
猫にも有りそうだなと英語圏の動画見てて偶に思う
少なくとも日本の猫は嫌な時にNoっぽい声で泣かないし
ダーウィンが来たで取り上げられていたけど、縄張りに入ったよそ者を集団で追いかけ回して追っ払ってたな
かわいい顔してるのにそのシーンは野生丸だしで怖かったわ
東京住みカワウソ「ごめん、ウソついた」
茨城住みカワウソ「何ゴジャッペかますんよ?」
秋田住みカワウソ「なんエンフリコキ言うだ?」
沖縄住みカワウソ「ぬーもてぇーげぇーにしめ?」
カワウソも方言
>しかし遺伝的多様性が子孫を健全にすることを考えれば、カワウソは嗅ぎなれぬ臭いの相手を求めた方が理に適っているだろう。
現在の理論ではそのほうが理にかなっていると思えるのに現実にはそうなっていない事例が見つかったんだから、何で余所者を避ける方向に進化の淘汰圧がかかったのかを解明すべきだろう。
自然界の事実に対して「理に適ってないからやめたほうがいいよ」なんてナンセンス極まりない。
※16
多様であることと異質であることの区切りはどこになるんだろうね。
カワウソの場合、ヒトの場合、イヌの場合……、なんとなく、社会性や縄張りの広さなんかと関係しそうだと妄想するが、実際のところどうなんだろうなぁ。
遺伝的多様性の下りはさすがにどうかと
翻訳元サイト見たらマジで書いてあってひっくり返りそうになったわ
遺伝的に求められてる多様性もある程度の集団内での話だって分かって来てるのに何故こんな事が書けるのか
動物こそ縄張り争い(生活圏確保)のために命かけるやん。人間の方が理想に突っ走って余計な抗争を生んでるんだよ。