あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

年収の天井を抜け出すために

前回記事はこちら。 この章の最後に、結論として言いたい。 あなたの未来に希望はある。 あなたの給与は、増やすことができる。 この本を通じてそのことを伝えたいからこそ、私は今キーボードを前にしている。 しかしこれまでにしつこく書いているように、誰…

あなたの代わりはモンゴルやインドにいる

前回記事はこちら 商品を購入したお客様からの質問やクレームなどを受け付けるコールセンターが、どこにあるのかご存知だろうか。 東京や大阪といった都心にないことは想像がつくだろう。では、日本のどこか田舎にあるのだろうか。 もちろんそういう会社も数…

人事制度改革はまだ見ぬ若者を犠牲にして行われた

前回記事はこちら。 給与に天井を定めるレンジレートの仕組みの中で、今すでにもらっている給与がレンジレートの上限を超えている人たちについては、調整給で現在の給与を維持する仕組みが導入された。 例えばレンジレートの上限が三十五万円で、実際にもら…

人事制度を変えても、組織風土まで変えることはできなかった

※前回の記事はこちら。 ここまで説明してきたレンジレートだが、実はもう少し厳しい人事制度の導入も多くの企業が検討していた。それは職務給だ。 職務給というのは日本以外の世界標準的な仕組みだが、簡単に言えば仕事で給与を決める、というものだ。性別や…

昇給をコントロールする人事制度の仕組み

※前回の記事の続きです。 コストとしての給与、相場に見合った給与、という二つの理由からあなたの給与は増えにくくなった、と書いた。 ということは、給与を決める仕組みがそういうコントロールが出来るように変わったということでもある。その仕組みと運用…

高齢化が阻む昇給

※前回の記事の続きです。 将来仮に景気が回復すればこれらの二つの理由(人件費がコストとして管理されるようになったから、人を相場の給与で入れ替えられるようになったから)は解消されるのか。私はその可能性は極めて低いと考えている。 多くの企業では事…

なぜ給与は頭打ちで増えなくなってしまうのか

年功序列の時代なら、どんな業界であってもどんな人でも給与は自然に増えた、と思われるかもしれない。会社の規模などによって意外とそうではないのだけれど、少なくとも統計上の平均額では今の三倍以上昇給しているので、とりあえずはそう考えておくことに…

君は、一生年収500万円を超えない会社で働いていないか?

ここ数年、給与がなかなか増えない、と思うことはないだろうか。 もしそう思っているのなら、その感覚は正しいし、それはあなただけじゃない。日本中にその傾向が広まっている。 例えばあなたが今働いている会社について、次の十の質問に答えてみてほしい。 …

マネジメントアセスメント(多面評価)はじめました

セレクションアンドバリエーションとして、新しいサービスをリリースすることになった。 詳細は以下のリンクを見てほしい。 お伝えしたいことは上記のページにすべて記載しているのだけれど、要はこういうことだ。 管理職に、自発的に改善を促すためのツール…

日経Bizアカデミーの「昇進・昇格」コーナーがえらいことに

去年に引き続き、日経Bizアカデミーで私の本の一部を抜粋して、連載を掲載してくれている。 内容は本の一部なので、すでに本を買っていただいている方には既読の内容となっているが、買われていない方でご興味があればぜひ一読いただきたい。 bizacademy.nik…

女性が働きやすい会社をつくるための論点(1)

2015年の後半から、「なぜ日本企業で女性は出世しづらいのか」ということを研究している。 その理由にはさまざまなものがあるが、人事制度という会社の仕組みによるものもある。 しかし、だからといってすぐに改善することが難しいものでもある。 あなたなら…