あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の給与を二倍にする方法を考えてみよう

5月に入って、とある会社のビジネスモデルとか人事制度とかの調査分析をしています。この会社、たちあげて2年ほどで、売上も従業員も増えています。そして、売上に先行するとある指標があるのですが、その目標も毎月必ず達成しています。(この指標を書く…

「最低限」の生活に必要な給与額はいくら?

今日の記事は、「給与の天井」を「給与の底」に変えるにはどうすればいいか、と言うお話です。「うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ」(東洋経済新報社)で、「給与の天井」という言葉を定義させていただきました。今ググってみましたが、「…

会社ではなく人の集まりだと理解した時に、一瞬に感動することもある

お客さんのところでプロジェクトが組成されると、様々な部署から人材が配置されます。例えば人事制度、評価報酬制度の改定というプロジェクトに際しても人事部門以外から人が配置されることもあるわけです。あるプロジェクトで、こんなチームメンバーが選ば…

従業員年収を維持するために必要な売上高をパナソニックについて計算してみた

まだ2000年になる直前、今から20年近く前ですが、東京の某電機メーカーの評価報酬制度を改定していました。その時、組合掲示板に張り出されていた、組合側から提示された「標準生計費」額を見てびっくりした覚えがあります。そういやそのデータはどっかにあ…

初任給で会社を選ぶととんでもないことになる

あいかわらず、人事の観点から社会とか会社とかをよくできないもんかな、とうだうだ考えています。で、今日は初任給のお話。初任給って実は、会社の大きさが違っても、それほどは変わりません。大企業でも中小企業でも実は数千円の違いくらい。2012年11月15…

上場案件がぼちぼちと出てきはじめましたね

多分私のブログをご覧の方々には、株取引をされている方も多いと思います。最近の株式市場の右肩上がり度合は見ていて気持ちがいいですものね。さて、仕事で、上場支援系のお話がぽつぽつと出てきはじめました。ご存知の方も多いとは思いますが、過去の決算…

通信手段が発達するたびに人は物理的な距離を縮める

2005年頃の話ですが、堺屋太一さんのお話を聞くことが何度かありました。私は当時早稲田大学大学院ファイナンス研究科に通っていて、堺屋さんの授業を受けていたからなんですが。その時、なんとなく笑ってしまうんだけれども、なぜそうなんだろう?と考えて…

目標管理制度の実体調査(3)

このページをご覧いただき、ありがとうございます。セレクションアンドバリエーションの平康慶浩です。前回と前々回記事はこちらです。 目標管理制度の実体調査(1) - あしたの人事の話をしよう 目標管理制度の実体調査(2) - あしたの人事の話をしよう …

目標管理制度の実体調査(2)

このページをご覧いただき、ありがとうございます。セレクションアンドバリエーションの平康慶浩です。前回記事はこちらです。 目標管理制度の実体調査(1) - あしたの人事の話をしよう 目標管理制度、という日本企業で当たり前になっている人事の仕組みに…

業務を明確化した先に企業の成長がある

2013年5月13日発売のプレイボーイに掲載された「クビ切り自由化で労働市場全体がダメになる」と言う記事の一部で、こんな内容のコメントをしました。「成功する転職を増やすためには、ヒトを雇う企業側が、従業員に任せる『業務の明確化』をしなければいけな…

オーダーミスがあったときにに客のあなたはどうしますか?

あなたが居酒屋で3つの注文をしました。そのうち二つの料理はすぐに運ばれて来たけれど、あと一つが来ません。その間に別の注文をしましたが、それらは運ばれてきました。でも最初に頼んだうちの一つの料理は、まだ運ばれてきません。そこであなたは尋ねま…

目標管理制度の実体調査(1)

人事制度を改定するとき、「他社はどうしているのか」を気にする企業があります。そのためにいろいろな統計データを作ったりもするのですが、その中の一部を抜粋してみました。ブログのネタ切れというわけではなく、目標管理制度と言う仕組みのあり方につい…

給与テーブルはどれくらい公開されているのか

多くの方々にアンケートを取る機会があったので、以前から調べたかった事を聞いてみました。質問:あなたの会社で賃金表(給与テーブル)は公開されていますか?回答割合:公開されている 34.7% 公開されていない 65.3%「就労条件総合調査」とかの…

育休支援よりも、多様な働き方を認める取り組みをはじめよう

雑誌インタビューを受けた関係から派生して、というかまあ思考が拡散して、ぽちぽちとネットを散歩していました。そしたら面白いグラフがあったのですが、少々古い。まあ、既存の公開されているグラフをいじっても面白くないので、その元データにまで行って…

思考は拡散と集中を繰り返す

ぶわっと思考が広がる瞬間があります。私の場合のそれは風呂につかっているときだったり、あるいは家族で食事をしている時間だったり。要はリラックスしているときなんでしょうね。心の中にたくさんある問題意識とか、学んだけれども実感できていない知識と…

外国人実習生を受け入れている経営者の実体(悪い方)

今日の日経を読んでいて、昔経験した嫌なことを思い出しました。給与の天井とか、いわゆる成果主義人事制度をどんどん導入していった私でも、さすがに悪事の片棒はかつげないと判断した経験です。日経の記事はこんなタイトルです。「外国人実習生 絶えぬトラ…

キュレーターに頼るのもいいんだけど泥臭い現場もいいと思う

友人の菅谷義博くんがFacebookで、BLOGOSの堀江さんの記事を勧めてたんで読んでみました。リンク貼るのがめんどくさいので、2013年05月01日 07:30 で調べてみてください。いろいろなかなか面白い意見が書いてあるので興味深いのですが、キュレーションが一つ…