あしたの人事の話をしよう

セレクションアンドバリエーション株式会社 代表取締役 兼 グロービス経営大学院HRM担当准教授の平康慶浩(ひらやすよしひろ)のブログです。これからの人事の仕組みについて提言したり、人事の仕組みを作る立場から見た、仕組みの乗りこなし方を書いています。

まじめな話と、雑感(よしなしごと)とがまじっているので、 カテゴリー別に読んでいただいた方が良いかもしれません。 検索エンジンから来られた方で、目当ての記事が見当たらない場合 左下の検索窓をご活用ください。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

残業代ゼロ法案で年収が23%アップする?

■ チェックが甘ければ確かに悪用されるかもしれない、けれど 著名な方々が、アベノミクスの労働時間規制の見直し=いわゆる残業代ゼロ法案について反対意見を示している。 山崎元さんのこの記事とか。 「残業代ゼロ」法案はブラック的で的外れ。労働の規制緩…

年金制度は老後の時限爆弾だ(公開中止)

*******お詫び******* 当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 先ほどアップした記事がはてなブックマークのトップページに公開されたため、多くの方に訪れていただいているようです。 しかし、先ほど公開した「年金制度は老後の時限…

なぜ履歴書まで送ってきておいて面接に来ない人がいるのか?

「アルバイトの採用状況、どうですか?目標人数達成できそうですか?」 定例ミーティングでの僕の問いかけに、管理部門のYマネジャーは苦笑いした。 「厳しそう?」 「いえ、応募はあるんですが……」 「なにかまずいことでも?」 「ちょっとご相談しなきゃい…

人事制度を理解すれば転職で損をしない(前編)  年俸制は損か得か?

転職するとき、「うちは年俸制です」と言われることがある。 大企業なら30%以上が年俸制を導入しているし、中堅企業でも20%~30%の企業で年俸制を導入している。 月給制の会社から年俸制の会社への転職だと、年収が増える、と考える人も多い。しかし年俸…

就活・転職活動のときにトイレを借りるべき3つの理由

就職や転職のとき、志望している会社の中身をどうやって知ればよいのだろう。 会社案内やホームページ、それに面接官がどういう人か、などから推測するしかないのだろうか。 面接される側として、会社の内容についてあまり具体的に聞くことも難しい。 仮に聞…

さよなら能力評価(後編):潮目が変わった人事制度 第2回

さよなら能力評価(前編)はこちら ■ 旧い能力評価はもういらない 能力評価がなんのためにあるのか。 検討ポイントはそこにあった。 それは、僕たちにとっての「あたりまえ」を覆すきっかけでもあった。 前編に書いたように、そもそも20年以上前の多くの会社…

さよなら能力評価(前編):潮目が変わった人事制度 第1回

人事制度の潮目が変わってきたなぁ、と感じる。 過去と言ってもそんなに昔じゃない。たとえば10年前とかそれくらいの常識が、2014年の今年くらいから大きく変わっていく気がしている。 僕は売上高ウン千億円の大企業や数百億円の中堅企業、100億円以下の中小…

都道府県別年収分析(後編):東京・愛知・大阪とで違う給与の仕組み

都道府県別年収分析の前編、中編は以下のリンクへどうぞ。 (前編)意外な県の平均年収が高い! (中編)偏差値でわかる地域の特徴 中編で 「東京と愛知と大阪とで、年収を決める要素が違っている可能性がある」 と書いた。 じゃあ何が違うのか、ということ…

都道府県別年収分析(中編):偏差値でわかる地域の特徴

前編はこちら。 正解は以下の通り。 5位が滋賀県 9位が三重県 10位が茨城県 大阪民としては悔しかったりする。大阪の平均年収が549万2千円で、滋賀県が541万8千円なわけだから。 まあでも、京都の平均がそれよりも下だからいいか……すいません、…

都道府県別年収分析(前編):意外な県の平均年収が高い!

クライアントとのミーティング資料をつくりながら、とある統計処理をしなければいけなくなったのだけれど、ついでにやってみた分析が面白かったので掲載してみる。 (寒さのため、花見の予定をキャンセルしたので時間が余ったということもある。) 元データ…

課題を解決するだけでは二流

前回記事【3-2】経営企画や財務経理じゃなくて、人事部門だけが持つ強みがある 人事部門のあなたに対して,社長が与える課題を思い出してみよう。 まず,きれいな課題ならこうだろう。 「優秀な人材を採用したい」 「いち早く従業員を育てたい」 「社員を自…

経営企画や財務経理じゃなくて、人事部門だけが持つ強みがある

前回記事【3-1】人事部門が儲けの仕組みに貢献する方法 ■ 分析後対応こそが人事の強み 人事部門の圧倒的な強みはなにか? それは適正配置を提言できるということだ。 前回の例では,分析後2 種類の対応を提案した。 「拠点別・部門別生産性分析」で判明した…