「ござる」とは、「居る」や「在る」の尊敬語・丁寧語でござる。
「ござる」という言葉は漢字では「御座る」と書き、「御座(ござ)」(貴人の席(に敷く上げ畳)、ご光臨)に「有る」が付いた「御座有る」が更につづまったものでござる。
室町時代から江戸時代にかけて使われており、「居(い)る」や「在(あ)る」の尊敬語・丁寧語として動詞または補助動詞として使われていたでござるが、江戸時代から現代にかけては更に動作対象を敬う助動詞「申(ま)す」を付けた「ござります」が変化した「ございます」が使われているでござる。
「ござる」は他にも「懸想する」「(食べ物が)腐る」「(腹が)空く」など、通常の状態から変化することを直接的に言うのが憚られる場合にも使われていたのでござるが、現代では完全に廃れてしまったでござる。また「おサルのお尻は真っ赤でござる」という定番のダジャレも昨今はトンと聞かぬでござるな。
創作作品では役割語として、主に近世から現代に活躍する武士や忍者が「拙者」「某(それがし)」等の自称や古風な言い回しとのセットで語尾に「ござる」とつける場合が多いでござるが、誰からこの口調が始まったのかはよく分からないでござる。元祖かどうかはさておくとして、幅広い世代に浸透したのは20世紀中頃の時代物ブームと『忍者ハットリくん』の大ヒットの影響が大きいと思われるでござるよ。ニンニン。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/09(木) 07:00
最終更新:2025/01/09(木) 07:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。