ECM系のギタリスト（ジョン・アバークロンビーとかラルフ・タウナーとか）の作品に使われているリバーブはホールリバーブなのでしょうかプレートリバーブなのでしょうか？ それともまた別のものでしょうか？ マルチストンプなどで数種類のリバーブが選べたりしますが、どんなのを選ぶと近い音が得られやすいでしょうか？

ECMレーベルのギタリスト（ジョン・アバークロンビーやラルフ・タウナー）の作品で特徴的なリバーブは、主にホールリバーブとプレートリバーブの両方が使われていますが、特にECMサウンドとして知られる広がりのある空間的な響きは、大きめのホールリバーブが基本となっています。 ECMレコードのプロデューサー、マンフレッド・アイヒャーは「空間をもう一つの楽器として扱う」という哲学を持っており、録音時には自然な残響を持つコンサートホールやチャーチなどの空間を好んで使用していました。スタジオ録音の場合は、その空間感を再現するために高品質なデジタルリバーブ（Lexiconなど）が使われることが多かったです。 マルチストンプで近い音を得るには： ・ホールリバーブ：デケイタイムを長め（2.5〜4秒程度）に設定 ・プリディレイを少し入れる（20〜40ms程度） ・高域をやや抑えめにする（ECMサウンドは温かみのある響きが特徴） ・リバーブミックスは30〜50%程度（ウェットすぎない設定） ・可能であれば、モジュレーションが少し入ったリバーブを選ぶと、より空気感が出ます 特にECMの70年代〜80年代の録音に近づけたい場合は、クリアでありながらも温かみのあるホールリバーブがおすすめです。最近のマルチストンプであれば「ホール」「コンサートホール」「チャーチ」などの設定から選ぶとよいでしょう。