エレコムさん、いつもWeb会議でお世話になっとります。ちょっくら会議用ヘッドセット周波数特性を測らせていたいた。単なる好奇心。 Elecom HS-FBE01USV、通気性のあるイヤーパッド、背面の穴など、形状から強引に推察するに、こいつはオープンエア・タイプ? ならば音響的には最強じゃないっすか。
周波数特性測ると、気のせいかなんかオープンエア型の教科書にあるような山が3つ出てくるし、製品の出自から会議用、人の声用でしょ?と割り切ってたが、今の低価格音楽視聴用のイヤフォンに比べても随分健闘してるし、普通だ。KZ EDX Liteみたいな、同じ超低価格商品でも、戦略的で且つ高評価ヒット商品と比べるのはちょっと無理もあるけど、マイクも付いて実売価格を考えると、CP高い。ノーマルのダイハツ・ミラでダウンヒルにて新型「スバルBRZ」&「トヨタGR 86」を追い詰めるみたいな話はお好きでしょうか。いやダイハツミラは十分に高額な系の標準機だから良い比較じゃないな。ライトな作りは会議用故に軽さこそ命だから、このか細く、最小のマテリアルによる作りは正しい、いっちゃん正しい。
KZ EDX Lite当ブログ「安旨オーディオ気候〜補足」 より オーディオは見た目が重要なので、フレームとかイヤーパッド形状とか、見た目とかガワをそれなりのものにしたら、音質が一定レベルにあれば、もっとガッツリ金が取れる商品になるかもと思ったりする。マークレピンソン内蔵のオペアンプチップも数百円の時代で、しかもそれより安いのとブラインドテストでは大概の人には違いが分からなかったりする。高級、高額オーディオを貶める意図はなく、金もないところで、趣味というのはだいたいそういう方向に行くのである。ルック車(はだめだな、命に関わる)とか、大陸の軽快車(ままちゃり)で異常に低額かつ高評価のものを徹底的に改造するみたいな話もあった。
この周波数特性を見たら、この実売価格なら★4つは硬いなと思った。ロジクールのも測らないと公平じゃないという人は、誰か勝手にやって。 製品の入れ替わりは凄まじいので、20モデルぐらい網羅的に並べるなら意味があると思うけど、忘備録としての表で、とりあえず、低価格ヘッドフォン・イヤフォンの自分用のリファレンスとして作成。インピーダンスが相対的に低ければ同じ、PCの出力として使った場合、ボリュームレベルも同じで、より大きな音で視聴できる。今風のヘッドフォン専用デジタルアンプや手のかかったアナログアンプのヘッドフォン出力なら、どれも十分な音圧で高音質で視聴ができる。因みに「ヘッドフォンアンプ」って聴いていたから、かつてのコンデンサー型ヘッドフォン用アンプを思い出したりしたけど、そういう話ではなかった。
アナログアンプにUSB接続やBluetooth接続はそのままでは無理なので、アダプターやトランスミッターを噛ませる必要はあるけど、そうなるとアナデジ変換してまた内蔵チップでデジアナ変換するので音質的には矛盾だろう。AVアンプかデジタルアンプのデジタル出力があるモデルなら問題ないだろうけど、基本PC、スマホ、PADに接続して使うべき製品なのは知ってた。
でも低価格のモデルは、DACやオペアンプが低価格高性能のチップ化したので、よほど選び損ねるか相性が悪くない限り、どれもちゃんとした音で聴ける時代なんだなと思う。全高調波ひずみ率のチェックは、アジマスチェックなどと違って、リアルタイムでPCに繋げられる高性能マイクとアナデジ変換性能が十分なボードを持たないので手を出していない。分野のエンジニアリングに詳しいYoutuberの方々で、とっくにデータが出ているけど、こういう隙間中の隙間を好奇心で測定される人が、とりあえずまだ、おられないので、ネタとしてはニッチだと思ってはいるが、単純な好奇心。
最近はウクライナのピアニスト、Anna Fedorovaに注目して視聴している。彼女は、今こそウクライナの存亡を管がたときにどのような作曲家、どのような演奏家が重要になるか明確でとウクライナの支援活動にも身を投じているが、プーチンや露による侵略や虐殺を支持したりしない限り、欧米社会がロシア人アーティストを演奏などから締め出すことには反対していて、彼女独特のインテグリティを示している。
参考記事はこちら「アンナ・フェドロヴァ(Pf)のラフマニノフ|今だからこそラフマニノフの演奏に意義がある」
Youtubeで視聴して、チャレンジングなShigeru Kawaiのピアノを使っていることも含め、彼女に興味を持ったのだけれど、彼女のショパンやラフマニノフのPコンの音色の美しさにちょっと驚いたりした。まあ、音楽視聴や評価はその人のお好み、ではあるので。政治を芸術やエンタメに持ち込むなっていう人にも色々な考え方が背景にあると思うし、単純にそういう話を聞かずに、楽しみたいというのも、一つの考え方。
音源CDデジタルだったりLPだったりするカセットテープ視聴は、お爺ちゃんがこだわって作ったカセットテープの山と徹底的に整備されたNakamichiのカセットデッキを遺言でもらいました、よくわからないけど、仕事部屋で気に入って流しています、みたいな話でなければ、決してCPの良い趣味とは言い難いし、音質的には無駄な趣味とも言えるが、この好きな音楽の「物体化」というのはカプセル怪獣やポケモンみたいでいいよなって勝手に思っている。因みに女性ピアニストばかりに見えるが、まあ個人の趣味で、クラシックそんなに詳しい訳では無く、今はそっちの情報をやり取りできる友人とも疎遠になってしまったゆえに、こんなもんだ。最初はアルゲリッチやラローチャからスタートしている。男性は自分の音楽視聴の経緯の中で関わりのあったバレンボイム、グールド、リヒテル、ホロビッツ、アシュケナージ、ツィマーマン、藤井さんなども作成中途、特に人気ピアニストは演奏曲がかぶるので、音楽ファンとしては、こんな曲、演奏してくれてるんだ、的な音源を探す方が実際楽しい。
それでも今、私が視聴している音は、比較的小音量でミニスピーカーからの視聴が基本スタイル故に、音質的には十分だったりする。データとして流れていくものよりは、多少思い入れの分だけ、良い音というのもあるかもしれない。起床すると同時にPCの起動ボタンも押しているけど、アンプとデッキのパワーボタン押して、カセットフォルダーのドアをパカッと開けて放り込んでプレイボタンを押すとそれでお気に入りの音楽が始まるのは楽しい。 主群となる高性能なカセットデッキの個体は、今ビデオデッキの2025年問題の遥か以前に作られていたものが多いのだが、それらもやがて半世紀も立たずに、性能を維持できなくなったり消滅している可能性が高い。という部分で、自分がええ音じゃなぁって視聴しているのも、現代のカセットデッキフリークが視聴しているのも、なんとか大陸のサプライヤーのパーツから全盛期の性能には到底たどり着けないリバイバルブームで作られたカセットプレーヤーの音も、全て、最後の滅びの前の「唄」かもしれない。そういう瞬間に立ち会えるというのも、なかなかのものだと思う。