年末年始は何もしないぞと決めていたので、何もしなかったが、年越しで、ファーブルトンを2台焼いた。洋梨を義母から2個ももらったのだが、そろそろ過熟限界だったので、さっさと焼こうと思っていたのだが、更新したオーブンレンジがようやく稼働できたので、急いで焼いたのだ。
ファーブルトンは、私のようなズボラ飯が大好きな人間にはちょうど良い。材料混ぜて流し込んで焼くだけで、私の頭の中ではお好み焼きに近い存在だ。
メレンゲ作る必要もないので電動シェイカーを使わずに済むから粉と材料振るって混ぜ混ぜするだけ。
ファーブルトンの中身は、正式なプルーン、和栗の渋皮煮とかりんご、バナナ、一通りやったが洋梨が一番人気だ。
実際の我が家のレシピ
Far Breton(ファー・ブルトン)
・全卵・・・・・・・・・・3個
・薄力粉・・・・・・・・・220g
・砂糖・・・・・・・・・・120g
・牛乳・・・・・・・・・・400ml
・生クリーム・・・・・・・200ml ※牛乳400mlにしてもOK
・バター(無塩)・・・・・・20g ※焼き上がり10分前に上面に塗る。有塩バターでも可
・バニラオイル・・・・・・・4滴
・焼酎、黒糖酒・・・・・・大さじ3
・洋梨・・・・・・・・・・・1個
・チョコレート・・・・・・お好みで削って
180℃で約60分。
因みに、我が家では乳糖不耐症の者がいるので、生クリームも牛乳も使わない。合成乳である乳糖分解丹生を使って作っているけれど、気にしないし、十分に美味い。黒糖酒も、割とドボドボ入れる。それくらい私のレシピは適当だ。
なぜか1回目のオーブン作動時、中のランプが点灯しなかったのでそういう仕様かと思った。
以前のオーブンレンジのオーブンのパワーが、多分スペックに達していたかったためか、レシピの修正を迫られた。まあ、火力がスペック通りなら調理は楽になる。
20年ぶりに更新した最低価格クラスのオーブンレンジだが、このありふれた家電品、それでも随分、変化があった。
・アスペクト比が横長になった。
・内部に開口部がほとんどない。特に天板。これは汚れたり掃除がしにくかったり、ヒーター部分に色々付着してトラブルが生じにくい、掃除し易い構造になった。
・ターンテーブルがなくなった。経年によるメカニカルなトラブルが生じにくいようにモーターや機械動作機構が存在しない仕様になっている。なるほどと思った。
調理むらはあまり問題にならないところまで来ているという前提だろうが、奥の方がやや強力で、『暮しの手帖』風なテストだと、しっかり原点だろう。ターンテーブルは今のコンビニで使われる強力レンジにもないから、それが必要がない方向で、製品は進化してきたのだろうけど、安価な製品だとやっぱり調理むらは微妙かと思う。
・オーブンと電子レンジ連携調理が自動でできる流れが前提になっているため、オーブンで本体が加熱されても、すぐに電子レンジが機能するようになってる。20年前の製品は、それは安い製品では無理で、高温になると、電子レンジが作動できないようになっていた。そういうのも小変更だが、以前にはハードルがあったものと考えられる。
この製品はkakaku.comやAmazonではあまり評価が高くないため、その分安く手に入り、基本機能は変わらないという判断なので、問題ない。サクサクの調理をするための内部に装着するオプションなどもないので、シンプルで良いと思っている。最近のトレンドの一つにあるのは、その揚げ物の再加熱でサクサクに!みたいな機能なのだが、別にオーブントースターで温めたらなんら問題ないと思っている。揚げ物の冷凍食品などでは、自動調理での仕上がりに一長があるのは想像できる。でも必要だったらオーブントースターに移すだけ。しかし、まあ、我が家では特にこだわる必要がない機能。
それよりも、この表示窓の位置が低すぎるのと、バックライトがないのはどうでもいいが、その反射液晶が読みにくいことがこの製品の瑕疵だろう。
かつてはすごい値段の電子制御のガスオーブンも使っていた時代があったが、重量が凄まじく、引っ越しの時に人に差し上げた。そうでなくても、黎明期の電子オーブンレンジは凄まじい重量があったが、今の製品は、指で押しただけで、簡単に動くくらい軽い。ずれないようになんらかの処置をする必要があるし、電気店の販売コーナーに、地震対策用のグッズが並んでいたのには後で合点がいった。適当に軽いので地震の時にはずれまくりで落下しそうだ。熱を持つので下面にゴムパッドみたいなのも相性が悪いだろうなと思った。軽量化というのは、それはそれで進化した部分かもしれない。
これが20年以上使ったNationalのオーブンレンジ。ともかく手頃な値段で電子レンジに二つの機能を乗せた製品だったが、とてもよく持った。どこも壊れるところがないし、本質的な意味では壊れていない。 オーブンを使おうとすると、付着した残差が煙を吐き出して、使い物にならなくなったため筐体を開けて中を分解して掃除しようと思ったが、簡易な溶接により、ねじ止めで外せる部分がなく、ユーザーには分解不可能な仕様だと分かったので、諦めた。そう、既に20年以上前に。既にコストダウンの為にそういう組み立て、作りになっていたのだったわけだ。 長く我が家のキッチンを支えてくれたものだが、これでさようならということになる。全体はとても綺麗で、ボタン類など含め20年以上使っているようには見えない。自分の感覚だととてもありえないくらい勿体無いのだが、中を開けたことで諦めることができた。