黒猫の日
2024年 11月 17日
”近代以前の日本では「夜でも目が見える」等の理由から、「福猫」として魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け・厄除けの意味を持つ。『寛平御記』で宇多天皇が自身の愛猫が(当時、珍しかった)黒猫であることを書き記している。江戸時代には、黒猫を飼うと労咳(結核)が治るという迷信のほか、恋煩いにも効験があるとされた。(Wikipediaより)”
ここに漱石の奥様でいらした鏡子婦人による猫の描写が出てくる。
「奥様、この猫は全身足の爪まで黒うございますが、これは珍しい福猫でございますよ」
と言ったからだそうで、この言葉は印象的だから、全身真っ黒といわれるのだろう。
が、その会話にすぐ続いて、
「この小猫の毛並みというのが、全身黒ずんだ灰色の中に虎斑がありまして、一見黒猫に見えるのですが、・・」
夏目 漱石『吾輩ハ猫デアル』
一人称視点の小説は客観描写が出来ません。
苦沙弥先生の心理描写が可能なのは 「吾輩」 にテレパシーがあるから。
森茉莉 の『黒猫ジュリエットの話』では《魔利の外出先の出来事も書くので、千里眼の猫かと怪しむ人もあるかも知れないが、魔利は、その日その日の出来事、又彼女の心にあることは殆ど独り言で喋りちらす癖を持っている》という設定になっています。
グウェン・クーパーの『幸せは見えないけれど』(早川書房 2010)は盲目の黒猫ホーマーを飼うことになった女性による感涙ノンフィクション。
ナタリー・セメニークの『魅惑の黒猫』(グラフィック社 2015)はシャ・ノワール(Chat Noir)の魅力を丸ごと詰め込んだ大型本で、造本・装幀も黒ネコのように全身黒ずくめ。
黒猫モモちゃんがオバケを退治するミニ・ゲーム 「Halloween 2024」 は難易度高し!
(https://doodles.google/doodle/halloween-2024/)
ソランちゃん(RIP)
(https://sknys.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_fc3/sknys/DSC04216X.jpg)