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黒猫の日

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CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar 2.8/35 T*

 大抵は「猫の日」とか、「◯猫の日」とか言うのは忘れている。チコたちが元気だった頃は、それこそ毎日がねこの日だったから、特にそういうのに拘るのは覚えていたときだけみたいな感じだった。さて本日は「11月17日です。動物愛護団体AIDAAが主体となり、黒猫虐待に反対するイベントなどが開催されます。
黒猫は「悪魔の使い」「不吉の象徴」などの迷信が根強く、虐待や捨てられる黒猫が年間で何万頭といると言われています。この迷信を払拭し、黒猫たちを守るために制定されました。」ということらしい。
 ちょっとストックからクロネコの画を貼り付けてみる。ごくごく安直な個人的クロネコまつりだ。クロネコの毛並みの発色、描写や階調再現性、はZeissレンズの性能確認においては、格好の被写体だった。
 霧島の友人のお店のクロネコの若い個体。とても人懐っこい子だった。


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CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar 2.8/35 T*

 トップの画と同じ黒猫の若い個体。店番もやれる猫だった。

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 店の中を気ままに歩き回っていたが、お客さんに対しても極めてジェントルだった。



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 これは今までで一番難解で面倒なフィールド実験で遭遇した。プレッシャーで体がおかしくなりそうだったが、実験は成功した。今でもそんな実験を低予算で組んだ人たち、組織については、ちょっと思うところがある。結果的に私にとっては副猫だった。近くの農家の里子だったと思う。
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 これはあまり幸せでない方の出会いだが、奄美で野生動物用センサーカメラに取らえられた黒猫。毛艶も良いし、飼い猫の遠征かなと思う。野生動物の脅威になる外来種の横綱として人間がしてしまった悲劇があるが、かなり猫問題対策を進めた今より20年近く前のものだ。

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 チコが一生懸命テリトリー排除をやっていたときの画。トラブルを避けて虚勢は受けてもらったのだったが、彼のメンタルがそういうものを求めたのか、排除行動は強く、彼に敵う個体はいなかった。

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 遠くで成り行きを眺めていた黒猫は、ヤマトと名付けていた。
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 我が家に現れたヤマト。多分そうだと思う。

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 チャリンコマスターのところのコンパニオンキャットのクロちゃん。
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 「きなこ」と、もう一匹の新参黒猫とコンパニオンキャット3頭体制だった頃の画。

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 店番猫としては、💯満点だった。店からあまり外を動き回らず、穏やかに暮らせる子はトラブルにも合わない。

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”近代以前の日本では「夜でも目が見える」等の理由から、「福猫」として魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け・厄除けの意味を持つ。『寛平御記』で宇多天皇が自身の愛猫が(当時、珍しかった)黒猫であることを書き記している。江戸時代には、黒猫を飼うと労咳(結核)が治るという迷信のほか、恋煩いにも効験があるとされた。(Wikipediaより)”

 黒猫の店番猫というのは、こういう話を聞くとベストマッチングなのかも知れない。日本は、招き猫の文化の国だから、少なくとも商売繁盛の象徴とまで言われるのは黒猫だけというわけではないが、魔除けという少しミステリっくなパワーは黒猫に属する話のようだ。

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 どこで仲良くなった猫高、忘れた。思い出したら書くかも知れない。

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 この黒猫はシェルターの子だったと思う。
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 チコが来る前に、私たち夫婦と公陳丸と一緒に暮らしていたジタン。黒猫と言うよりは茶色、濃い黒褐色の体毛だった。このこの毛色もこの仔以外で観たことはなかった。公陳丸もお気に入りの性格の良い後輩猫だったが、早逝してしまった。擬人化でもなんでもなく、その時の公陳丸の仲間の突然の死による混乱した状態を今でも覚えている。愛情深い子だった。彼にとっての人生の大切なクルーを失ったのだ。

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 公陳丸は黒猫ではないが黒っぽく見える猫なので、語彙の問題で黒猫と呼ばれる状況もあるかも知れない。彼の体毛はインヒビター遺伝子により根元のほうが色が減衰していって白くなる独特の毛色だが、ネットの猫画像を見ると、超レアではなく、たまに目にする。とてもビジュアルな独特の毛色だと思うので、ファンは居ると思うが固有名詞でさっと表現できないので記号化が難しいので、情報拡散が一般化してない気がする。我が家では「コウチンの毛色だ」で済むのである。

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 このサイトの扉絵の猫の見事さには驚いてしまった(「夏目漱石 吾輩は猫である」)。勿論あの名文学作品である。家族だった公陳丸の横顔にそっくりというのも私が驚くポイントだった。
 実はこの小説のモデルになった猫は、黒猫カテゴリーで、なかなか表現がわかりにくいのだ。関連情報をあさると、「一見、全身が真っ黒でした。よく見ると、黒い被毛の中にも虎斑(虎のような模様)があり、さらに爪の先まで真っ黒な猫でした。」とある。黒猫なら黒猫と描けばよいわけで、この微妙な表現で表される毛色は、公陳丸類似のもう少し全身が濃い個体ではないかというのが私の仮説である。以前にも書いた(「猫関連幻想3題~妄想ともいう」)。
 ここに漱石の奥様でいらした鏡子婦人による猫の描写が出てくる。
「奥様、この猫は全身足の爪まで黒うございますが、これは珍しい福猫でございますよ」
と言ったからだそうで、この言葉は印象的だから、全身真っ黒といわれるのだろう。
が、その会話にすぐ続いて、
「この小猫の毛並みというのが、全身黒ずんだ灰色の中に虎斑がありまして、一見黒猫に見えるのですが、・・」

 まさか、インヒビター遺伝子から体毛の特徴を説明することはないだろうから、見た目の表現としての記述だろうと推察すると、そうじゃないかなと思っている。公陳丸は腹皮はかなり白っぽかったが、もう少し全身黒色が強かったら理解しやすいだろう。彼と同系のタイプの毛並みで、単純にソリッドの黒猫ではないから、そうなっているのではないかと思う。公陳丸=黒猫と、私も思っていないのだが、黒猫でつらつら考えると、いつも彼のところに思いがたどり着く。

Commented by sknys at 2024-11-18 21:23 x
吾輩は猫である。猫のくせにどうして主人の心中をかく精密に記述し得るかと疑うものがあるかも知れんが、この位な事は猫にとって何でもない。吾輩はこれで読心術を心得ている。
夏目 漱石『吾輩ハ猫デアル』

一人称視点の小説は客観描写が出来ません。
苦沙弥先生の心理描写が可能なのは 「吾輩」 にテレパシーがあるから。
森茉莉 の『黒猫ジュリエットの話』では《魔利の外出先の出来事も書くので、千里眼の猫かと怪しむ人もあるかも知れないが、魔利は、その日その日の出来事、又彼女の心にあることは殆ど独り言で喋りちらす癖を持っている》という設定になっています。

グウェン・クーパーの『幸せは見えないけれど』(早川書房 2010)は盲目の黒猫ホーマーを飼うことになった女性による感涙ノンフィクション。

ナタリー・セメニークの『魅惑の黒猫』(グラフィック社 2015)はシャ・ノワール(Chat Noir)の魅力を丸ごと詰め込んだ大型本で、造本・装幀も黒ネコのように全身黒ずくめ。

黒猫モモちゃんがオバケを退治するミニ・ゲーム 「Halloween 2024」 は難易度高し!
(https://doodles.google/doodle/halloween-2024/)

ソランちゃん(RIP)
(https://sknys.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_fc3/sknys/DSC04216X.jpg)
Commented by complex_cat at 2024-11-24 11:36
sknysさん、屋久島にしばらく行っていたのでレスが遅くなりました。
黒猫作品、沢山ご紹介いただいてありがとうございます。
色々見聞いたします。
感謝。
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by complex_cat | 2024-11-17 14:24 | Year of the Cat | Trackback | Comments(2)

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