オーディオファンではなく、音楽ファンです、って言っておけば、あまりオーディオや試聴の音質についての見識や評価能力がなくても、そんなに怒られたりしない(はず)。
こんにちは、プログレ、アート/ロック、クラシック、伝統音楽、歌謡曲その他、何でもありの音楽ファンです。
オーディオに湯水のごとく、お金をかけることはできません。
久しぶりにLPレコード再生ができるところまでを前提に、中古でオーディオシステムを組もうと思った。それがコロナ禍の前の話。かつて魅力的であった高性能機が、中古価格で安く流れているのを見ていろいろ考えることになった。猫小屋的我が家は、広い居間や、好き勝手にモノを増やせる個人スペースがあるわけではなく、なるべくミニマムなシステムを組もうと考えた。当然、振動対策や押し出しのすごさで高性能機アピールした10kgを超えるモデルは対象外。
それでかつて、自分には垂涎の的だったTechnicsのリニアトラッキングプレーヤーの眷属に目が行った。SL-DL1はクオーツ化されたSL-QL1や選曲機能を入れたSL-QL15など派生モデルも含め、フラグシップ高級機SL-10でアピールしたジャケットサイズではないシリーズだが、リニアトラッキングの優位性をアピールするため、基本設計はよくできたものと考えられる。それを最初に手に入れた。1万円台だった。Technicsのリニアトラッキングプレーヤーは、その後、部品の改良、ローコスト化と曲選択などの派生機能、フラッグシップ機の充実、オーディオファンではなく気楽に音楽ソースとしてLP再生を楽しんでもらうための、FM発信や電池駆動、フォノアンプ内蔵機能などを入れた、ローコストのベルトドライブ機など10年以上の適応放散が始まった。ジャンクのSL-D4を挟んで、完動品のSL-Q5が来た。このあたりのモデルに、ブラックボディタイプがあるのは知らなかったが、それだけ色々作られたシリーズだったと思う。生産数の多さは中古で状態の良いのを安く手に入れるときにもとても重要だと思う。
ところで、現在、現行機種として販売されているLPプレーヤーの製品に関しては、とんでもない数のメーカーがターンテーブル及びLPプレーヤー関連製品を販売している。以下のリンクはヨドバシのサイトに合った、レコードプレーヤーに関連のあるメーカー一覧。
で、これらは、関連部品、ガジェットだけを販売しているメーカーを除いて、一応LPプレーヤーを生産も敷く販売しているものに限定すると、かなり絞られるが、それでも複数のグループに分けられる。
1 欧米の老舗:高額製品、音はそれだけの対価を出せるマニアを引き付けて離さないが、ベルトドライブやアイドラードライブなど、かつての日本のオーディオ連合艦隊が作り出していた、ネガを消しまくった高性能モーターとダイレクトドライブのプレーヤーとは全く方向性もニッチも異なる、古のエクスカリバーみたいなハードウェアで今も存続している。マニアでないと名前すら知らない、トーレンスやエラック、ガラードなど。後、McIntoshなどもこのカテゴリーに入るだろうか。
自分にとっては購入を考えたりするものではなく、メーカーの視聴大会に行くか、黒猫でも抱いてるガウンを着た所有している好事家(どんなイメージや)の家に寄せて視聴させてもらうようなもの。
値段こそ、重さこそ、押し出しこそ音質だ、力だ、みたいなの。
Amazonだと何故かこのあたりの間にマニアックな部品やキャビネットなどのパーツはヒットする。好事家がバラして販売してるのだろうか。
楽天などの超高額オーディオ専門店の出品リンクが、散見されるが、まあ、間違ってもクリックしないような値段がついている。こういうのも、デジタル時代を経て、それなりのスペックの音質を誰でも手に入れられるようになり、昔ほどは羨ましくなくないのである。デジタル化により超低ノイズ、S/N比が当たり前になり、基本スペックにおけるそのあたりの値は、もう人の感知限界まで辿り着いているので、それ以外の「音が違う」成分というものについてそんなに羨望を持つことは無くなったというのもあるかもしれない。
2 日本の老舗メーカー:お値段とその押し出し、かつてのブランドイメージを引き継いだ故に許される製品で、1に近いかもしれない。でも明らかに、かつてのオーディオブームの中で生まれたものとは断絶がある。LUXMAN、DENONなど数十万円超えのフラッグシップモデルを有するところ。(イコライザー内蔵やデジタル対応がされているので、今の製品だと分る)
3 新興の超高額オーディオ、少数生産型工房:1に近いが、古くからの老舗にはないハードウェア的な特徴を持ち、70~80年代に見た記憶があるアイデアのフラッシュアップのような出で立ち。欲しい物がないから自分で作ったよ的。新興と言うには相当な歴史があるけれど、光学読み取り型のLPプレーヤーの
ELP(エルプ)なども、ここに入れたら良いのだろうか。そのテクノロジーの異次元ぶりと言い、ここに加えたらちょっと違う気もするのだが。2と違うのは、かつての百花繚乱のオーディオブームのときには、目立たなかったか、まだ、会社自体が存在しなかったところ。
4 国内のかつてのオーディオメーカー直系:一応自社のモデルとして開発、生産販売しているもの。廉価なフォノアンプ、Bluetooth搭載モデルには自社生産品ではなく、大陸のオーディオメーカーのOEMも多そう。LPブームも、実際は陽炎のようなところがあるから、大きな資本投入はできないだろう。生産できるモデルの性能にも制限がある。かつて百歌繚乱したダイレクトドライブモデルは殆ど見当たらない。それでもフラッグシップモデルはあり、それは高くとも、10万円超ぐらいで1~3ほどの高額ではないものがこのカテゴリー。
世界のDJアーティスト御用達品。最近はLPアナログターンテーブルばかりでもないようだが、永遠のヒット作かも。
基本性能はこの値段なので、性能も質感も、悪いはずはないので、新品で、このくらい出してもいいなと思う人は購入したら良いと思う。
私は、この値段出すなら、過去の名機の状態のいいものを2~4台は買えるので、間違っても欲しいと思わない。私の指導教官の一人はテクニクスとかオーディオメーカーじゃねーよーとかよくディスっていたけど、そういうことは関係ない。私は資本力ある故に、音楽ファンのために、他の格式を前面に出すオーディオメーカーとはちょっと違うことをやってくれた好きなメーカーの一つだから。
で、対抗馬として12月発売ということでJBL からTT350というのがモデルが出てくる。デザインがかなりエッジーで、値段帯からテクニクスじゃない機種を考える人には訴求するかも。
この金額でベルトドライブ?って思ったのが最初の違和感だった。このモデル、薄型デザイン良いし(ベルトドライブ駆動レイアウトの結果かも)、このメーカー好きだけれど。
サイトを見ていると、今の流れか、しきりにベルトドライブの有利性を述べて、それが音質のためだと書いてある。曰く、モーターの振動を拾いにくい、曰く、起動して正常回転が得られるまでの時間が短い(ベルトドライブの超高額機には、逆に、音質へのこだわりから駆動トルクは持たせず、プラッターを自分で回して駆動するNottingham Analogue Studioの製品などもある)、振動を受けたり、コギングが生じにくいなど。しかしそれらは、百花繚乱時代のダイレクトドライブ製品が改良を重ねネガ消しを徹底的に行なった歴史を知るものとして、それらが音質に影響するようなダイレクトドライブ機は、全盛期には存在しなかった気がするのだが。DD高級機ではクオーツ制御が当たり前になる前からDCコアレスモーターなどで対応した歴史は古い。ローコスト機販売においては、ベルトドライブ凄いぜ、の話をせざるを得ないのは、おそらく今は、数十年前に一時消滅しかけたLPプレーヤーにあって、コストの問題もあり安価で高性能なDD機を作るラインがほぼ消滅した結果ではないかと感じている。超高額こだわりベルトドライブ機の世界は別にして、中級機のDD機用モーターは、オーパーツ化したのかもれない。
追記2c
工学的知識不足のオーディオ評論家が、プラッターを外したDDモーターの動作をコギングとして勘違いした経緯から、説明されている。私自身は長年の疑問が氷解した。
いくつか、テキストから拾い出してみる。
「オーディオブームが下火になると、ダイレクトドライブモータ開発は終わります。モータのOEMも無くなったため、ほとんどのメーカーはベルトドライブのプレイヤーしか開発できなくなりました。」
私の仮説と同じ。
DDよりもベルトドライブのほうが高性能とされる部分の誤解については、以下のテキスト。
ベルトドライブのモータは、開発に費用がかけられないからやむなく使用するので、当たり前ですが性能が落ちます。」
ベルトドライブはベルトがモータの振動を吸収するといわれますが、ベルトはトルクがかかっている状態ではバネとなり、共振周波数より低い振動は吸収できません。
トルクリプルに加え、ダイレクトドライブでは発生しないベルトの成形不均一やプーリー・プラッターの真円度、プーリーとプラッターの平行ずれによる振動は、ダイレクトドライブの5倍程度に達する回転ムラのみならず、0.5Hzより低い周波数からベルトの共振周波数まで、円周を叩きスピンドルに向かうエネルギーを生みます。
それでも実測すると、ベルトドライブはダイレクトドライブより10〜20dB(3倍〜10倍)ノイズが多いことがわかります。」
実際にフラッグシップ機のSN比をオーディオデータベースサイトで見てみたらいい。当時、主戦機でるダイレクトドライブのプレヤーは、高級機、初級、中級に至るまで、腰を抜かすほどの高みまで持っていくことができていたはずだった。
「スクラッチノイズが消えた!」等、プラッターの重い外周型が静かに聞こえるのは、スピンドルやプラッターの(低域共振というより)唸りにキャビネットやトーンアームベースの剛性が負けて、小信号がマスキングされ情報量が減るためです。外周型より内周型のベルトドライブが音が軽やかに聞こえるのは、ダンプしきれない高域共振の影響です。
ここまで、機構に言及してもらった説明は初めて読んだ。少々引用が長いので、私のテキストではないことを明確にさせていただいて転載するが、この方のこのテキスト、情報量が多くて的確に知りたかったことが全て書かれていて無駄な文章が一つもないのでお許しいただきたい。
「ダイレクトドライブは、モーターコイルからの誘導がノイズとなってカートリッジに飛び込みやすい。」と言われることがありますが、コイルはマグネットや鉄板に遮蔽されているため、コイル剥き出しのトランスやインダクションモーターより遥かに飛び込みが少ないです。
結局、いまレコードプレイヤーを売るためには、ダイレクトドライブに対する誤解を解かないほうが都合が良いのです。何十万円もして、中古レコードなら数百枚買える価格なのに、「そもそもピッチが保証されない。」、「ベルトや糸がやたら傷む」とか「摺動ロスが大きすぎて室温が低いと33回転まで上がらない」など、性能が全く価格に見合わないベルトドライブ商品の宣伝に惑わされないよう、そして未だに「コギングが」と言う評論家はかなりレベルが低いのでお気をつけて。」
高いから高音質で高性能というマジックと、独特の音色があるというところで、マニアの耳目を集めている製品は、私はそれはそれでいいと思うが、アンチテーゼとして開発されたDD機の歴史とその高性能フラッグシップ機という過去の遺産をゴミ箱に捨てるというのはかなりもったいない話だと思う。
ベルトドライブの利点は、それ用のモーターが国産ではなく安価で手に入り、小型でも機構的にターンテーブルのトルクが得られるので、デザイン自由度がこなれているというあたりか。かつてのオーディオ帝国なら、超薄型のDDモーターとか開発製造できたかもしれないけど。
実際に、オーディオテクニカでは、今の技術でベルトドライブを作って、ワウフラッターなどかなり追い込んだ機種も存在する。現在の工業生産テクノロジーによるアプローチでそこまでの性能に持って行っているのは称賛に値すると思っている。
DDプレーヤーのアドバンテージとしていちばん重要なのは、オーディオを高尚な趣味として高級機を使える人には求められない、庶民に対する、ユーザーフレンドリー、メンテナンスフリーの部分だと思う。当時、それでこそ豊かな音楽ソースの方に、コストが掛けられるというものだったはずだ。
MicroやLuxmanの高額製品の独特のメカニズムへの拘りと開発や生産コストのかけ方、その音へのあこがれや以前からの敬意はある一方で、現在ですらこの部分に言及されないオーディオというのは、「独特の」世界であるとは思う。現在、大衆的には一度断絶したテクノロジーである以上、例え非接触の電子的な読み取り方式でもホコリ等によるスクラッチノイズが聴こえてきたら、それが何であるか理解できないユーザーも、普通に存在する状況である。
1980年代後半~1990年代に、秋葉原のショップのこれまでオーディオ店だったところがパソコンショップだらけになる状況に先行して(その後フィギュアショップだらけになった。諸行無常)、日本のオーディオ世界とそれを支えていた工業生産テクノロジーが衰退していった結果じゃないかと考えているが、その当たり言及したドキュメントには遭遇していない。特に廉価、大量生産、高品質と、日本メーカーが沈んだ悪者のように言われる事が多い状況だが、ダイレクトドライブ機とそれを支える周辺ハードウェア生産の断絶は、大きいのではないかと感じた。
1のメーカーの主張の根底にもそれがあるが、そうでないと都合は色々悪くなる。KAKAKU.comの仕様ページでも、何故か百花繚乱時代ではドヤで書かれていたワウ・フラッターやS/N比等の項目は記述すらされていない。他のオーディオ製品とは明らかに違う流れだと思う。もちろん、いくつかの数値スペックが音質の全てではないし、その人が対価に見合う音だと思ったらそれで良いわけだが、人類の感知限界から見て、差を検出できない性能は一先ず置いておいて、
オーディオの足跡といったかつてのオーディオ製品のスペックと対比したら、数値スペックは大したことないか、後退しているのが分かってしまう。
TEAC、Technics、audio-technicaなど。結局、かつてのオーディオスペックオタクとは無縁の若い世代が新品をネット見ながら探して購入となるとこのあたりになる。それなりにオーディオメーカーとして前線で戦ったときのノウハウや矜持は、ユーザーにはやはり利益を生み出すものだろうとおもうから。
YAMAHA、SONYは、OEMっぽいベルトドライブモデルで通販での販売が基本のようだ。Technicsは7代目のモデルになる
SL-1200MK7をフラグシップとして製造販売しているが、それでも、今どきの販売状況ならこのくらいのコストになるだろうなという値段以上の付加価値をつけて売っている値段ではない。生産が続いているのは特殊なDJ機材としての超ヒット作という部分が大きい。
DJにとっては、いわば職業としてのパフォーマンスのためのツール、楽器なんだよね。今の状態で完成されているのなら、キャリーオーバーにしないと困る、何処も変えるなと世界中のDJ屋さんが言っている稀有なモデル。もちろんこの値段なので、高級オーディオなのではあるが、かつて頭がおかしいかと思えるようなハイスペックのモデルが中価格帯の中級機として目白押しだった時代とは明らかに違っている。
DENONなどもかつては名機と呼ばれるモデルも多い、ダイレクトドライブプレーヤーの老舗だったけれど、今の製品は、audio-technica類似路線の物がほとんどのようだ。TEACのこのモデルはDDではある意味数少ない、新品で手に入れやすい価格帯のモデルだと思う。
追記2aーこの記事、ちょくちょく見に来られる人が居るみたいで、自分も今参考にできるサイトとか、本当に長きにわたるオーディオの変遷とか頭にあってアナログ機を触ってきて、そして今手を出そうとしたら、首をかしげることも多くて忘備録的に描いたのだけれど、ちょっと責任を感じてしまったんで補足する。このモデルのスペックを見に行った。割と驚いた。低いのだ。今それなりに主力として投入されているベルトドライブの製品のワウ・フラッターが0.06ぐらいまでは追いこんでる。0.1ぐらいが人間の感知限界とか言われるけど、そのくらいのスペックのプレーヤーでピアノの高音聴けば、おそらく実スペックの低下や揺らぎがあるから、回転精度が微妙なのがわかると思う。S/N比についてはRIAAアンプ内蔵だから少し割り引く必要があるけれど、その性能込みで、普及製品弱のスペックだと思う。
ワウフラッター 0.1%以下; S/N比 67dB以上 (A-weighted、20kHz LPF) とある。
TEACは大好きなメーカーだが、日本のオーディオ全盛期時代に、高性能テープデッキで一時代を築いたといってよいところで、アナログターンテーブルについて豊富なラインアップを持っていたメーカーではない。それにしてもなぜこんなに数値が低いのだろうと考えると、大陸の製品のOEMか、モジュールを使って自社名製品を出したという気がしている。いや、レコード文化において、新製品を出しているだけでも、評価に値すると思う。なかなかつらい。過去の隆盛を誇ったそれなりの値段を出せば十分高性能なプレーヤーを生産していたオーディオメーカーがひしめき合っていた環境は消滅していて、そこが生み出したテクノロジーはオーパーツになってしまった。そんなことは立派なデジタルサンプリングレコーダーが生み出された後の、カセットデッキなどでも、当たり前に起きていて、今更のことだろう。
現在販売されている製品としてのカセットデッキのモジュールは、大陸製のラジカセのスペックであるというのを最近知って、すでにかつてのハイファイオーディオ製品ではなくなっているのだ。今時カセットテープで新品カタログ製品のハイファイオーディオをそろえようとする人など存在しないから、必要もない話だ。そのことは、かつての名器をメンテや修理して使っていくしかない世界だ。
ワウフラッター 0.03%WRMS; SN比 70dB(DIN-B)
おおよそ、クオーツ制御されてなくても1970年代後半のダイレクトドライブプレーヤーの普及機の性能がこれぐらいだと思う。ちなみにこれは、SONY PS-3750 ¥47,800(1976年頃)という製品のもの。本当、団栗の背比べではなく、互いにしのぎを削っていった性能闘争の結果として、当時はカタログ性能は少なくとも揃えないといけないという、メーカー側の矜持があったと思うし、そうしないと、幸せな方の団栗の背比べ状態で、単純スペック比較とデザインなどで候補から外される可能性も低くはなかった。
ワウフラッター 0.03%WRMS; SN比 70dB(DIN-B)。私が、このワウフラッター性能にこだわる理由は単純で、私のようにたいして耳が肥えていなくても、ピアノが入るクラシック曲などでは辛い思いをするということだけだ。S/N比なんてどうでもいい。でも馬鹿耳でもワウフラッター性能が低いプレーヤーのそれは拷問になるしがっかり感は強いと思う。逆に言えば、ボーカルもので楽器は全てバックのそれみたいな、好みの曲によっては気にならない性能だと思う。それ以上でもそれ以外でもない。市販の新品がつらいと思うようなことは、多分無いと思う。
5 新興の安価な製品:蓄音機型デザインや、USBオーディオ対応ハードウェア、レシーバー(アンプ&FMチューナー)、スピーカー一体型など。こういうのもネット通販チャンネルなどで、かつてよりは流通させやすいし、作り逃げ(壊れても売りまくった後は、修理する所在すら消えている)大陸ビジネス製品は、意外と少ない気がする。オーディオとの濃い時代を過ごした人たちばかりでもないから、それなりの需要はあるのかも。
この製品など、ターンテーブルは昔のサイズ(LP版に対応しているが、EP版サイズ)だよなぁ。
さて、選択肢の話に戻る。6つ目の選択の話だ。
6 かつての名品(の中古品):とういうことで、私には、1~5の選択はないので、やるべきことは、第6のカテゴリー、カタログ値も音質、性能も含め定評の有った1970~80年代のモデルの中古のなるべく状態の良い個体を廉価で入れることだ。そんなのわからないみたいな話ではない、高級オーディオブーム前は10万円を超える個別の製品はコンポーネントでもほとんど存在しなかった。生産時期は、国公立大学の授業料が急に上がりつつ有った状況にあって今の1/2~1/3以下の時代だ。それで当時の定価(!)で4~6万円クラスのモデルを手に入れれば、売り手に問題がなければ、まだまだまともなものが手に入る。
マニア用には、phono入力対応のAVアンプが存在するけれど、TEAC A-H01にはそんなものはないので、別途イコライザーの購入やその運用が追加コストになるのは、織り込み済み。割りとLPプレーヤーと云うオーディオ機器については、よほど変なことをやらなければ破損したり残存寿命を縮めるような部分はないので、今でも1980年代の半世紀近くも前の個体が普通に動いている。
これがメーカー品で現行製品として購入できる一番ベーシックなイコライザーだが、徐々に値段が上がっている。私が最初にAmazonから購入した時には新品でも4,000-5,000円ぐらいだった。RIAA偏差は、それなりのアナログアンプが内蔵していたphono入力のそれよりもコンマ2ぐらいは大きい。まあ、カーブとずれていると言っても僅かなので、影響はないけど、そう言うところの追い込みも、かつてはコストがかかっていたのだなって思う。それでも現在の
ローコストなデジタルアンプに搭載されているそれと比べると、同等ということだ。カタログマニアではないけど、仕様の値は、音への影響もだが、開発、生産にかけられたコストを如実に現れるので、わかりやすいのだ。
Amazonでも酷い出品者になると輸入品と称して二万円台の値段をつけて売ってる。LPプレーヤーの針は一種のマイクみたいなもので、それが音響特性としては特殊なバイアスがかかっているからそれをイコライズ(均す)するデバイスだ。CDが生まれる前には、phono入力端子は最重要音楽ソースで、どんなアンプでも持っていたから、あとづけする必要はなかった。でも、2000年 6月 1日 発売と、かなり以前から存在する。MCにも対応する上級モデル
AT-PEQ30に対して、MM対応だけなのだが、生産販売されている経緯は、少し不思議ではある。AVアンプが1995年あたりに生まれてphono入力が省略され始めた結果だろうか。
でそういう、大したテクノロジーではない分野は今は必ず、こういう大陸のメーカーが対応してくる。AT-PEQ3の半額以下で売られている。AVアンプは、かなり音質に降った高額製品でないphono入力はついてないから、とかつてのプレーヤー機器によるLP再生需要を見越しているのだろう。FosiはCPの良いデジタルアンプを作ってるメーカーだったと思う。現物は使ってないから、耐久性や電源などの問題含め評価はわからない。
さて中古のLPプレーヤーとして、私の場合、テクニクスのリニアトラッキングプレーヤーの眷属をずっと漁ってきたわけだが、中古品となると選曲機構など、新たに電子デバイスを追加した部分やオート機構などのベルトの劣化などはよくあるが、売り物にするためにそれは交換メンテしている個体も少なくない。
テクニクスのリニアトラッキンプレーヤーの利点は色々あって、ダイナミックバランスで機能しており、針圧も一定で調整する必要もない。インサイドフォースもほぼ0に近い値なので、インサイドフォースキャンセラーが必要ないことも利点の一つだ。そもそもレコードを作成するカッティングマシーンがリニアトラッキングなので、矛盾が少ない。結果、トラッキングエラー角は±0.1゜以内ということになる。
一般的なスタティックバランスのマニュアル機であれば、普通に居間や倉庫においてあれば、むしろ悪くなるところなど殆ど無いだろう。電子部品を入れているとは言え、針からの信号伝達、ターンテーブルや速度などモーター制御と最低限なので、壊れるところも殆どないので、普通に使える状態のものが、廉価なベルトドライブの最新機よりも安い値段で手に入る。ヘッドシェルやカートリッジなどが外されて別購入のものなどあるので、その辺の知識がないとトラブルになる可能性がない訳では無いが、説明を読めば、自分がすぐにLP視聴できるモデルを2万円程度で手に入れるのはそんなに骨ではない。骨ではないが、一旦失われたに近いテクノロジーについてはほんのちょっとの知識を有するかどうかはかなり差が出てしまう。今の電気店の売り場で、40代の販売員だとその辺の知識は持ってなくても責められるものではない。それでも終活などでオークションなどに放出される製品の中では、現行、ベルトドライブOEMが溢れる製品群より高性能で質の良いものを手に入れられるというテクノロジーの逆転が激しい製品だと思う。
なお、購入に当たっては、一応モデル名を検索して交換針か、その互換製品がAmazon当たりで購入できるかどうかだけは確認したほうが良い。
交換針もありがたいことに、長岡やaudio-technicaなどがフォローしてくれている世界がまだ残っていて、不安なら少し多めにストックを入れておけば、長々と楽しめる。というわけで、私は、第6の選択で、今、リニアトラッキングプレーヤーで、レコード視聴を楽しんでいる。いや、視聴のたびに一応、LP→デジタル化をしている。最初はカセットテープに入れていたけれど、そちらもテープメディア事態のストックがなくなってきているのでそうなりつつある。個人で楽しむ実験をやっているわけだが、昔、LPが損耗するのが嫌でカセットテープに録音して、そちらをメインの音楽ソースにして視聴していたのを思い出す。
録音前のソースのアナデジ変換は別の装備が必要だが、TASCAM DR-100IIIはLine inからの音質も良好。Europian concertのLPをデジタル化して、データを入れたら、識別はエラーとなって、なぜか別のアルバムであるSolo concertになってしまった。
ところで、色々情報を探して関連サイトを見ていて、デジタル時代に再帰的にブームになったLPレコードの世界だけれど、想像以上に奥深く、テクノロジー的にも今のデジタル技術を背景に凄まじく進んでいる
カッティングエンジニアとそのハードウェアの機材についての記事を拝読して、あることに気がついた。LPレコード&プレーヤーという音響装置は一種の振動楽器ではないかという部分だ。倍音発生とともに、そこは今取り出されていて鳴っている音が全てではなく、夢を見られる部分があるのではという気がしたのだ。まあソースは同じでしょみたいなことで、人にとって良い音素晴らしい音として何を感じているかというのは、割と分析が進んでいるようで進んでないように見える。
私の超音波オーディオの話をとある委員会でお話した時に、分野の重鎮である研究者からある相談を受けた。ある生物を誘引する場合、高音質、原音再生が見込まれているはずのデジタルソースよりも、レンジも狭いカセットテープの音を聞かせた方が圧倒的に誘引の成績が良くなる、何をどう整理して何がどう効いていると考えて進めれば良いのかというような話だった。実は、フラットな原音再生により、強調されない部分が生じてしまって、誘引効果が低下したのではないかという仮説を持っている。フラットなモニタースピーカー的な音が良いと考える状況もTPOだが、モニタースピーカー的な音といってもそれはまた、様々な違いが、機材、視聴者によっても違うのだろうから、そういうテイスト的表現が実際何を示しているのかなど、この問題については、仮説の域を出る方法論が私には無理っぽいので、経験則で攻めるしか無いし、依然として謎ではある。
デジアナ問題で言えば、フィルムカメラは残念ながら、ほとんど使うための前提やインフラが、消滅してしまい、経済的にも負担が大き過ぎるのだけれど、音楽に関する幸せというのは、LPレコードの復興、存続により、デジタル・アナログ世界両方のありがたみみたいなものはまだもう少しだけ存続している気はする。
追記2b
この記事を書いたときに、このオーディオテクニカのDDモデルには、気が付かなかった。値段やフォノイコライザー内蔵でのPCA出力端子、現在のデジタルオーディオ向きのUSB、「aptX Adaptive」のサポートBluetoothなどへの対応、更にこのメーカー独自の定評のあるVM カートリッジAT-VM95E+ヘッドシェルAT-HS6 を搭載。その上で、かつては高級機の必然、メンテナンスフリーでワウフラ極少のDDモーター搭載機だということも含めて、てんこ盛りの理想形。かつこのかつての日本のオーディオ全盛時代も支えていた音響メーカーの製品なら選択としてよいのではないかと思う。逆にデジタルオーディオから始まった大陸のオーディオメーカーでは、DDまで機能を揃えようとするモチベーションは無理だろうと思う。老舗の高額ベルトドライブモデルと違って、低価格ベルトドライブモデルはやがてLP視聴にユーザーが飽きるころにはメンテが必要になる可能性を見越している商品。また私もやっているオーディオ編集アプリAudacityによるLPソースからのデジタルソース化についても、この製品販売とともに言及している。よく考えている。
やはり、ビギナー層ではないユーザーにはDDモデルは必要だと思う。もしも、中古やビンテージはダメだ、故障保証もある新品なら買ってあげるよって言われたら、私ならこれを購入する。頑張ってるなぁ。値段はTEACの現行DDモデルと同じくらい。
追記3ー価格コムのレビューを見ると、クオーツロック制御でもないダイレクトドライブのプレーヤーなのにベタ褒めで、スペック情報も、日本のオーディオ全盛期時代のそれと比較できるパラメータがゼロなので、その製品がどのクラスに該当するか、情報がなさ過ぎて微妙。でも値段もそれなりにしてるけどベタ褒めのものが多くて、CPが良いみたいなレビューが多くて萎える。ただ、過去の名器の中古オークションはやっぱり大きくデカいモデルが多くて、そういう意味では今の薄型のサイズのようなモデルが案外ない。安いからと中古の名器を導入したら、多分、部屋で浮いてしまう人も多いだろうし、下手するとカートリッジやヘッドシェルの知識も必要になるし、面倒かもなっていうのが、今の印象。こういうのも、一旦、一つのオーディオの主力製品だった世界が消えて、断絶したハードウェアの世界だなって思う。
追記4ー上記のTEACのダイレクトドライブプレーヤーのspecの微妙さを知ってこちらの基本性能も、あまり期待したらいかんのだろうなって思った。オーディオ全盛時代には、普及型オーディオ製品で78回転SP盤にも対応したものって、多分ほとんどなかったと思う。フォノイコライザーはアナログアンプは標準装備でそちらの性能で、特に高額製品はしのぎを削っていたから、内蔵型が出る幕などなかったので、比べようもないが、ハイファイオーディオを標榜するクラスの製品にそういったものはないのも必然なので、そういう時代になってしまったと考えた方が良いのかもしれない。この製品のメーカーページ、スペックのところを開いてもSN比もwow flutterの値も出てこない。現在のデジタルアンプなど、高調波歪率などアナログアンプに劣るものであったけど、それもかなり数値性能が上がってきているし、その値も表示されている。アナログアンプ性能表記が、ある意味オーディオ全盛時代と連続しているのとLPプレーヤーの性能黒塗りは、とても対照的だ。
沢山作っても売れないものは、技術革新が進み時代が進んでいくはずなのに、逆にコスト当たりの性能が落ちていくというのは、ある意味日本の工業製品社会において、初めてのことだと思う。アナログプレーヤーって、今の得意とされるデジタル技術などでコストダウンして性能上げるの難しい機械製品なのだろうなって思う。日本のオーディオ分野の製造インフラの一部でも、維持できていれば、あるいはと思うけど、それが無理だったから、秋葉原のオーディオショップはパソコンショップに代わりそしてフィギュアを売る店に代わっていった。
新品の現行製品について、電気店をチラ見して、ほとんど何もないのを実感していて、メーカーもそれなりに考えて製品を生産している状況を感じたが、自分が第六の選択をしたのも必然だったなあと今思う。
大きく重い存在感の1970年代後半~1980年代の高性能プレーヤーをリーズナブルにオークションやハードオフで手に入れるのもなぁって思われるのだったら、以下の同時期のテクニクスのリニアトラッキングプレーヤーシリーズは、かさばったり重いものもなく、特にレコードジャケットサイズデザインのモデルなど、今のオーディオビデオのあるリビングルームに置くにしても、悪くないのじゃないかと思う。4万円も出せば状態の良い最上級レベルのものが来てもおつりがくるが、中古を探し回って、状態のいいものを探すのが煩わしい人は、そちらの選択をすべきなのだろう。
そうだ、再びこれを貼っておかないと。修理しようと思っているジャンクのSL-D4も含め、3台目ということになる。交換針のストックも先走って手に入れたので、私が死ぬまではこれでLP視聴は楽しめると思っている。いくつかのモデルには、本機のようにおそらく省スペース型コンポとのカラーマッチングによるものだと思うが、ブラック・ボディ・モデルも存在する。各パーツに加工生産コストがかかる超弩級の高額モデルと違って、カセットテレコのように量産が取れたのかもしれない。シリーズ全体で相当生産されたのだろうと感じる。
追記2a ブコメを読んでいて、1970年代のセパレートオーディオ時代には、性能のいい低速モーターを作れなかったゆえに、ACモーターに交流サイクルを利用して回転数を合わせていたため、高速で回転し回転数をプーリーやギヤを変えることで対応していたという記述になるほどなって思った。 さすがにオーディオブーム以降はベルトドライブと言っても、高性能のモーターが使われていて、かつての0.3%みたいなことはなくて、ワウフラッターも感知限界(人気動画では0.1%W.rms以上とのことで大したことはないが、私は個人的には、わかりやすいピアノの音の揺らぎなどからもう少し低いべきと思っている。かつてはDD機なら0.025W.rmsぐらい)以下の性能は達成されていると思う。 それ以前、「セパレートステレオ」と呼ばれるオーディオ装置のキャビネットのトップの部分にバネがブヨンブヨンして振動を軽減するプレーヤーが搭載されていたのを、父のそれを見てる。先生!こういうやつです。
この方のオーディオ解析やオーディオ評はなかなかユニークで、信者、アンチとともにいるのだけど(とても小並感)物議を醸しだしたりしていてなかなか面白いのである。 メーカーエンジニアも斯くもと思うほどの知識やリストア技術、音声解析を駆使して、毎回毎回最終的には、いいんだよ、オーディオとか、本人が満足してて音がなりゃあみたいなところに決着しそうな気がしてて、それはそれで、特にオーディオに高額投入できない人間にとって、示唆を与える視点という気がしている。
追記5ー気が付いたらPioneerから、ダイレクトドライブ機が出ていた。TECHNICS SL1200MK7 TECHNICS 1200が、DJ用として使えるベストセラーヒット商品なのだが、そういうブランド価値が生み出したちょっと高額すぎる設定みたいなのもあって、もう少しローコストなものを出してみました、みたいなニッチの製品のように私には見える。
オーディオ用ターンテーブルとしては、私の感覚からはクオーツクロック制御でもないのにちょっと高いなと感じてしまった。まあ、日本の全盛期のオーディオ時代を想うとそんな気になるのは、ちょっとバイアスがかかっていると言われてもしょうがないのかもしれないが。
グレーやウッド、メタルやブラックではなく、白いボディというあたりや、USBでアプリでそのままLPレコードを音楽ソースとしてデジタル化できる機構とその提案は、なるほどなぁと思った。
通常は、LP出力か、アナログアンプのアナログ出力からアナログデジタル変換コンバーターをかましてやるか、あるいはデジタル出力を持つアンプがないと無理なんだけど。ちなみに前者が私の今のやり方。手元の古いアナログアンプも安いデジタルアンプもデジタル出力は持ってないので。それをターンテーブル単体でやってしまえるというのは、いかにも今の製品だ。
DJやる気も、やる機会もない人も、この値段ならDJの楽器的な付加価値に対するコストが値段に掛かりすぎてる!って思わない値段設定だ。普通にDDの音楽プレーヤーっすって使い方でも問題がない製品だと思う。
追記ー現在、新製品として生産販売しているLPプレーヤーについて、その仕様を見ていて驚いたことがある。クオーツロックがないレベルであるということは別にして、ワウ・フラッター(時間軸のゆらぎ)の性能が、ベルトドライブ並に低いのだ。つまり値としては人の感知限界側ぎりぎりに落ちていて大きい。ワウ・フラッター数値が高いと、一番露骨なのはピアノの音がふにゃふにゃの麺みたいにゆらいだ音で聞こえてしまうということだ。まあ、感知限界すれすれの性能まではいかないから問題にはならないと思うが、その金額を出して購入するのなら、自分の場合は中古のかつての標準機を手に入れて使っている方が数百倍は嬉しいということになる。残念ながら、若い世代には、思い入れのある全盛期モデルなどは存在しないから、無理なんだよね。
かつての日本のオーディオ製品前世時代に作ることができていた高性能DD用モーターを生産する工場ラインや能力が一部の例外を除き消滅して、大陸の外注になっており、日本メーカーが克服したはずの欠点を持たないDDの生産ができてないのだろうと推察したが、この説は間違っていないだろう。そういう事例は最近まで生産されているカセットデッキなどでも生じており、立派な面構えのカセットデッキのスペックがどう見ても、一昔前のラジカセのレベルなのだ。高いレベルのものを参加したオーディオメーカーが、すべて作ることができていた時代という方が、今考えると凄まじいことだったのかもしれない。デジタルオーディオになり、頭から爪先まで電子制御になり、もちろん電子制御は介在していたが、目的である精密機械制御への投資は、ほぼ意味がなくなってしまった。
どうせ人間の感知限界は、ベルトドライブの性能でもクリアできる、かつてのオーバースペックはいらないよね、みたいな流れというか、そこに無いなら無いですね、というか。
というわけで、どう考えても、LPプレーヤーのような機器においては、中古を探したほうが良いように思えた。現行製品の良さは、通常のライン入力だけのphonoイコライザーアンプがない環境でも、視聴が可能な内蔵型が基本になってきていることと、Bluetooth内臓で、PCを核とする視聴装置でも使えるという部分だと思う。直接つなぐことができるのは、今どきは高額クラスのオーディオ機器としても性能が高いことを喧伝するAVアンプかデジタルアンプモデルのようにphono入力を備えた製品か、もしくは、当間のようにphono入力を装備していた、かつてのアナログアンプを手に入れるしかないので。それらを手に入れる状況がない場合、やりくりするには、単体のphonoイコライザーアンプを手に入れるしかない。そのあたりLPプレーヤー周辺について、最低限の知識も出費も必要になり、面倒だ。
私もTEAC A-H01を使って、LPプレーヤーを視聴していたので、以下の製品を使っていた。RIAAの理想曲線からのズレは値段なりだが、それで聴けない音質なんてことはもちろんなくて、ちょっと前まではCPの良い製品だった。今見たら、驚いたことに、値段が3年前の1.7倍ぐらいになっている。
メーカーさんには申し訳ないが、中古のphono入力を持ったアナログアンプを購入した方が、何倍も楽しめし、安上がりだと思う。色々アナログオーディオ、ちょっと高騰してきたかもしれない。
ちなみにAT-PEQ3は、手元にバックアップも含めて2台もあるので、1台は処分を考えている。