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今年の「かわいい」
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水からの伝言や、ゲーム脳、ID論、歴史修正主義といった一見科学を装ったトンデモ理論は、まともな科学者たちからは相手にされていないにもかかわらず結構な信頼を集めることがある。これは日本だけの現象と言うわけでも無く、どこの国でも起きうることであるらしい。 本書は全体で五部構成になっており、それぞれで扱っているトピックが異なる。 第一部は全体の要約に相当する部分で、科学とニセ科学の違いについて、一般的なニセ科学の特徴と見破り方、懐疑主義という方法論について語られる。科学を装って人を騙すというニセ科学の手法は巧妙ではあるのだが、たとえ分野が違っていても似通ったものになっていくものであり、統計や科学的手法についての正確な知識があれば見破ることは不可能では無い。 第二部では、超常現象や霊能力、エイリアン・アブダクション、魔女狩り、カルトと、現在はだいぶ影響力を薄れさせた現象について語られる。今ではこれ
慰安婦問題について否定論者が必ずといっていいほど言及してくるのが、「戦前の日本では売春は合法であった。」である。確かに当時、売春自体を禁止する法律はなかった。では好き勝手に売春業を営んでも良かったかというと、もちろんそんな訳はなかった。 話は明治5年に遡る。この年発生したマリア・ルス号事件の裁判過程で、当時の公娼制度が奴隷制であり人身売買に当たるという指摘を受けた明治政府はこれに抗弁できず、廃娼令を出して江戸時代から続いた公娼制度を終わらせる。 いわゆる遊女の年季奉公、借金で縛って売春をさせるという行為は1872年の時点で奴隷労働であり人身売買であるという見解が出され、日本政府もそれを受け入れたという事だ。 だがこの時は公娼制度の廃止にとどまっており、廃業後の生計なども考慮されなかった事もあって事態の改善に至らなかった。日本政府としては、さすがに国内に人身売買が横行しているという状況を放っ
さて、従軍慰安婦である。未だに「捏造だ」などと言ってる論外の奴もいれば、事実は認めながら「既に日韓基本条約で解決済み」という奴もいるね。どちらにしても、基本的な事実を押さえないで勝手な事言ってるというのが私の感想。 慰安婦の存在自体は戦前から知られていた。だが、軍は敗戦時に戦争犯罪として追求されそうな資料は焼却、隠匿しており、戦後、日本政府は「慰安所は民間業者が運営していたもの」として軍や政府の責任を認めていなかった。状況が変わるのは1990年代に入ってからの事である。元慰安婦達からの告発を受けて、改めて調査が行われた結果、証拠隠滅を免れた資料の中に軍の関与を示すものが見つかってからである。 本当は「関与」どころかまさしく軍主導の「統制と管理」が行われており、民間業者は軍に使役される立場にあったというのが実態であった。また、慰安婦達の多くが自らの意思に反して「慰安婦」とされた事、また心身共
「和解」を困難にする「謝罪外交」は見直す時期ではないのか? 読んだ瞬間、なんじゃこりゃ?となったの上記の記事、あんまりにも酷い内容なので、突っ込み入れようにもブコメじゃ入りきらないので、エントリーを立てることにした。 「謝罪してばかり」と言ったとき、おそらく念頭に浮かぶのは南京事件、従軍慰安婦、靖国参拝の三つではないだろうか。ではこれらは本当に「謝罪してばかり」なのか、それぞれ詳しく見てみよう。まずは南京事件から。 この件、政治的な決着という意味では東京裁判でついている。日本はこの裁判の結果を受け入れることで国際社会に復帰したわけだから、政府の公式見解としても東京裁判の結果から外れることはできない。また中国はこの件について謝罪も賠償も要求してはいない。 じゃあ、なんでしょっちゅう抗議され、謝罪を要求されてしまうのか。一番最近では名古屋の河村たかし市長の件がある。しかしこの件、表敬訪問にやっ
例によって産經新聞が恐ろしく馬鹿なことをやったおかげで、みんなのツッコミ力はそっちに集中してしまったのだけど、この自衛隊の防災訓練とやら、冷静に考えるとすごく変なんですけど、みんなそうは思わないのかな? まず第一に自衛隊の協力要請の手順が変だ。これ、自衛隊から区に要請出しているんだけど、両者間に命令系統って直接通ってないよね。しかも文書も出してないんだよね? 私らが外部の組織に向かって深夜を含む休日に人をアサインして対応してくれって要請出すとき、こんなやりかたしたら怒鳴られるんじゃないかと思うんだけど。 幸い、区の側が協力してくれたようだけど、これ断られたら批判されなきゃいけないのは区じゃなくて、無茶な要請をした自衛隊の方だよね、常識的に考えたら。(防災という言葉にだまされちゃいけない、本番だったらそんな手続きを無視して現場で融通を利かさなきゃならないけど、これ訓練だから、平時の活動だから
どうもこのところ、従軍慰安婦関係で自爆したがる人たちが多くて頭を抱えることが多い。だいたい君らが言ってることは五年前に全世界からダメ出しされたろうとしか言いようがないんだが、記憶力無いんだろうか? で、ありきたりの反論というか、韓国軍の従軍慰安婦問題を持ち出してドヤ顔するマヌケが今回も登場していたりする。 本人はするどいツッコミと思ってるかもしれないけど、それがありきたりの反応だってことはずいぶん前にエントリーで指摘させてもらった。 否定論者の最後の逃げ場所 そんなもの通用しないだろうというのは、こちらでも言われてる。 それ、邪魔だから 日本人が両国の戦争犯罪を追及するのは自国の犯罪を隠匿しようとしていると見做されてしまう危険性が高い。歴史修正主義者お得意の相殺の論理だけど、第三国から見た時はどうしたって先方に理があると判断されてしまうだろう。 ただ、これは「お前が言うな」というのとはちょ
「虐殺自体は否定しないが30万人は捏造だ、それだって歴史の改竄じゃないか」ってのは、とりあえず多少は知っているが中国の主張を否定する時の人の落としどころになってるようだ。じゃあ本当にそうか見てみよう。 30万人というのは元々は戦後すぐに開かれた南京軍事裁判における事実認定の数字である。中国共産党政権はこの数字をそのまま公式見解として使っていると見ていい。裁判で量刑を決めるために使われた数字なのだから、当然根拠を求められる。そして判決文によるとその内訳は、埋葬された死者数15万以上(根拠は埋葬記録)、埋葬されずに遺棄、焼却された死者数19万以上(根拠は証言証拠の積み上げ)の合算となっている。 確かにこの数字は不正確で、不法に虐殺された人数としてそのまま認めるには根拠が弱い。だが、量刑を決めるという点においてそれ以上の精度は求められておらず、裁判にかけられる時間も限られているため、そのまま事実
南京大虐殺で中国政府が主張する30万人説はプロパガンダであり、このような誇張をする相手は信用できない、という主張は、虐殺があった事を認めている人であっても受け入れてる事が多い様に見える。 だが、この「30万人説は中国のプロパガンダである」という告発は、ほとんどの場合その根拠として示された「事実」が否定派によって捏造されたデタラメである。 よくあるパターンとしては、 ・年々犠牲者数が増えている。 ・東京裁判までは全く知られていなかった。 ・原爆という戦争犯罪から目を逸らすために30万という数字をでっち上げた。 ・20万人しかいなかったのに30万人も殺せるはずがない。 ・中国は民間人を30万人殺したと主張している。 上記の例は全てとっくに嘘だとばれている。これは「どっちもどっち」で済ませられる事ではない。相手が嘘をついていると言う主張が嘘と捏造によって構築されているのだから、その主張自体疑って
産經新聞のこちらの記事が話題になっている。「ただしソースは産経」といういつものパターンで判決文を都合のいいようにトリミングしてるプロパガンダ記事なんだが、ブックマークコメントを見ていると、記事そのものは真に受けていないものの、どこが問題がわかっていない人が多いようだ。なので、ちょっと整理してみよう。 (1)新聞記事について 「百人斬り競争」を報じた記事は戦意高揚を目的としたプロパガンダ記事である。内容には脚色が入っており、この記事に書かれたことがそのまま「事実」として起きたわけではない。産經新聞をはじめとした「これは事実ではない」という主張はここに立脚している。 だか、彼らが見ようとしていないもう一つの事実は、「殺人の人数をゲームのスコアのように扱い、多く殺した人間を英雄視する」ということが行われていた、ということだ。これは他にも同様の報道があったこと、軍がこれらの記事が書かれることを全く
こちらの記事のコメントに対するお返事です。 興味のない方はスルーしてください。 この「残敵掃討」ですが、きわめていい加減な基準で行われていた様子が伺えます。掃討に当たった部隊に対して「青壮年はすべて敗残兵または便衣兵とみなせ」などという指示が出ています。さすがにこの通り実行したわけではないようですが、眼つきが鋭いとか、姿勢がいいとか、靴擦れがあるとか、識別の基準はかなり適当ですね。また、戦闘行動という名目でしたが、実際には戦闘と言うより単なる捕虜収容に近いものでした。 便衣兵狩りはこれで終わったわけではなく、二十四日以降も形を変えて続きます。こちらは一人ずつ呼び出して査問にかけ、逃亡兵と判断されたら収監・その後処刑という形ですから、戦闘行動と見なすことはできません。このときの査問基準もかなりいい加減で、しかもまともに記録が取られていません。 >逃亡した「便衣兵」が南京市民に略奪・虐殺をした
ちょっと前に、ハテブでやりあってた件。やっぱりブックマークはこういうやりとりには向かないので、エントリーに仕立てることにした。 こちらのブックマークコメントを見て、 tdam タイトルはミスリード狙い。"便衣兵は捕虜じゃないから処刑しても構わない"300人が便衣兵かどうか不明でなんとも言えない。しかし昔のことを今の価値観で語るのもわからない 便衣兵だろうと裁判もせずに殺したらやっぱり戦争犯罪。また南京で中国軍が便衣兵を使ったという記録はない。ついでに当時の価値観でも戦争犯罪。なに知ったかぶりしてんの? こう返したわけだが、tdam氏は私が日記の内容のみから「300人を虐殺した」と断定しようとしていると考えているようだ。でもこれは、ぶっちゃけただのテンプレである。良くある詭弁に定型的に反論したまでのこと、ブックマークコメントでそれ以上のことは考えてなかった。100字では収まりきらなかった部分
先週末に行われた拝外主義者たちの「デモ」、そしてそれを妨害したとして逮捕された青年についての以下のエントリーに反論してみる。全体としては「デモ」主催者側を強く批判してるし、排外主義を認めるつもりなどないというのもよくわかるのだが、やはりひっかかるものがあるからだ。 良識を信じたい まず「徒党を組み、マイノリティーへのヘイトスピーチを行いながら公道を練り歩く」という行為を「非暴力のデモ」なんて呼んでいいのか? そりゃおかしくない? というのがある。確かに「実力行使」に及ばない限りは法律上は「正規の」デモなんだろうが、ヘイトスピーチを向けられた当事者にとってはほとんど物理的な暴力と同じだろう。そもそも暴力というのは相手の肉体を物理的に傷つけることを目的としてるわけじゃない。相手に恐怖を植え付けてコントロールするためにふるわれるものだろう。だとしたらこの「デモ」は目的も効果も暴力そのものではない
疑似科学批判が行われ、疑似科学側の旗色が悪くなってくるとどういうわけか必ずといっていいほど、認識論だのなんだの科学哲学的な話を持ち出して来る人たちがいる。それには、たいがい「疑似科学を信じてるわけではない」とか「擁護するわけではない」とかいうエクスキューズがついているものだ。自分では気の利いたことを言ってるつもりだろうが、毎度のように聞かされる側としてはもううんざりというか、なにピント外れのこと言ってるんだこいつは、という感想しか持てないのである。 このホメオパシーというやつは、題材的にその手の議論のピント外れっぷりが良くわかるので、そんな話をする価値などないということを示してみようかと思った。 既に指摘されているように、今では科学者たちから荒唐無稽という評価を受けているホメオパシーもその創立当初は立派な科学的仮説であった。それも当時の主流派に比べて治療の実績も良かったのである。その当時に
12/10 22:15 帰ってきたので追記しました。 コメント欄で、とも考えたのですが、目立つようにエントリーとしてあげておきます。 1.性犯罪の二次加害というのを甘く見ないで下さい。自分が善意の加害者になってしまう可能性を忘れないように。以前ブクマで”血まみれで倒れている人をぶん殴っているようなもの”と書きました。比喩じゃなく、ほぼ文字通りの意味と取っておいて下さい。 これについては良くまとまった資料を教えていただいたので、紹介しておきます。 「レイプの二次被害を防ぐために―被害者の回復を助ける7つのポイント―」 よく読んだ上で、改めて自分がどういう文章を書いているか、胸に手を当ててよく考えてみてください。特にブログやコメント欄に何かを書き込む前に、それを読む人の中に性犯罪被害者が含まれている可能性があることを忘れないでください。 2.総論としての自衛の勧めはまったくといって良いほど無意
前回のネタエントリーに、ブクマでのたくさんのリアクションありがとうございます。まあ、好意的なのはブクマでかまわないんですが(いちいちレス返すのめんどくさい)、批判的な奴はできれば記事にコメントして欲しいんですよね。100字で返すのは難しいし、数が多くなっちゃうとそもそもブクマで返すのは出来なくなっちゃうし(^^; というわけで、お返しを少し。 narwhal 揉め事, ネタ としても不出来。男も三時に仕事切り上げて帰ることを選べば補填の根拠がなくなる。みんなでなかよく減収。海水浴場やプールを男女別にするんなら、電車も男女別にすればいい。 いや、私も男が夜間外出禁止でもいいとは思うんですけどね。以前シートンさんがそれを言ったら、皆さん烈火のごとく怒り出しまして(^^; なんでも人権侵害らしいですよ? というわけで、仕方なくこの方策をとるわけですわ。 それから、電車の男女別は、これは実は一部実
なんかもう前回のエントリーで終わりにするつもりだったんだが、いまだに自衛がどうのこうとか言ってるくせに、具体的で現実的な案が一個も出てきやしないので、私が代わりに具体案を考えてあげよう。 まずあれだ、夜女性が出歩くのは危険、ということなので、女性の夜間外出は禁止。当然、冬場は日が落ちるのが早いんだから、女性は三時くらいに仕事切り上げて帰ると。当たり前だけど、それで女性が経済的に損失を被るのは理不尽きわまりないので、その分は男性の稼ぎから補填な。欲情を抑えられない男が悪いのは明白だろ。 ということなので、飲食店に勤務する女性も全員日が暮れたら家に帰します。キャバクラとか全部閉店するか、もしくは営業時間を日のある間に変更。行くんだったら仕事休んで行こうね。 それとあれだ、ミニスカ程度で欲情して自分を抑えられなくなっちゃうらしいから、水着姿を見せるなんてもってのほかだよな。というわけで、海水浴場
社会全体で性犯罪を少なくするにはどうしたらいいか、という問いかけに対して、「被害に遭いそうな人が気をつければいい」なんて答えしか思いつかない低脳さんたちを相手にこれ以上罵り合いしてるのも時間の無駄だと思うので、少しは建設的な話もしておこう。いや、「女は家に引きこもれ」vs「男はチンコ切れ」なんてゴジラvsキングギドラみたいなことやっててもしょうがないんで。 各論に入る前に、一つ総論的なことを書いておこう。近年、治安が悪くなったなどと言われることも多いけれど、日本において殺人事件の発生件数というのは非常に少ない。男性であれば暗い夜道であっても結構無防備で歩けてしまうくらいには安全である、と言っても良いだろう。でも、以前からずっとこの治安状態だったかというと、そういうわけではないよね。治安を良くしていこう、安心して歩ける世の中にしよう、ということを続けてきたからこそ現在の状況があるわけだよ。そ
シートンさんのエントリーについたブクマとか見てると、なんというか、未だにあのアホみたいな文章を、「リスク管理」だとか言い張る連中がいるわけなんだが。以前にも触れたけれど、あんなものリスク管理の名前に値しない。そもそも、事後に被害者の落ち度をとがめ立てするのはリスク管理ではないし、危機の原因に対するす分析もなければ、出てきた対策の効果に対する評価もしちゃいない。何一つまともに管理できてない。これを「リスク管理」と称して得意がってるとは、つくづく頭のゆるい連中である。 それで出てきた対策がなんだって? 派手な服装はやめよう? 地味でおとなしそうな格好してた方が狙われるんだから、意味がないどころか有害。危険な場所に行かないように? だれが好きこのんでレイプされて殺されそうな所にわざわざ行く? どうしてそんな場所に行くことになったのかという分析もない。(そこが危険な場所と知っていたのか、知らなかっ
例によって産経新聞で、おまけに曾野綾子(蔑称略)なので、どうせろくでもないこと書いてるんだろうと読む前からわかってしまうのだが、読んでもやっぱりろくでもなかったという話である。 さすがにこのエントリーに対するブクマでは曾野綾子に対する批判の方が多いようであるが、未だに「リスク管理だ」とか「抑止力だ」とか言い出す人もいるんだよな。あなたたちの生きてきた歴史では、ミニスカなんてふしだらな格好が流行する前は、さぞかし性犯罪も少なかったんでしょうね? 事実はまるっきり逆で、女性に強く”慎み深さ”を要求していた時代の方が、望まない性交渉を強要されることは多かった。セクハラが”やってはいけないこと”と認識され始めたのはいつだったっけ? 性犯罪の被害に遭いたくなかったら慎ましくしなさい、なんて馬鹿も休み休み言えってね。 そんな場所を女性が一人で歩くなんて無防備だ、なんてのも論外というか。一人で安心して歩
既にニュースで流れているが、次世代スーパーコンピュータの研究開発予算が仕分けによって凍結に近い縮小という結果になった。 「2位ではだめなのか」 次世代スーパーコンピュータを「仕分け」した議論 - ITmedia News こんな記事も流れたことから、ネットでは仕分け作業に対する批判的な意見も多く見られ、それを受けてか、文科省はこんなことを始めたようである。 世界一のスパコン本当に不要? 文科省、仕分け結果の意見募集 - ITmedia News だが、どうも色々調べてみるとこの研究開発事業、そのまま存続させるのは非情に疑問に思える点が多々ある。なんかヤバそうなプロジェクトの匂いがするのだ。 上記の記事にもあるが、このプロジェクトは平成24年からの本格稼働に向け開発が進められているもので、総額1230億円を投入して、計算速度10PFlops(ペタフロップス)という、現在最高速の十倍の性能をも
こちらのエントリーへのお返事として。 hokusyuさんのブクマコメントの件は、すでに当事者二人の見解が出ている以上、今更あらためて私の見解を述べる必要もないと思う。どうしてもというのであれば別だけど、とりあえずそちらの件は終わりにしたい。 さて、少し誤解されているように思うので、もしまだ読んでいないのであれば先行する次の三つのエントリーを読んでもらいたい、 Eros or Violence コメントにお答え ブクマにお答え はっきり言って大幅に誤解されていると思う。まず私は法規制を推進したいと思っているわけではない。むしろ今のまま法規制に進むの反対で、それは逆に抑圧を強める結果になるのではと危惧している。 そしてまた、furukatsuさんに対して「黙れ」といった覚えもない。 先のエントリーにも書いたとおり 他人の自由が侵害されている時に止めようとしない者は人権を主張する資格が無い これ
前のエントリーを書いてから、ずいぶん時間が経ってしまったのだが、idコールに答えていただいた以上、こちらも応答させていただくのが筋というものであろう。いちおうそれへのブクマコメントへの回答ということになる。 まずはいただいたブクマコメントから。全部で三つである。 nppaemon 赤紙 「セカンドレイパーに立ち向かわないなら黙れ」「南京事件否定論批判にコミットしないなら黙れ」チキンな私は何も喋れなくなりますね。/何をしてたか?メタブへ 本当はこの時点で何か回答したいところだったのだが、ちとこちらにも色々と事情があってね。しかし、誰がこんな事言ったかね? それは順序が逆だろう。 ヘイトスピーチは他人の自由を蹂躙する。だからヘイトスピーチの自由を認めるというなら、それによって蹂躙される誰かの自由だって守られなきゃ、自由を守ったことにゃならんだろうが。もとのエントリーでリンクしたApemanさん
Apemanさんのこのエントリーを読むと、なんだか、「ヘイトスピーチにも言論の自由を!」とか言い出す人がいるようなのだけど、それは無理ってものだ。何が悪いか分からないと言いながらその口で言論の自由とか言っちゃうのが信じられん。 ヘイトスピーチにはおよそすべてについてと言って良いくらい共通して持っているメッセージがある。それは「お前たちは黙れ!」というものだ。性犯罪の被害を訴える人に対して押し寄せるセカンドレイパーも、歴史の証言者を嘘つき呼ばわりする歴史修正主義者も、外国人を排斥しようとするレイシストたちも、彼らはその相手から言葉を奪い、発言できなくするように仕向ける。それは単に言葉だけで行われるものではない。彼らが投げかける言葉の裏には、社会の差別構造や、匿名性に隠れての攻撃、場合によっては具体的な暴力さえ使って相手を黙らせようとする意図がある。ヘイトスピーチとはそれ自身が言論の自由の敵な
先日のエントリーにMe-changさんという方から、ゲーム擁護派の立場から非公開のコメントをいただいた。このエントリーはそのコメントへの回答ということになる。必ずしも回答になっていないかも知れないけれど。 なお、ハンドルとコメント内容公開の許可はいただいている。数々のご配慮と助言に感謝します->Me-chang様 さて、Me-changさんの主張を私なりに要約すると以下のようになるだろうか(誤解があったらご指摘ください->Me-changさん) ・レイプを題材にしたゲームを不快に思う人がいることは理解しているし、性暴力被害者にとっては耐え難い物であることもわかる。 ・しかし、適切なゾーニングがされた状態で、興味を持つ物が趣味として私的領域で楽しんでいる分には非難されるような事ではない。 ・もちろん制作過程で人権侵害が発生する実写物の児童ポルノなんかは規制されるべき。 ・大事にしている趣味を
多面体さんのこのエントリーに対するコメントが酷い。なんかもう、規制されちゃえよ、とちらっと思ったりもしたのだが、そうも言ってられないのでいくつか整理しながらまとめてみよう。 (1)性表現と暴力表現 大前提として、批判されているのは暴力表現であって性的表現ではないということはいいだろうか? 件のゲームのプロットについては、女性の人格を無視し、人権を蹂躙する物で、現実であるならば紛れもなく性暴力である。 そもそも性衝動には攻撃性があるとか、そんな話をしたがる人もいるようだ。しかし境界線上の話であるならともかくとして、どう考えてもこのケースは議論の余地があるとは思えない。 プロットだけで判断するな、という主張もあるかも知れないが、このプロットって商品展開する上で公開された物だよね。だとしたら、それが意味することは「この商品はあなたのそういう欲望を満たします」ということでCMを打っているわけだから
とは言っても、六十年以上前の話で、私はまだ生まれていないし、今この街を歩いても、そのときの被害を思い起こさせるものはほとんど残っていない。だけどそれは確かに起きたことだ。 「東京大空襲」と固有名詞で呼ばれる場合、大抵の場合、1945年3月10日の空襲のことを差す。このときアメリカ軍は東京の下町、人口密集地に対して焼夷弾攻撃を行い、女性や子供を含む多くの民間人に犠牲者がでた。その数は死者・行方不明者だけでも10万人以上と言われている。 明らかに民間人を直接ターゲットにした攻撃であったが、アメリカの言い分は「日本の軍事工場の生産力を削ぐ」 家族経営の零細工場が多かった日本の工業力を削ぐためには、人口密集地に存在していたこれらの工場とその労働者を攻撃することが必要だというわけだ。 しかし、日本の都市への焼夷弾攻撃については、すでに1932年の段階でミッチェルによる構想が発表されており、そこでは明
「歴史認識問題についていくつか」 上記のエントリーに始まった一連の議論、なんだか今年の正月に起きた一連の騒動を思い出す。 なんでも南京事件は一つの例に過ぎないらしいので、それでは別のケースで考えてみることにしよう。 かつては有力な科学上の仮説であったが、現在では放棄された理論にエーテルというものがある。古典的な光の伝搬物質という意味でのエーテルの存在は、今では否定されている(不要になった、と言う方が近い) そして、今でも”エーテルは実在する”と断言する人間はいる。 当然のごとく、専門家がまともにとりあうことはないし、一般常識のレベルであっても肯定されることはない。もちろん、教科書に”今も有効な仮説”として紹介されることもない。エーテル理論の居場所は、わずかにフィクションと科学史の中にあるだけであろう。このように、エーテル論者にとっては大変厳しい状態にあるわけだが、当然のごとく、「エーテルは
ちょっと前にこちらのエントリーをブックマークしたのだが、ブクマコメントでいいかげんなデタラメ書いているのを見かけてしまった。ブクマで言及するにはあんまりにも突っ込みどころ満載だったので、エントリーにしたててみることにした。 せっかく本エントリーに南京事件FAQへのリンクが貼ってあるんだから、せめてそのくらい読んでからコメント書けばいいのに。まずはあまりにも基本的なことだが、南京大虐殺が「一般市民を数十万人殺した」という主張をしているものは国内の研究者にはいない。それどころか、中国ですらその主張はしていない。これについては南京事件初歩の初歩を見てもらえばわかるはずである。じゃあ、この説を広めているのは誰かと言えば、実は否定派なのである。 何のために? もちろん燃やすべき藁人形として。つまり、歴史修正主義者の批判によって変更された通説「一般市民を数十万人殺した」というのは、彼ら自身がかってに作
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