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ここ数年、SNSの飛躍的な発展によりフィンランドのヘルシンキ自然史博物館でひっそりと展示されていたとある復元模型が全世界に広まり、新たなネットミームが誕生しました。 サカバンバスピスと呼ばれるオルドビス紀の絶滅動物を復元した展示物の、そのあまりに情けない姿は人々を魅了し、忘れ去られた太古の歴史に新たな光を照らしています。 キャサリン・A・タークさんのTwitter投稿より この画像はアメリカ・テネシー州ナッシュビル在住の、エディアカラ・カンブリア紀を専門とする古生物学研究者のキャサリン・A・タークさんが2020年8月にTwitterで投稿したもの。 ”Absolutely dying”(「笑いが止まらん」あるいは「興奮する!」)という短いキャプションが添えられたこの投稿は、すぐに10万いいねを獲得するほどの大きな注目を集め、全世界で話題になりました。 Absolutely dying pi
今月12日、ポルトガルにあるリスボン水族館で観光客がラッコの水槽にiPhoneを落としてしまうという出来事がありました。 リスボン水族館は人気の観光地であるため、この出来事は複数の観光客によって撮影され話題になっています。 この日に訪れていた観光客の1人であるジョエル・ガンツさんによると、男の子がラッコの水槽にiPhoneを落としてしまったそう。 ラッコはiPhoneを見つけるとそれを大事そうに抱え、飼育水槽の岩場に移動するとiPhoneを叩き始めました。 男の子と一緒に来ていた女性がラッコに返すよう求めるジェスチャーをしながら必死に叫び続けましたが、ラッコはお構いなしに岩に打ち続けていたのだそう。 専門家によると、おそらくラッコはiPhoneを貝殻か何かと勘違いして、それを叩き割ろうとしていたのかもしれないとのこと。 ジョエルさんは館内を1時間見て回り、再びラッコの水槽に戻るとラッコはま
鳥羽水族館は今月1日、脱皮中のダイオウグソクムシ28号(No28)が3月31日に死亡していたことを公式ホームページの飼育日記で発表しました。 ダイオウグソクムシ28号の死亡のお知らせ: 残念なお知らせです。 昨日、ダイオウグソクムシ28号の死亡を確認しました。28号は1月23日に脱皮し、脱皮後の推移を見守っていた個体ですが、月曜日(3/27)の夜から衰弱が顕著になっていました。 世界でも8例目の脱皮で、 https://t.co/TIxAR2oZg2 pic.twitter.com/omLn0LGswr — 鳥羽水族館(TOBA AQUARIUM) (@TOBA_AQUARIUM) April 1, 2023 このダイオウグソクムシ28号は今年1月23日に後半部分の脱皮に成功し、前半部分の脱皮に成功すれば世界初となる完全脱皮でしたが、次第に衰弱し、死亡が確認されたといいます。 なぜか脱皮中
人間を相手に脅しができるような動物はそうはいないでしょうが、ゾウにはそれが可能です。近年、タイやカンボジアではゾウが車からサトウキビを奪う例が相次いで報告されました。 ゾウたちの”脅し”の方法はとてもシンプルで、基本的には道路の脇でサトウキビを積んでいるであろう車を待ち、運搬車などが通過する直前に道路を封鎖するだけです。ときに、「止まれ」といわんばかりに鳴き声をあげることもあります。 大型トラックに匹敵するような大きさのゾウが、車を本気で止めに来たら敵うはずもありません。ゾウの安全、そして何より身の安全のために運転手は停車を余儀なくされます。 停車するとゾウは荷台を物色し、サトウキビやその他の食べられる作物を探し、多くのゾウは必要な分だけ食べ物を道路に落として車を先へ通します。 ゾウはサトウキビが大好物大きな体を維持するため、1日にたくさんのエネルギーを摂取しなければならないゾウにとってサ
南アフリカのサービ・サンズ動物保護区で撮影された、オスライオンの気を引こうとするメスライオンがあまりに可愛いと、動画公開時に大きな話題になりました。 さりげなく隣に座る、目の前を何度も通る、甘えてみせる、じっと見つめる… 恋は先手必勝!と言わんばかりに、あの手この手で積極的なアプローチをする”肉食系女子”の可愛らしい仕草をぜひご覧ください。 この動画をみると、やはりライオンと言えど大きなネコ科動物に過ぎないことを思い出させます。ときどき見せる仕草はまるで飼い猫そのもので、猫たちが人間に甘える仕草はまるで恋人関係のような、親密な関係だったのですね。 それにしても、終始無関心なオスライオンには私たち人間からみても幻滅してしまいます。 動画の説明によるとどうやらこのオスライオンは疲れていたようですが、女性の好意を蔑ろにしてしまう男性は、いつか相手にされなくなっても知りませんよ…!
熊本大学の研究グループはこのほど、抹茶にうつ症状を軽減させる効果があることをマウスによる実験により明らかにしました。 私たち人間は長いあいだ不安やストレスが続いたり、社会的に孤立しているとうつ病になってしまいます。 それはマウスも同じで、特に他の仲間がいないような孤立した環境では人間と同じようにうつのような症状が現れはじめます。 本研究によると、こうしたマウスでは人間と同じように脳内ではドーパミンと呼ばれる神経伝達物質に関わる脳の機能が低下していました。 熊本大学大学院生命科学研究部の研究グループは、”強い”うつ症状が出ていたマウスに抹茶を飲ませると、弱くなっていたドーパミンに関わる脳の機能が活性化し、うつ症状が軽減することを確認しました。 ただし、もともとドーパミンに関わる神経回路がよく活性化している「うつに強いマウス」で試したところ、孤立させてもうつ症状が弱く、抹茶を与えても行動にも変
”電子殻”は高校で学習する、原子核の周りにある電子軌道の層のことだ。K殻から始まりL殻,M殻,N殻,O殻,P殻・・へと順に電子が収容される。しかし、なぜ電子殻のアルファベットは「K」から始まるのだろうか? 実は、この「K」のアルファベットに特に意味はない。この「K」というアルファベットを最初に用いたのはイギリスの物理学者チャールズ・バークラの1911年の論文であったとされている。 原子に高エネルギーの電子などを当てると、原子の内殻にある電子が跳ね飛ばされてそこに空所ができる。すると、外殻にある電子はX線を放出しながらその空所へと移る(遷移)。バークラは、このとき特殊なX線(特性X線)が発生することや、そのX線のスペクトルに2つの系列が存在することを発見したのだ。 バークラは当初、発生する特性X線の波長が短い系列をアルファベット順に「A列」、波長が長い系列を「B列」としたが、もしかしたらさら
米国東部やカナダ南東部に生息するシギ科のアメリカヤマシギ。求愛の際の飛行速度はなんと8kmほどで、「世界で最も遅く飛ぶ鳥」としてギネス世界記録にも認定されています。 アメリカヤマシギはなぜこんなにもかわいいのか?ぽっちゃりとした可愛らしい体型と、細長いくちばしがチャーミングなこの鳥に魅了される人は多く、アメリカヤマシギが1分間「ただ鳴くだけ」の動画は100万回再生を達成しました。 体をのけぞらせ、おもちゃのように「ビー!」と鳴く仕草がたまりません。人によってはかなりツボにはまってしまうでしょう。 また、アメリカヤマシギは特徴的な顔立ちがあります。彼らの目は、実は頭蓋骨のやや後ろ向きの高い位置にあるのです。 これはアメリカヤマシギの食性が関係しており、アメリカヤマシギの主な食べ物は地面の下にいるワームであるため、食べ物を探しながら真上や背後を警戒することができます。 ただでさえ可愛らしいこの
北太平洋の冷たい海に生息するオンデンザメ。 水深2,200mもの深海に生息しているため調査はあまり進んでおらず、未解明な部分が多いものの、北大西洋に生息する近縁種のニシオンデンザメは400年以上も生きることが報告されているため、オンデンザメも同様に長寿であると考えられています。 私たちの人生の何倍も生きるこのオンデンザメとニシオンデンザメですが、多くの個体はその生涯の大半を盲目で過ごすと言われています。 BBC one Shark 「Greenland shark」 実は、これらのサメのほとんどの個体にはある寄生虫が取り付き、彼らから光を奪っているのです。 オンデンザメの眼に寄生する寄生虫オンデンザメの眼に寄生するOmmatokoita Elongataはカイアシ類の一種で、オマトコイタ属唯一の種です。ややピンクがかった白色をしており、体長は約3cmほど。 ▽コペンハーゲン大学の海洋生物学
近畿大学の研究者らは、大豆イソフラボンを使ってナマズをメス化させることに成功しました。 大豆イソフラボンは大豆に多く含まれるポリフェノールの一種で、化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)と似ているため、女性ホルモンに似た働きをすることで知られています。 今回、近畿大学水産研究所の研究者らは、ふ化直後のナマズの稚魚150匹を大豆イソフラボンの一つである「ゲニステイン」を溶かした飼育水で15日間だけ飼育し、16日目からは通常の飼育水で飼育しました。 150日目にすべてのナマズの生殖腺を調べた結果、通常の飼育水で飼育していたナマズは68%がメスでしたが、ゲニステインを含む飼育水で飼育していたナマズではすべてメスになっていました。 ナマズは古くから養殖されてきましたが、メスでは1年未満で出荷サイズに達するのに対し、オスでは途中で成長が停滞するため養殖期間が長くなります。 今回のようにナマズの飼育に
得体の知れない生物ほど恐ろしいものはありませんが、怖がり過ぎるのも考えものです。 「見たこともない生物がいる」との通報を受けて職員が駆け付けたところ、その正体はなんとクロワッサンでした。今月13日、ポーランド南部の都市クラクフの動物福祉協会(KTOZ)がfacebookの投稿でその経緯を明らかにしています。 これによると、「うちの前の木に茶色い生き物がいる」と女性から通報があり、「2日間居座っていて、家に入ってくるんじゃないかと思うと怖くて窓を開けられない!」と必死な様子で訴えていたといいます。 この通報に応対した動物福祉協会のスタッフは猛禽類の一種ではないかと考えましたが、女性に説明を求めると「茶色いイグアナのようだ」と答えたといいます。 ポーランドは北海道よりも緯度が高く、平均気温は4月でも10℃を下回ります。イグアナは気温が低いとじっとして動かないため、女性の見立ても全くの見当違いで
非常にカラフルで、ペットとしての人気もあるカエデチョウ科の鳥「コキンチョウ」。この鳥のヒナは一体どのような姿をしているのか、想像できるでしょうか。 実のところ、体の模様自体は緑がかった灰色で非常に地味なのですが、ヒナにはある「意外な特徴」があるのです。 下に埋め込まれているYoutube映像は、一部の人にとっては不快かもしれませんので、視聴の際はあまり無理はしないように。 ▽コキンチョウのヒナ。閲覧・音量に注意。 黒板を引っ掻いたような鳴き声をあげながら口を大きく開き、頭を揺らすその姿は、まるでこの世のものとは思えない生き物のよう―― このヒナたちはただエサをねだっているだけですが、コキンチョウをはじめとするカエデチョウの仲間は口内に「奇妙な模様」があるため、このように異様な状態に見えるのです。 しかしながら、一体なぜこのような模様があるのでしょうか? 実は、まだはっきりしたことは分かって
国立精神・神経医療センターの研究者らは、「マウスが攻撃されている映像」を見たマウスはストレス反応を示し、毎日繰り返し見せると意欲の低下や報酬感受性の低下といった抑うつ症状を引き起こすことを明らかにしました。 研究者らは、モニターとスピーカーで挟まれた透明のケージのなかにマウスを入れ、一方には「マウスが他のマウスに攻撃されている映像」を10分間流し、もう一方には対照群として「マウス同士がただ接触しているだけの映像」を10分間流して、それぞれのマウスのストレス反応を調べました。 国立精神・神経医療センターのトピックスより その結果、「マウスが攻撃されている映像」を見たマウスでは前帯状皮質や扁桃体、腹側被蓋野など、直接攻撃を受けたときと共通する脳の部位が活性化しており、さらに対照群と比較してストレスの指標となる血中のコルチコステロン値が上昇していました。 「マウスが攻撃されている映像」を見たマウ
理化学研究所の研究チームらは、底棲生物であるシビレエイを「生物エージェント」として利用し、海底地形図の作製が可能であることを実証することに成功しました。 現在、海底地形のマッピングには音響ビームや光学探査、自律型海中ロボットなどの装置機械類が使われていますが、理化学研究所生命機能科学研究センターの研究チームらは、海底地形のマッピングにおいてシビレエイを利用するという全く新しいアプローチを考案しました。 ロボットや遠隔操作機ではなく、生物に小型化した探査装置や通信装置を装備させて海底を探査するというこの方法では、ロボットのように動力を必要とせず、安価でより広域的な探査を行うことが可能であるといいます。 シビレエイ Electric ray flickr photo by bocagrandelasvegas shared under a Creative Commons (BY-SA) li
世界中で読まれているエリック=カールの『はらぺこあおむし』では、主人公のあおむしがリンゴやナシなどさまざまなものを食べますが、実際にはカイコならクワの葉、ナミアゲハならミカンの葉・・・というように、ほとんどの昆虫で食べるものは決まっています。 昆虫たちはどのようにして食べることのできる特定の葉を見極めているのでしょうか。実は、その詳しいメカニズムはよく分かっていませんでした。 Leaf Veins flickr photo by michaelroper shared under a Creative Commons (BY-SA) license 東京大学と東京農工大学の研究者らが、カイコを使って観察および実験を行った結果、”二段階認証”でクワの葉を認識していることを明らかにしました。 カイコはまず、口の近くにある小顋肢(しょうさいし)と呼ばれる突起状の特殊な味覚器官を葉に押し当てて触診
車に踏まれても潰れないという、異常なまでの強度を持った昆虫「コブゴミムシダマシ」の秘密が、カリフォルニア大学と東京農工大学の合同研究チームにより明らかになりました。 コブゴミムシダマシ(Phloeodes diabolicus)はおもに北米・西海岸のナラの木に生息する体長約3cmの小さな昆虫です。 Youtube channel”Learning from Nature” 『Compression Resistant Ironclad Beetle』より この昆虫は飛ぶことはできませんが、かわりに翅(はね)が変化して硬くなった鞘翅(しょうし)を有しており、最大で体重の約3万9,000倍、実に149ニュートンもの力にも耐えることができます。これは、近縁種の昆虫の2倍以上に相当します。 コブゴミムシダマシのこの特殊な外骨格はあらゆる捕食者の押しつぶす攻撃やかみ砕く攻撃に耐え、なんと車に踏まれて
茨城県水戸市のスペース・バルーン株式会社は、今年10月5日からお気に入りの写真やグッズ、記念メッセージなどを高高度気球により打ち上げ、地球と宇宙を背景にして対象物の写真やビデオを撮影する『スペースバルーン・フォトサービス』を開始しました。 このサービスは高高度気球による飛行実験の成功をもとに開始されたもので、スペース・バルーン社は実際に、高度20,000mでスペース・バルーン社のロゴ、および水戸納豆の撮影に成功しました。 SPACE BALLOON 公式ページより SPACE BALLOON 公式ページより まるでCGで作成されたような美しい写真ですが、これらはすべて実際に高高度気球により打ち上げられて撮影されたものです。 ちなみに、なぜ水戸納豆が選ばれたのかについて、スペース・バルーン社は、「本社がある水戸市が全国有数の納豆の産地であり、納豆をイメージしたご当地キャラクターの活躍をはじめ
二枚貝は大量の海水を吸い込み、海水中に含まれるプランクトンや有機物の粒子をこし取って食べています。特にカキではその能力が高く、なんと1日に200~400Lもの海水を取り込むことができます。 しかしカキは排出能力が低いため、異物を体内の中腸線に蓄積してしまいます。カキを食べてノロウイルスの食中毒になってしまうのは、ノロウイルスで汚染された海水をカキが取り込み、蓄積してしまうことが原因です。 このカキの性質を逆手にとったのが、二枚貝の生産販売などを手掛けている「うみの株式会社」らが開発した”フレーバーオイスター”です。 このフレーバーオイスターは、香辛料などの粉末をプランクトンと共にカキに与え、カキが異物を体内に蓄積させる性質を利用し、カキそのものに風味をつけたもので、現在までにラー油やサンショウ、ニンニクや緑茶など20種類の味が楽しめるといいます。 うみの株式会社 プレスリリースより サンシ
アフリカジャコウネコはジャコウネコ科に属する動物です。名前には”ネコ”とありますが、ネコの仲間ではありません。体長は60~100cm程度で、アフリカ大陸に広く生息しており、普段はヤブの中やツチブタなどの他の動物が掘った穴の中で暮らしています。 ジャコウという名前は、ジャコウジカから取れる香料「麝香(じゃこう)」に由来しています。ジャコウジカは腹部にあるジャコウ腺から匂いの強い物質を分泌しますが、アフリカジャコウネコも肛門の近くにある会陰(えいん)腺から麝香に似た匂いの強い物質を分泌するのでジャコウネコと呼ばれるようになりました。 人にはほとんど懐かず、小動物や昆虫、果実までなんでも食べるアフリカジャコウネコ。そのワイルドさを表すような動画こちら。 ミルクの飲み方があまりにも下手過ぎることで、海外で話題になりました。顔をミルクの中に突っ込み、顔から滴り落ちるミルクを慌てて口に含んで飲み込みま
英語における「L」と「R」の発音は、日本語には存在しない音であるため日本人にとっては聞き分けが難しいことが知られています。 ”Light”と”Right”は同じ「ライト」、”Glass”と”Grass”は同じ「グラス」というように、日本では「L」と「R」が区別せずに読まれているため、このような「L」と「R」の混同はしばしば”Engrish”と揶揄(やゆ)されています。 豊橋技術科学大学 情報・知能工学系とエレクトロニクス先端融合研究所の研究チームは、日本人にとって難しい「L」と「R」の聞き分け能力を、眼の瞳孔を調べることによって確かめることができるのではないかと考えました。 瞳孔は眼に入る光の量を調整する役割の他にも、その人の意識・無意識的な関心や認知状態を反映することが明らかになっています。 例えば、好きな食べ物や好意を抱いている人物の画像を見たり、たくさんの名前がある名簿のなかに知って
Beer flickr photo by Wagner T. Cassimiro “Aranha” shared under a Creative Commons (BY) license 順天堂大学医学部精神医学講座の研究者らは、ビールに含まれる苦み成分が認知機能やストレス状態を改善することを明らかにした。この研究は『Journal of Alzheimer’s Disease』に2020年5月26日付で掲載されている。 これまでの研究によって、ビールの苦み成分である「ホップ苦味酸」は腸を通じて脳を活性化させることで認知機能を改善し、脳内の炎症を抑制してアルツハイマー病などの予防に繋がることがマウスなどの実験で報告されていたが、ヒトへの効果はまだよく分かっていなかった。 研究者らは、認知機能低下の自覚症状を持つ45歳~69歳までの健康な中高齢者100名を集めて2グループに分かれてもらった
栃木県HP 報道発表資料より 冬虫夏草は菌類(きのこ)の一種だ。冬眠している虫に寄生して、虫の養分を吸収しながら成長し、暖かくなると子実体(きのこの部分)を出すという奇妙な生態を有している。 ”冬虫夏草”という名前も、冬の間は虫の姿で過ごし、夏になると草の姿をすると信じられてきたことに由来している。きのこ特有の傘が無いことから、昔の人々がこれを”草”だと考えていたとしても不思議ではないだろう。 日本は冬虫夏草の宝庫であり、現在まで確認されている約500種のうち、実に400種もの冬虫夏草が日本に分布している。栃木県立博物館の学芸嘱託員・山本 航平氏は、栃木県内における冬虫夏草の多様性を調べるために2017年からフィールドワークを行っていた。その調査の一環で、山本氏は宇都宮市内で”ある特徴”をもった冬虫夏草を発見したという。コメツキムシの幼虫やサナギに寄生していたその冬虫夏草は、子実体の部分が
rest your head flickr photo by Real Cowboys Drive Cadillacs shared under a Creative Commons (BY) license 爽やかに晴れた日の午後に布団を干すとどういうわけか、心地よく眠れそうなとてもいい匂いになる。いわゆる「お日様の匂い」だ。しかしながら、この「お日様の匂い」の正体が「ダニの死骸」から発せられる匂いであるという俗説が一部で流布している。 確かに布団を干すことによって布団表面のダニは死滅するが、「お日様の匂い」の正体が本当にダニの死骸がであるならば、干さなくとも布団は常に「お日様の匂い」が発せられることになるはずであるが、そうはならない。 大手化粧品企業のカネボウ化粧品の研究によって、この「お日様の匂い」は布団の綿などの繊維が太陽光によって分解されることにより発生することが明らかとなってい
190122-N-KA046-1230 flickr photo by CNE CNA C6F shared with no copyright restrictions using Creative Commons Public Domain Mark (PDM) 犯人が防犯カメラに写っていたなら、その姿を元に容疑者の中から犯人を割り出すことは難しくないだろう。しかし、もし防犯カメラに写っていた犯人が、顔も体格もそっくりな3つ子のうちの「誰か」だったとしたら―― 2017年4月、ロンドン警察はある犯罪組織集団から短機関銃1丁、半自動式拳銃1丁、回転式拳銃1丁、弾薬を押収し、この銃器を所持していた8人について追訴していた。銃器からはDNAが検出されたが、そのDNAについて詳しく調べると、そのDNAの持ち主は一卵性の3つ子のうちの「誰か」であることが明らかとなったのだ。 Twitter IT
Youtube channel 明治大学 宮下研究室 「Norimaki Synthesizer: Taste Display Using Ion Electrophoresis in Five Gels」より 明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下 芳明教授らは、ある任意の味を表現することができる味ディスプレイ「Norimaki Synthesizer」を開発した。 人間は舌にあるたくさんの味蕾という小さな器官によって5種類の味を感じることができる。甘味、酸味、塩味、苦味、うま味だ。これらの基本味(きほんあじ)の量を調整することができれば、理論上はすべての味を作り出すことができる。 Youtube channel 明治大学 宮下研究室 「Norimaki Synthesizer: Taste Display Using Ion Electrophoresis in Five
flickr photo by abolireildormiveglia shared under a Creative Commons (BY) license インドの東部、ライチの名産地として知られるビハール州ムザファルプール県の2か所の病院からの報告によると、果物のライチ(レイシ)を大量に食べたとみられる児童47人が相次いで脳炎にかかり、死亡したという。 Nephelium litchi flickr photo by LennyWorthington shared under a Creative Commons (BY-SA) license ライチは熱帯・亜熱帯域で栽培されている中国南部原産の果物。日本でも沖縄や九州南部で栽培されているが、流通しているライチの99%は海外からの輸入だ。 ライチの大量摂取による集団死は、実は今回が初めてではない。ライチの名産であるムザファルプー
Aurora May 11th – 12th 509 flickr photo by Rocky Raybell shared under a Creative Commons (BY) license 今年2020年は、『日本書紀』が書かれてからちょうど1300年を迎える。奈良時代に書かれたこの歴史には、620年に起きたとされる日本最古のある”謎の天文記録”が書かれているという―― 「十二月の庚寅の朔に、天に赤気有り。長さ一丈余なり。 形雉尾に似れり」 「赤気(せっき)」と書かれたこの天文現象はオーロラと解釈されることが多く、日本でオーロラが観測された最古の例として挙げられることが多い。エピネシスの過去の記事においても、古くはオーロラが”赤気(せっき)”と呼ばれており、それが日本書紀に書かれていたと紹介しているが、実はこの天文記録がオーロラを指しているのか、あるいは彗星を指しているのか、
現在は生後1歳までに接種することが定められているはんこ注射。自分の子供が予防接種を受けるときになって初めてその注射器を見て驚いた方も多いかもしれない。はんこ状の注射器には9本の針がついているのだ。なぜ、このような注射が使われているのだろうか? はんこ注射はBCG(Bacille de Calmette et Guerin)と呼ばれる結核予防ワクチンの接種に用いられる。結核は結核菌によって引き起こされる感染症で、あらゆる臓器に感染するが主に肺に感染して肺結核を引き起こす。現代のようにまだ治療法や予防法が確立・普及されていなかったかつて日本にとって結核の脅威は凄まじく、1930年代の後半から1940年代にかけては死因第1位を占めるほどの病気だった。感染者の約9割は、感染しても症状が現れない不顕性(ふけんせい)感染であるが、抵抗力の弱い高齢者や、特に幼児は発病して重症化しやすいのだ。 BCGは、
全てを焼き尽くす山火事。オーストラリアでは非常に乾燥しやすい気候のため山火事は高頻度で発生している。ひとたび燃え広がれば森の動物や植物はもちろん、人間さえも為す術は無い。発生する山火事のなかには残念ながら放火や火の不始末などが原因である場合もあるが、発生する山火事の半分は落雷などの自然現象によって発生するという。太古の昔から繰り返されてきた山火事はオーストラリアに生きる植物たちに大きな影響を与え、いつしか植物たちは山火事という天災すらも生活サイクルとして組み込むことに成功したのである。 Eucalyptus 38 flickr photo by jar [o] shared under a Creative Commons (BY) license コアラが大好きなことでも知られるフトモモ科の植物「ユーカリ」。このユーカリの樹皮は非常に燃えやすいことで知られている。その一方で、樹皮の内側部
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