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2013年07月28日15:32 お見合いパーティに行く前に考えてほしい5つの事―古田ラジオ カテゴリ婚活の現場古田ラジオ Tweet 最近、某村内を中心に立て続けに「お見合いパーティで惨敗した記録」を読む機会があった。 これらの惨敗記録、内容的には面白いのだが、どうも、「婚活パーティ」というゲームの基本的な仕組みを理解していない状態で書かれた記事・コメントが多いような気がするので、今回、婚活パーティについて、基礎中の基礎の内容をまとめた記事を書くことにした。皆さんが参加される時に参考にしていただければ幸いである。 1:お見合いパーティ参加1度目でカップリングできる事はまれ お見合いパーティの基本的な流れは以下のとおりである。 1:異性全員と2~3分程度話す(通称:回転寿司)→フリータイム。好きな異性と5分前後話す。これを数回繰り返す→3:シートに気に入った異性の名前を記入→4:司会者によ
2013年01月21日23:47 キモメンスゴレンVol.3「エア仕事論」にイラっとくる5パターン カテゴリ特別寄稿republic1963 Tweet 皆さんは「竜退治にはもう飽きた!」というキャッチコピーをご存知でしょうか。TVゲーム『メタルマックス』のTVCMにて、「元ジャイアン」ことたてかべ和也氏のが叫んだこのフレーズは「戦車と人のRPG」である同シリーズを象徴する名キャッチコピーとしてファンの間では語り草となっています。 メタルマックス2: リローデッド Limited Edition (オリジナルサウンドトラック & WANTEDメタルプレート & 山本貴嗣先生描き下ろしコミック同梱) 販売元:角川ゲームス (2011-12-08) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る ですが、広大な世界にはたてかべ和也氏ならずとも「もう飽きた!」と叫びたくなるよう
2012年11月24日20:42 「希望は戦争」への5年越しの回答:熊代亨『ロスジェネ心理学―生きづらいこの時代をひも解く』 カテゴリ Tweet ロスジェネ心理学―生きづらいこの時代をひも解く 著者:熊代 亨 販売元:花伝社 (2012-10) 販売元:Amazon.co.jp 熊代亨『ロスジェネ心理学―生きづらいこの時代をひも解く』・・・8点(10点満点中) ※著者様のご厚意により献本いただきました。ありがとうございます。 この本は「はてなダイアリー」やblogosでもおなじみのブロガー「シロクマ(@twit_shirokuma)」氏による初の単著である。「ブログ発」ということなので目次を広げてみると以前見覚えのあるタイトルが並ぶが、それらのほとんどはタイトルのみ拝借した形でほぼ全面的に書き直されている。で、そこで何が語られているかというと、著者も連なる「ロスジェネ世代」を中心とした世
2012年11月13日23:44 奇刊クリルタイ7.0セルフライナーノーツ カテゴリrepublic1963お知らせ Tweet 今回頒布する『クリルタイ7.0』内容をもう一度告知させていただくべく、セルフライナーノーツを公開します。 奇刊クリルタイ7.0 著者:クリルタイ 販売元:クリルタイ (2012-11-22) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る 【頒布情報】 奇刊クリルタイ7.0 【特集】婚活アルティマニア“この書を読めばすべてが視える”──数多の謎が解き明かされる、唯一の婚活解析書” B5版、120ページ 1部 1,000円 第15回文学フリマ Fホール エ‐40 (東京流通センター2F) ※今回も「ことのは(@kotono8)」様との合体配置です。 ※今回もバックナンバーの販売をいたします。各バックナンバーともお求めやすい価格にて頒布しておりますのでこの機会にぜ
2012年11月02日23:30 個人史でありながら優れた地方論:犬山明彦・杉本政光『ゆるキャラ論 ~ゆるくない「ゆるキャラ」の実態~』 カテゴリ Tweet 犬山秋彦,杉元政光『ゆるキャラ論 ~ゆるくない「ゆるキャラ」の実態~』・・・9点(10点満点中) ※著者様のご厚意により献本いただきました。ありがとうございます。 本書は、大崎一番太郎、戸越銀次郎というゆるキャラの「中の人」でありながらライターとして活躍されている犬山秋彦氏と地方自治を専門に活躍されている杉元政光氏の2名による、「ゆるキャラ論」である。ゆるキャラ論であるので、ゆるキャラに関するビジネスモデルの解析やキャラ紹介、取り組み事例などが紹介されており、それ自体で非常に資料的価値の高い一冊になっている。「ゆるキャラを作っても実は儲からない」「着ぐるみを作るだけなら何十万でできる」「「ゆるキャラ」は実はみうらじゅんと扶桑社が商標
2012年11月18日00:00 奇刊クリルタイ7.0頒布のお知らせ カテゴリ奇刊クリルタイお知らせ Tweet 「文化的多重人格者のためのハイエンド・マガジン(High-end Magazine for Multi Cultural Personality)」、奇刊クリルタイでは2012年11月18日(日)に開催される、「第15回文学フリマ」にて「奇刊クリルタイ 7.0」を頒布いたします。今回は「婚活 アルティマニア」と題して、人生の一大事業である「結婚」の攻略を目指します。非モテが結婚とはこれ、如何に?その内容を是非その目でご確認ください。大丈夫、クリルタイの攻略本だよ! 今回も無料のお試し版を作成しました。原稿中の一部ですが「パブー」よりダウンロード可能です。こちらも是非ご覧ください! 【特集】 婚活アルティマニア “この書を読めばすべてが視える”──数多の謎が解き明かされる、唯一の
2011年07月25日21:00 今だからこそ読みたい漫画「国民クイズ」 カテゴリ週刊メルマガクリルタイScott Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.84 (2011/06/01 配信分) の原稿を再掲) こんにちは、Scottです。 いきなりですが、私は1年に1回ぐらいのペースで「国民クイズ」という漫画を読み返しています。今年は、震災後しばらくして読み返してみました。改めて、これほどまでに「日本人と政治」というテーマについて描き切った作品も無いと思います。 この偉大な漫画について、良い機会なのでちょっとつらつら書いてみようと思います。 とりあえず、本作についての軽い説明から。全力でネタバレ注意。 ■「国民クイズ」とは 加藤伸吉・画。杉元伶一・作。1993年モーニング連載。単行本全4巻、現在は愛蔵版上下巻が手に入りやすいです。この「連載開始時期が1993年」というのは本作品を
2012年04月26日21:30 「地方サブカル」というジレンマ―republic1963 カテゴリ週刊メルマガクリルタイrepublic1963 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.112(2012/04/25 配信分)の原稿を再掲) 5月6日の文学フリマで頒布される「奇刊クリルタイ増刊『dorjVol.3』」にて「二〇一二年サブカル滅亡」という原稿を書いた。今回はその原稿において主に射程に入れていた「地方サブカル」というものについて少し考えてみたい。 奇刊クリルタイ増刊「dorj」Vol.3 著者:クリルタイ 販売元:クリルタイ (2012-05-11) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る 「地方サブカル」とは、言葉の通り、「地方でサブカルやってる人」である。そもそもこの「地方サブカル」、少し前までは絶滅危惧種であった。それは、以下のような困難があるためである
2012年04月16日00:00 奇刊クリルタイ増刊『dorj Vol.3』頒布のお知らせ カテゴリその他お知らせ Tweet 「文化的多重人格者のためのハイエンド・マガジン(High-end Magazine for Multi Cultural Personality)」、奇刊クリルタイでは2012年5月6日(日)に開催される、「第14回文学フリマ」にて「奇刊クリルタイ増刊『dorj Vol.3』」を頒布いたします。これまでのシリーズとは異なり、本作では、これまで当サイトや「クリルタイ」バックナンバーに収録していた原稿を3つのテーマに基づいて再編集し、お求めやすい価格・版形にて頒布いたします。 「クリルタイ」というサークルについて、初めて知る方も、すでに常連の方も、是非この機会にお求めください。 【詳細】 奇刊クリルタイ増刊「dorj Vol.3」 新書版、142ページ 1部 500円
2012年02月22日22:36 中二病の誤読誌-republic1963 カテゴリ特別寄稿republic1963 Tweet 中二病が今、アツい。 詳しくはこちらを参考にしてほしいが、Zeebra v.s. 伊集院光のビーフ(牛肉?)が勃発したとのことで、あらゆるメディアで「中二病」花盛りである。だが、正直、これら取り上げるメディアが本当に中二病について理解して話題にしているか?といわれるとはなはだ疑問だ。そもそも、Zeebra対伊集院の批判合戦とか、どっちが悪いとかそういう問題なのだろうか。今回は、この騒動を通して、改めて「中二病とは何なのか?」という事について考えてみたい。 そもそも事の発端は、(恐らく捨てアカウントと思われる)twitterアカウントから中二病呼ばわりされた事に対して、Zeebraが反応した事から始まる。で、中二病という概念を発見したのが伊集院光だということで、伊
2011年12月14日20:00 文系大学院残酷物語博士篇 カテゴリ週刊メルマガクリルタイ安倉儀たたた Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.92(2011/08/24 配信分) の原稿を再掲) ☆はしがき みなさんおひさしぶりです、やっほう!! 日々の生活にお変わりありませんでせうか? お変わりありませんね。よかった~、お変わりなくて。 僕はといえば、去年の四月から大学院(博士後期)に進学いたしました。専攻が日本文学・古典と人文学/非現代とゆう「高学歴フリーター」の道をまっしぐらでございます。 「就職詐欺」「やめろ! そっちの道はがけ崩れだ!」「誰だ! 花園を荒らすものは!」といわれる博士ライフを送ってはや二年目。いや、すごいですね。文系博士課程ライフ。もう何がすごいって……いや、悲しくなるからやめます! さて、今回は修士残酷物語の続編、博士残酷物語をお届けしようと思います。
2011年12月09日20:00 Noise From The Edge Of The Universe Vol.8 「車持ってる人間はモテる」論の地平 カテゴリ週刊メルマガクリルタイrepublic1963 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.86(2011/06/29配信分) の原稿を再掲) 前回でも少し触れたが、ある一定年代以上の人間が良く言うセリフに「車持ってる奴はモテる」というものがある。これは本当なのだろうか。 今回は地方における「車とモテ」について考えてみたいと思う。 結論から先に書く。今の時代、車をもっていてもモテない。 カーディーラーに走りだした童貞の皆さん、残念でした。 ゼロ年代において「モテる」どころか、「車」という趣味は警戒の対象ですらある。女性の友人に話を聞くと、タバコ、ギャンブルに続く「嫌いな趣味」に「車」は堂々ランクインする事も多い。これは車をもつ
2011年12月05日20:00 amazonで自分の本を出版するまでまとめ カテゴリ特別寄稿republic1963 Tweet はじめに このサイトを運営している「奇刊クリルタイ」は何者か、というとそもそもはミニコミ『奇刊クリルタイ』を集まって年2回ほど出版している有志の集まりです。主に活動しているのは「文学フリマ」や「コミックマーケット」で、イベントの開催に合わせて新刊を出す、というような活動をしています。『奇刊クリルタイ』のシリーズ最新号は「6.0」で、 奇刊クリルタイ6.0 著者:クリルタイ 販売元:クリルタイ (2011-11-07) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る これまで増刊号2冊を合わせると通算で8冊を刊行しています。 奇刊クリルタイ増刊「dorj」 Vol.2 著者:クリルタイ 販売元:クリルタイ (2011-06-20) 販売元:Amazon.co.
2011年10月31日21:00 『モテキ』はなぜ不愉快なのか カテゴリ特別寄稿republic1963 Tweet 先日、見た映画版『モテキ』。 私は未だかつて映画を見てここまで不愉快な気分になったことはなかった。 『モテキ』映画版のストーリーは、原作・TV版から1年経った主人公・藤本幸世(フジ)に新しいモテ期がやってきて・・・というストーリーなのだが、映画版を見た私が一番不愉快になったポイントは ナタリーって随分簡単に入れるんだな・・・っていうか俺も入りたい というものである。ワナビー乙、というツッコミもあるだろうがちょっとまってほしい。 私のこのイライラを説明するには『モテキ』のストーリー構造について説明する必要がある。 そもそも、『モテキ』にはストーリー自体に致命的な弱点がある。 それは「登場人物の中で一番イラつくのが主人公(フジ)である」というものである。 『モテキ』原作・TV版
2011年09月29日21:00 ジョ女子考「ストーン・オーシャン」リアル カテゴリ週刊メルマガクリルタイ紫式子 Tweet こんにちは、また書かせていただけることになりました。ワセジョ出身、元ナンチャッテ文化人の紫式子です。 本日は「オンラインではtoo deepな支持者を多く見かけるのにオフラインだと好きっていう人を滅多に見ないィ!」漫画、荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』について一筆啓上いたします。 それも「そもそも好きっていう人を滅多に見ないのに、さらに滅多に見ない女子ジョジョラー」の視点から。 私、ジョジョは女子にこそ読んでほしいのですよね。荒木先生は女性差別をしない方だから。 「女性差別をしない」というのはどういうことかと言うと、「偏見を以て女性を見ていない」「女性のありのままを見ている」ということです。卑下もしませんし神聖化もしません。「こういう風に私たちを見てくれてい
2011年08月30日21:00 「上京専門学校」としてのクリエイター系専門学校 カテゴリ週刊メルマガクリルタイMasao Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.39(2010/04/28 配信分) の原稿を再掲) ■堀井雄二を知らないゲーム専門学生 先日ネットサーフィンしていたところ、ゲーム専門学校(以下『ゲー専』)の新入生に、講師が「堀井雄二を知っている人?」と聴いたところ、一人も手を挙げなかっということが話題になっていました。 ※Togetter - まとめ「専門学校ゲーム科新入生が堀井雄二の名 を一人も知らなかった」 堀井雄二氏といえば、言わずと知れた国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの産みの親。現在20代後半以上の「ドラクエ世代」であれば知っていて当たり前。たとえドラクエ全盛期以降の若者でドラクエををプレイしたことがなかったとしても、ゲーム業界を目指して専門学校に
2011年07月22日21:00 婚活という「不都合な真実」(前篇) カテゴリ週刊メルマガクリルタイ対談 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.88 (2011/07/20 配信分) の原稿を再掲) ■「婚活」ってなーに? republic1963(R): 婚活を始めた理由から教えてください。 黒川大河(黒): 私は今年35歳なんですが、歳食って、周りも既婚者が増えて話も会う時間も合わなくなってきて、このままだと寂しい老後送ることになるなって感覚が強くなってきて。歳食うと若い時より感受性も鈍って、趣味も昔みたいに「ハマって」楽しむことも難しくなってくるから、ますます独りで生きるのが寂しいだろうと。このまま孤独な老後を迎えるのは、絶対つらいだろうって思ったためです。 R: 黒河さんはお見合いパーティやイベント婚活に参加されてたんですよね。婚活にも色々方法があると思います。職場や友人
2011年09月05日21:00 中二病の文化誌(8)「自意識」探しがとまらない カテゴリ週刊メルマガクリルタイrepublic1963 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.41(2010/05/10 配信分) の原稿を再掲) 「中二病」作品のもうひとつの潮流が「自意識系中二病」である。「自意識系中二病」とは、簡単に言えば、「サラリーマンにはなりたくねぇなぁ」という発言だったり、ある種の大人的な価値観に迎合ことを拒否する中二時代特有の自意識のことを指す。 自意識系中二病のもっともわかりやすい例の一つが尾崎豊である。尾崎豊は一環して大人への反抗をし続け、結果「盗んだバイクで走りだし」たりする。 つまり、 大人はわかってない→反抗→盗みなど無軌道な行動 という構図。 このパターンでいけば、飯島愛『プラトニックセックス』なども一種の自意識系中二病だといえる。 ここまで書いて、カンの良
2011年08月10日21:00 文系大学院残酷物語修士篇 カテゴリ週刊メルマガクリルタイ安倉儀たたた Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.31(2010/03/03 配信分) の原稿を再掲) 博士に進むと死ぬしか無いよ!? なんていうのか言わないのか、いわゆる大学院問題が社会問題と化しているらしい。世界が百人の博士だったら、という創作童話の状況は日を追うごとに悪化して、博士に進ませないことが学生に対する優しさだ、とすら言われるようになってひさしいとかなんとか。そんな状況下におけるマスコミその他の言説は博士号取得者の悲鳴を拾い上げつつ微妙に笑いものにもする「博士いじり」の様相を呈しており、虚実おりまぜた創作博士残酷物語は理系と文系の弁別も薄く、ひたすらみんなかわいそうと動物園の動物扱いとほとんど変わらない。 かくいう筆者も、実は国文学関係の大学院博士後期課程に進むことが決定して
2011年08月03日21:00 モテでもわかる非モテ教室(前) カテゴリ週刊メルマガクリルタイ草 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.16(2010/10/26 配信分) の原稿を再掲) 非モテ、という言葉には、明らかにふざけた響きがある。性愛的対象として人気がある、という意味の俗語に、否定の接頭辞を付けて、ひもて。実際、この語はインターネットの歴史において、自虐的なギャグとして使われてきたらしいし、今でも使われている。たとえば「クリスマス中止のお知らせ」というような。しかし私が今から述べようとしているのは、別に笑える話ではない。ただ、このふざけた言葉に固執することで、私たちの「気分」と、社会や現代との関わりについて、考えてみたい。 非モテを真面目に取り扱われるべき問題であると主張する人々がいる。何が問題だというのか。もちろんまっさきに思いつくのは、モテないこと、恋人がいない
2011年08月04日21:00 モテでもわかる非モテ教室(後) カテゴリ週刊メルマガクリルタイ草 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.17(2010/11/10 配信分) の原稿を再掲) すでに述べたように、非モテの一側面として、自らの欲望を満たすことがかなわないという問題がありうる。ひるがえって言えば、不満が無いのであれば、問題は何も無いのではないかとも思われる。ならばそもそも、ここで焦点になっているのは、満足か不満か、という対立軸には回収されないものなのではないか。つまずきは、渇きから充足への道程にあるのではなく、それ以前のどこかに、欲望に至るより手前にあるのではないか。何が不満なのか、と問われるとき、まさにその問いを問われる主体が、欲望したりしなかったりするとみなされる主体そのものが、危機に瀕しているのでは。 そのような症状の極端な行き詰まりを、ひきこもりという事象に見
2011年07月13日23:00 特別寄稿:ケータイ小説の源流は『目撃!ドキュン』にあり カテゴリ特別寄稿republic1963 Tweet 賢明なる読者諸兄は『目撃!ドキュン』の事を覚えているだろうか。『目撃!ドキュン(以後『ドキュン』と略)』とはテレビ朝日系列で1994年から2002年まで8年間の間放送されていたTV番組である。若いネットユーザーには「DQN(学歴が低い人、粗暴な人、常識にかけた人、≒ヤンキーな人を揶揄する意味の言葉)』の元ネタとなった番組」と言った方がわかりやすいだろうか。だが、この番組は単に「DQNの元ネタ」という以上の意味があるのではないだろうか。 結論から言おう。『ドキュン』の最大の功績とは、「やんちゃテイストの確立とメジャー化」にあったのではないのだろうか。「やんちゃテイスト」とは、「ヤンキーカルチャーを軸に様々なカルチャーをミックスした文化を嗜好し、純粋な
2011年08月01日21:00 『婚活という「不都合な真実」』(後篇) カテゴリ週刊メルマガクリルタイ対談 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.89(2011/07/27 配信分) の原稿を再掲) ■自業自得! republic1963(R):さっきから面食い面食いって言ってるけど、要するに相手への要求水準が高いってことだよね。 黒河大河(黒): ですね R: それって結婚できなくても自業自得なのでは? 黒: 実は「贅沢言ってられん!」と思い、全然可愛いと思えない娘と付き合ったりしてみたこともあったんですが。全然本気になれず、その場で泣かれるという手痛い経験を何度かしているので。 R: なんだなんだそれは!鬼畜の所業か。 黒: 結局、要求水準高い人が妥協して付き合っても、お互い幸せにはなれないんですよ。なので、自分は幸せになりにくい恋愛体質なんだと思います。 R: いちいち腹
2013年09月22日18:00 「『婚活』症候群」感想 カテゴリ婚活の現場古田ラジオ Tweet kindleで「『婚活』症候群」を購入した。 「婚活」症候群 (ディスカヴァー携書) [Kindle版]山田昌弘ディスカヴァー・トゥエンティワン2013-07-26 内容的としては、婚活の現場に即したレビューや最新動向について解説するというよりも、専業主婦や夫婦に代表される昭和的結婚観への批判という「婚活におけるリベラル言説」が中心に据えられていた。 もちろん、これら「婚活におけるリベラル言説」のほとんどは非常にまっとうな内容である。共稼ぎでないととてもじゃないと暮らしていけないとか、女性の子育て支援が重要、とか。これらは非常にまっとうな意見であることは間違いがない。 しかし、不思議なのは結婚観や家族観といったものの「自由」はことさらに言い募るわりに、自己所有権という人間にとって最も基本的な
2011年07月26日21:00 「小悪魔ageha」における「地方志向」の正体 カテゴリ週刊メルマガクリルタイ松永英明 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.57 (2010/09/01 配信分) の原稿を再掲) 今回の話は「.review」の論考『ライフスタイルとしての「小悪魔ageha」と「森ガール」分析』の中で特にage嬢の中に見られる「地元志向」について考察してみたものである。 http://dotreview.jp/blog/2010/04/07/co_article006/ ◎age嬢の二つの志向性 age嬢の中には歌舞伎町や六本木などのトップクラスキャバクラで成功することを目標とする人たちもいる。一方で、あくまでも地元で活動し、地元から出ない方向性を持つグループもいる。 典型的なのが2008年11月号の特集記事である。「小悪魔ageha」には目次がないので正式なタ
2011年07月18日21:47 「公」と「私」の交差点としての非モテ史 カテゴリ特別寄稿republic1963 Tweet 非モテとは何か。非モテとは、 ・(自己認識として)モテず ・かつそれをアイデンティティとしている 人たちの総称である。世の中には「モテない」人々は数限りなく存在する。だが、彼らがそのまま非モテであるとは限らない。単純に言えば「俺たちってモテないよね」と集まる事。それが非モテの定義である。そして、こうした非モテの定義が登場したのは実はここ最近の事である。本稿では非モテの歴史を振り返る事で、非モテというネットジャーゴンが何を生んだのか、そして限界がどこにあったのか、そのことを記録したいと思う。 ■非モテ前史 非モテという言葉は単純にモテない、恋愛できない、という状態とは違う、というのは先程述べた通りである。単純にモテない人はいつの時代にもいたし、それを取り上げたエンタ
2011年07月13日21:00 対談:非モテ男子の本懐~非モテ・イズ・デッドの「次」を考える~(1) カテゴリ週刊メルマガクリルタイ対談 Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.33 (20010/3/16 配信分) の原稿を再掲) ■非モテとの出会い Parsley(以下P): 最初に、杉田さんがネット世界と接続できたのはいつ頃からですか? 杉田(以下S): 僕がパソコンを購入してテキストサイトのHPを始めたのは、2001年の後半でした。例の9・11のテロがあった前後だったので、覚えています。その頃のHPの内容は身辺雑記や読書感想文でした。そのうちに自分の現状を把握したくて、フリーターに関する断章的な文章を書き始めたら、人文書院の若い編集者さんが読んでくれて、出版させてほしいという連絡があったんですね。 republic1963(以下R): テキストサイト界隈との関わりはあまり
2011年07月05日21:00 『劣等感から開放される10の方法』 カテゴリ週刊メルマガクリルタイ吉川にちの Tweet (「週刊メルマガクリルタイ」Vol.12 (2009/09/28 配信分) の原稿を再掲) >> 「自分はダメな人間だ」という思い込みは「自分の理想からすると自分はそれに合ってない、下に位置している」とも言える。よく言う「劣等感」だ。 私は子どもの頃からかなり肥満していて容姿をけなされる事が頻繁にあり「劣っている」と自分では感じていた。親にまで言われていた。私には価値がない。容姿以外にも運動も苦手だったし、それらに連動したせいか人と関わるのもそんなに得意ではなかったと思う。対人のコミュニケーションが問題として顕在化したのは高校位だった。 でも今、二十代後半になって振り返っても、仕事とか学歴とか外見とかまあそんなに優れて他人に堂々と誇れるものが出来なかった。劣っていると
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