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大そうじへの備え
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残念なお知らせ。「Google Desktop」が終了とのこと。あぁ、決してデスクトップ検索の分野は十分な品質を提供できているとはいえないのに… Google、終了予定サービスを発表 「Google Desktop」や「Web Security」も - ITmedia エンタープライズ Googleデスクトップが切り開いた世界は、「ファイルなんてフォルダで区分けして整理する必要なんてないんだよ!」ということ。それまでの僕らは、あるいは今でもそうかもしれないけれど、Wordの文書やPPTの資料を作成した場合、それをどこかに整理して保存しなければならない。何でもかんでもデスクトップに 置いていたのでは、散らかり放題、それこそどこに何を置いたのかわからなくなってしまう。 そのために案件毎であったり、お客さん毎であったり、ファイルの内容毎であったり、フォルダを作り「階層的」に分類して保存する。しか
何となく反原発ソングを集めてみました。今更ながら忌野清志郎の存在の大きさを思う。 Love Me Tender -The Timers- RCサクセション サマータイムブルース~LOVE ME TENDER チェルノブイリ - THE BLUE HEARTS 警告どおり 計画どおり / 佐野元春 僕と彼女と週末に at渚園(from DVD 僕と彼女と週末に)―浜田省吾 僕と彼女と週末に 櫻井和寿 こうやって見るとやはりチェルノブイリ原発事故の時に活動していた頃のメンバーばかり。ミスチル・桜井の歌もこれは浜田省吾の楽曲のカバーだし。最近の日本のロックはミニマリズム的で、社会問題への関心が薄いからかもしれない。それとも事態が落ち着けばそういった動きも出てくるのだろうか。 忌野清志郎がTIMERSを結成したのは、当時、RCサクセションが所属していた東芝EMIが、反原発ソングだとして発売を自粛し
もうすぐ阪神大震災から15年が経とうとしている。当時、僕は京都に住んでいて、本棚が崩れて(といっても、部屋が狭くて倒れるほどのスペースも無かったわけだけど)本やら荷物やらが降ってきただけで済んだから、直接の被害は無かったといってもいい。 当時は関西で「地震」が起こるなんて頭の隅にも無かったから、正直、関東より先に震災の被害がくるなんて思ってもいなかった。たまに東京に遊びに行けば、地震の多さとそれに慣れている東京の人の姿にびっくりしたものだ。 で、今、その関東に住んでいるのだけれど、大地震が起きた時、いったいどうなるのだろう。 防災グッズは買った。 携帯電話はあるし、インターネットへ接続できる手段もいくつかある。 企業ではBCP(事業継続計画)を立てているところもあるだろう。 あの時、危機管理能力のなさを露呈した日本政府や行政組織も様々な法制度を整備している。 いくつかの経験値が高まり、新潟
もちろん「ヤッターマン」をあんな風に再現できるのは三池監督の手腕によるものだとわかりつつ、やはり三池監督の凄さというのは、疾走シーンや乱闘シーンなのだと実感。50分にわたる戦闘シーンはその魅力満点で、こんなに面白かった時代劇というのは勝新太郎が自ら主演をした「座頭市」以来だろう。役所広司、山田孝之、稲垣吾郎、松方弘樹、市村正親ら豪華なキャスト陣に彩られた10年代の時代劇の名作の誕生だ。 【予告編】 Thirteen Assassins (2010) official trailer 【あらすじ】 将軍の腹違いの弟という立場に甘んじ、悪行の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)。幕府の老中は、この暴君が国の要職に就く前にひそかに闇に葬るよう、御目付役・島田新左衛門に密命を下す。斉韶の凶行の数々を知った新左衛門は、命がけで大義を果たすことを決意。信頼が置けて腕の立つ刺客を集め、斉韶が参勤交
作品がスタートした直後の映像を見るとかなり古い作品かと思ったけれど、製作は2006年。その年のスイスの観客動員数No.1にして2007年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。オーソドックスなつくりの中に、自分の夢を実現するためには年齢は関係がないというメッセージと、インターネットという現代風のツールが練りこまれた良質な作品。ただ僕がこの作品で感じたことは日本と、資本主義社会の行く末だ。 【予告編】 マルタのやさしい刺繍 【あらすじ】 スイスの小さな村に住む80歳のマルタは、9ヶ月前に夫に先立たれて以来鬱々とした日々を送り、自分も早く夫のもとへ行きたいと願うようになっていた。ある日、昔得意だった裁縫仕事を依頼され、眠っていた創作意欲に火がつくまでは。若い頃、マルタは手刺繍のランジェリーの店を開くことを夢見ていたのだ。早速、親友リジーの手を借りて開店準備を進めるが、村人はハレンチな下着の店に眉を
ソーシャルメディアは何を掲載し、どのような責任があるか――そんなことが問われる裁判が行われるかもしれない。佐賀県の飲食店が店の情報を掲載するなと「食べログ」を提訴したとのこと。食べログを運営するカカクコムは削除を拒否している。 「店舗情報勝手に載せないで」 佐賀県の飲食店が「食べログ」提訴 : J-CASTニュース J-CASTによると、「2010年3月、店舗の外観やメニューなどが、店に無断で投稿・掲載された。その後、店は外観やメニューを変更したが、「食べログ」の掲載内容は変更されないままだった。店舗側は「食べログ」に削除を要求したが、受け入れられなかった」とのこと。 また「店側は、独自のウェブサイトを開設しているものの、検索エンジンでは食べログの方が上位にヒットする。この点についても、「混乱を招く」と問題視している」ようだ。 WEBユーザーからすると、この店主はインターネットを分かってい
出張先での食事や接待の際の店選びで利用しているのが「ぐるなび」と「食べログ」。特に接待なんかの店探しには、「ぐるなび」で店の雰囲気や価格帯、コースの有無や個室かどうかといった情報でお店をピックアップした上で、「食べログ」の評点で「美味しさ」をチェックして最終的にお店を決める。あるいは「食べログ」でピックアップした上で「ぐるなび」で店を決定するといった感じで、両方のサイトを使っている。「接待」する上で必要な情報は「ぐるなび」だけで済むけれど、どうせ行くなら「美味しい」店がいいに決まっているのたから。 今、この新旧2つのグルメサイトのメディアパワーが逆転したとのこと。 グルメサイト戦争! 口コミパワーで食べログが首位奪取、王座陥落のぐるなび ■1日当たりサイト訪問者数の推移 この両サイト、同じ「グルメサイト」というカテゴリーになるのかもしれないが、その内容は大きく異なっている。ちょっと古い言い
「魅力的なコンテンツがあれば成功するはずだ」。これはこうした映像配信をやっていれば必ずいわれる言葉だ。もちろんこのビジネスの成否を握るのが「コンテンツ」であることには間違いがない。ただしここでは中身の話ではなく、その課題について整理をしておこう。 図 コンテンツ配信における課題ブロック 映像配信ビジネスの「コスト構造」は大雑把に言えば、 「コンテンツ調達コスト(利用料)」+「配信コスト」+「固定費(人件費など)」 となる。配信コストの問題と同じように大きな要素であることに間違いはない。 例えば何故、インターネットでハリウッド映画が配信されていないか。もちろん配信されていないわけではない。「シネマ・コンプレックス」や「LISMO Video」「iTS」「amazon.com」など取り組みを行っている事業者は存在する。しかしそれが多くないのはまさにコンテンツ調達コストの問題といってもいい。 コ
ついに「電波利権」の一角が崩れようとしている。著作権だ、放送法だと何かとネットでの利用に制約をかけ、あるいは優越的な地位にあった放送業界がついにその「建前」を崩そうとしている。もちろん彼らなりの計算があってのことではあろうが、それは「放送業界」のもつ既得権益の根底を崩しかねない。さて、パンドラの箱は開かれるのであろうか。 大手民放ラジオ13社、ネット同時放送解禁へ:日経ビジネスオンライン 首都圏と大阪のAM、FM、短波の大手民放ラジオ局13社が、3月中旬より、地上ラジオ放送をインターネットでのサイマル配信(送信)することを決めたという。またそれに伴い、日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本レコード協会といった権利団体とも合意を得たとのこと。 またこのインターネットサイマルの取り組みにはNHKは参加していないとのこと。 現状、インターネット上では地上波放送の再送信は許されていない。それはイ
今年前半、ISPをも巻き込んで喧々諤々もめていたIPv6マルチプレフィックス問題。トンネリング方式とネイティブ接続事業者(代表ISP)を中心としたネイティブ方式の併用という「玉虫色」の決着をみたわけだけれど、そのネイティブ方式の「ネイティブ接続事業者」3社が決定した。OCNやぷららといったNTT系のISPが申請を取りやめるなか、3社ともIX事業者が選出されるなど、まぁ、これまたバランスがとれたというか、うまい落としどころで決着したという感じだろうか。 NGNネイティブ接続事業者が3社決定、いずれもIX事業者 - ニュース:ITpro 選定されたのは「BBIX(Yahoo!BB系)、インターネットマルチフィード(IIJ、NTT系)、日本インターネットエクスチェンジ(中立)の3社。ネイティブ接続事業者には接続されるユーザーの多い順に選出させるということだったので、ISP単体で申し込むよりはIX
というか、問題はラジオ放送をネット上に再送信する場合に、現行の法制度や業界の商慣行では制約が多すぎて実サービスとして提供できないというところなのだけど…、というのがJVC・ケンウッド・ホールディングスの「M-LinX(エム‐リンクス)」のリリースを見た最初の感想。既にネット上でのラジオの再送信を行っているIPラジオ研究協議会「RADIKO」がIPv6網に特化しているのも、あるいは「Kikeruツールバー」がネットラジオにしか対応していないのも、何も技術的にラジオをインターネット配信できないからではない。著作権法上の扱い、それにともなう業界団体との調整がつかないからこそ、そうした制約の中でしかできていないのだ。 [JVC・ケンウッド続報],ラジオ放送をネットで楽しめる「M-Linx」,テレビとラジオを一つに:ITpro JVC・ケンウッドが乗り出すラジオを利用した新事業--「M-LinX」「
ちょっと残念だったこと。まぁ、著作権違反だと言われればその通りなのだけれど、でもあの番組が誰もが見れる環境におくことこそが放送局としての責務なのだはないか、そんな風に思ってしまう。ただのバラエティだ、タレントが馬鹿話をしているだけだと言うかもしれない。でも、あの時の番組にただよっている「憤り」「無力感」あれは、あれこそは遺すべきことではなかったか。かって関西で人気を誇っていた深夜番組「鶴瓶上岡パペポTV」。上岡龍太郎と鶴瓶のアドリブトークがベースのバラエティ番組だ。 そのパペポのある回をYouTubeで見ようとすると、「この動画は、Yomiuri Telecasting Corp. さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました。」との表示が。それはそうだろう。読売テレビからすれば無許可でYouTubeで配信されていたのだから。DVDにすればマニアが買ってくれるかもしれないし、タレント
長年、メーラーとしてEUDRAを使ってきたのだけれど、職場が変わったこともあり、「Thunderbird」に乗り換えた。Thunderbird単体としては、まぁ、普通のメーラーなんだけど(はっきり言えば、Eudraの方が使いやすい)、豊富なアドオンがあり、いろいろとカスタマイズできることがいいところ。Gmailも使用できない、ちょっとおかたい職場でのThunderbirdの使い方をまとめてみた。 ちなみにうちの部署ではこういう制約?がある。 ・メールの誤送信防止システムが導入されている ・Webメール(Gmail)は禁止(サイトへのアクセスができない) ・外部へ添付ファイルを送信する際にはパスワードを設定する ・Googleデスクトップ検索は禁止 まぁ、それ以外もいろいろあるのだけれど、とりあえずメールがらみではこんなとこ。これまでがWebサービスの開発をする部署だっただけに、結構自由に、
北野誠が大変なことになっている。というよりも北野誠がパーソナリティを勤めていたラジオ「サイキック青年団」の突然の終了~全面降板~謹慎という一連の出来事をめぐって、2ちゃんねるを中心にさまざまな憶測と陰謀説が飛び交い、それはまさに「都市伝説」の誕生を思わせるような事態となっているのだ。何故、ここまで北野誠事件が盛り上がったのか、都市伝説化へと誘ったものは何なのだろうか。 北野誠、芸能活動休止…ラジオで不適切発言 - 芸能 - SANSPO.COM J-CASTニュース : 北野誠「不適切発言」の中身とは ネットで様々な憶測広がる 【盛り上がりを生み出した土壌】 そもそも関西以外で問題となった「誠のサイキック青年団」という番組はどんな内容だったのか。wikiから引用すると「パーソナリティの北野誠と竹内義和が、世相から芸能、政治、経済、下ネタに至るまで幅広い分野の"濃い"話題を取り上げトークを展
NGNがゆれている。いや、NTTが混迷していると言ったほうがいいのか。IPv4アドレスの枯渇とNGNとのIPv6マルチプレファックス問題を解決するために、NTT東西では、IPv6アドレスをネイティブ事業者(代表ISP)が払い出す「ネイティブ方式」と、既存のフレッツ網と同様にNGNとISPそれぞれからユーザーにIPアドレスを払いだす「トンネル方式」を用意した。 本来であれば、ユーザーに払いだされるIPアドレスは一意であることの方が望ましい。それがISPからの反対があって先の2方式が並存することとなったわけだけれど、この根本にあるのはISP自身の生き残りのため。当初ネイティブ案(NTTがIPアドレスを払い出す)ではISP自体の存在意義が失われるからだ。結局、妥協の産物として今回のネイティブ案が出来上がったわけだけれど、NGNの仕様上、3社のネイティブ事業者(代表ISP)がIPアドレスを払い出す
NGNのIPv6接続の約款変更をめぐってISPとNTTがもめている。問題の焦点はNGNでのIPv6アドレスの払い出し方をめぐる、所謂「マルチプレフィックス問題」に関してだ。NTTからの約款変更の変更申請に対して、ISPや他のキャリアなどが「ケチ」をつけるという、まぁ、いつもの構図といえば構図。とはいえ、今回の約款変更の申請案は「最悪」の選択だと言っていい。 NGNのIPv6接続の約款変更案に対する再意見が公開,NTT東西が徹底反論 - ニュース:ITpro そもそもこのIPv6マルチプレフィックス問題とは何かというと、IPv4アドレスの枯渇に伴い、IPアドレスをIPv6アドレスに切り替えていかねばならないのだけれど、その払い出しをNGN網とISPの両方から払い出すことによって(つまり端末に複数のIPv6アドレスが払い出されることによって)、経路情報やサービスの提供に支障が発生する問題のこと
いくつかのプロジェクトを見たり、聞いたり、参加したりしてきた経験から、改めて仕事を任せられる人と任せられない人というのはいるなぁ、と思う。ある人は難しそうな案件も何となくうまく着地させ、ある人は事あるごとに全ての案件を頓挫させる。もちろん1つ1つの案件で取り巻く環境や条件は違うし、うまくいっている場合だって、本当はもっと上手いやり方があったのかもしれない。 それでも、どんな理由がそこにあろうと、どんな言い訳をしたとしても、「あの人」だから失敗したという例は多いし、仮に失敗したとしても「この人」で失敗したのなら仕方がないと思える場合もある。良くも悪くも、日本の企業では、結局は「人」次第ということなのだ。 それじゃぁ、そうやってプロジェクトや案件を回せる人と回せない人で何が違うのだろう。プロジェクトリーダーに必要となる資質を、以下の3つの観点からまとめてみた。 1)想像力 2)コミュニケーショ
動画コンテンツ配信・映像ダウンロードの課題総括【①動作環境・ネットワーク環境】 かれこれADSL普及期から映像配信ビジネスに携わってきたのだけれど、いよいよ卒業ということもあって、1度、このビジネスについての課題などを総括しておきたいと思う。映像配信・コンテンツ配信などというと何かにつれ、「魅力的なコンテンツがあれば成功するはずだ」あるいは「うまくいっていないのはコンテンツが不足しているからだ」といった言い方がされる。しかしこれまでの経験を踏まえて言わせてもらうなら、「コンテンツ」に全ての原因を帰せられるほど単純ではない。それは「成功のための要件」かもしれないが、「失敗を回避するための要件」も必要なのだ。 「成功は偶然だが失敗は必然である」 どんなに計算されたとしてもコンテンツが面白いか、またうまく受け入れられるかは時の運だ。だから僕らは努力し、いい結果がもたらされることを信じるしかない。
今年度よりうちの会社でも「KPI(key performance indicator)」が策定された。「KPI」というのは「重要業績評価指標」のことで、企業目標やビジネス戦略を実現するために設定した具体的な業務プロセスをモニタリングするために設定される指標のこと。「売上」や「収益」といった目標そのものは「KGI(重要目標達成指標)」と呼ばれ、それを達成するために「何を」「どれだけ」達成すればいいか「何を」にあたるもの。 例えば、毎月売上が100万円のコンビニがあるとしよう。このコンビニでは毎月100人のお客さんが月に10回訪れており、1回あたりに1000円の買い物をしているとしよう。 売上:100万円 来店者:100人 来店回数:10回 1回当たりの購入額:1000円 このコンビニの売上を200万円にしようとしたらどうすればいいだろうか。チラシを巻く、のぼりを立てる、品揃えを2倍にする、値
「父親をどう超えるか--」これは男にとっては大きな問題だ。僕も親父と仲がいいとはいえないんだけど、年をとればそれなりにうまく付き合っていくやり方というものを身につける。それが男同士というものなのだろう。これに対して「母」と「娘」というのは不思議な関係だ。時に腕を組んで買い物に行くような母娘がいて、友達のように話をしている2人がいて、壮絶なののしりあいをする2人がいる。 何故、そこまで違うのか。 斉藤氏はこうした特異な関係を、男性の立場から理解しようとする。この著が全て正しいとは思わないけれど、「母娘」という、男からは理解しがたい複雑な感情・支配関係を理解するための一助にはなるだろう。 母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか / 斉藤環 --- 朝日新聞で母と娘についての投書を募集したところ、過干渉な母に対する不満や束縛されたことからの嫌悪感など1000通以上の手紙が寄せられた。
グーグルの勢いが凄いのか、テレビが本当に危ないのか、このところ「グーグルが日本を破壊する」や「テレビ進化論」など、このところ今後のテレビのあり方について書かれた本が立て続けに刊行された。この岡本一郎さんの「グーグルに勝つ広告モデル」はどちらかというと既存のマスメディア側の立ち位置でかかれたもので、インターネットが「メディア」として確実に成長する中で、既存のメディアの強みとどうビジネスモデルを変えるべきかについて書かれたもの。 どちらかといえばネット側に属する僕からすると、突っ込みたくなるところもあるけれど、既存メディアの人だけでなく「攻める」インターネット側にとってもそれぞれの立ち位置を見直す上で有益な本。これと「テレビ進化論」とをあわせて読んでもらえば、これからのテレビあるいはWEB1.0型の動画配信の方向性が見えてくるのだろう。 --- テレビ・新聞・雑誌・ラジオの4マスメディアのビジ
「グーグルが日本を破壊する」がネット側からみたメディア産業の問題点を解説したものだとしたら、こちらは映像コンテンツ側、最大のコンテンツホルダーでもある放送事業者側からみたメディア産業の危機的状況と今後のあり方について書かれた一冊。 2ちゃんねらーやネット住民からすれば、ここで提言されたあり方自体がまだまだ物足りないかもしれないが、ここ4~5年、ネットの世界と映像コンテンツの世界の両方を見ながら仕事をしてきた人間としては、問題点も非常によく整理されているし、バランスも取れているのではないかと思う(少なくとも西正さんの「2011年、メディア再編」に比べれははるかにまともだ)。とはいえ、ここで境さんが提示したとおり進むのかといわれれば、結構、微妙な部分もある。非常にバランスが取れているがゆえに、2ちゃんねらーに代表されるようなメディア依存度の高い人間(新しいタイプの群衆)のパワーがこれを越えてい
ちょうど「テレビ進化論」を読んでいるところで見つけた境真良さんのNGNと「ガラパゴス化現象」についての提言。総論については全くその通りなんだけれど、流行り言葉のような「ガラパゴス化」についてとらわれ過ぎて、実体を見ていないのではないか。NGNは「ガラパゴス化」以前の問題を抱えているのだ。 iモードの“ガラパゴス現象”の二の舞を演ずるな:ITpro 以前にも書いたとおり、「ガラパゴス化」というのは決して悪いことばかりではない。例えば「携帯電話」。確かに、今、日本の携帯電話メーカーの国際競争力は低いかもしれない。しかし最も携帯電話が発達している日本市場において、ではNOKIAの端末がどれだけ普及しているかといえば全く問題外だ。日本市場が飽和し、買い替え需要以上の成長が期待できない状態になったから「ガラパゴス」と言われているのであって、国内市場が拡大していた際には国内メーカーがおいしい果実を堪能
いま何が変わろうとしているのか―。どうやら(NHKも含めて)TV業界は何かおかしいらしい、新聞社は本当に危機的状態らしい、iTunesがあるからラジオはきかない、YouTubeやニコ動ばかり見ている気がする…一般の人にとっても何となく「メディア」が変わりつつあることに気付いているのではないだろうか。ここに書かれていることは「暴論」ではない。インターネットが、googleがもたらした/そうとしている「現実」が書かれている。ネットの世界にいる人間、メディアと呼ばれる世界とかかわりがある人間が直面している問題群をコンパクトにまとめた一冊。 ベースになる問題としては、 1)「検索」という行為に伴う「公共性」と「権力」の問題 2)googleの広告配信の仕組みがもたらしすメディアのビジネスモデルの解体と再構築 3)PCからネットの「あちら側」への資源(リソース)の再分配 と、そしてgoogleがこれ
東京にいるとあまり実感がなかったのだが、ここ数日帰省していて感じたこと。地方は崩壊している。数年前に戻った時も、街に年寄りの姿ばかりが目につき、これはどうなるのだろうと思ったことがあったが、現実はさらにひどい状態になっている。 一体何が足りないのだろう。 故郷の街は、持ち家率や平均世帯所得、消費支出、平均預金残高、高校進学率、住民あたりの図書館の設置数などいずれも全国でも屈指だ。ちょっと大きな道を走ればコンビニもあるし、ファミレスもある。必要なものがあればイオンやヤマダ電機、ユニクロにでも行けば、一通り何でも揃う。映画館の数もかなり多い。 しかしここには決定的に何かが欠けている。 帰り際、駅前の本屋に入る。すっかり郊外型の大型ブックストアが中心になっているとはいえ、かっては県内屈指の書店であり、専門書やマニアックな雑誌も取り揃えている貴重な存在だ。高校の頃は授業中にこっそり読むための小説を
東浩紀氏がこれまでのエンジニアの言葉とも違う、またマーケティングの言葉とも違う(ほとんど役に立たないであろう)「人文系」の立場からネット分析を行ったエッセイを書いている。「動物化するポストモダン」「ゲーム的リアリズムの誕生」など、所謂ニューアカおよびそれ以降とはちょっと違った感覚で物事を捉えているな、と思っていたら何のことはない、同年代か。なるほどね。 席巻する「つながりの社会性」・人文系が語るネット(上):IT-PLUS 「擬似同期」型メディアの登場・人文系が語るネット(中):IT-PLUS 「メタデータ」が主役のコンテンツ消費・人文系が語るネット(下):IT-PLUS 「動物化するポストモダン」「ゲーム的リアリズムの誕生」自体は抽象度が高かったり、RPGやキャラクター小説に対して興味がない人にはピンとこないものだったりするのだけれど、この3回にわたって書かれたエッセイは、なるほどうまく
中島聡さんが、YouTubeを使ったテレビ番組の一部をUPLOADすることは「引用」に当たるのではないか、というなかなかセンセーショナルなBLOGを書かれている。これはなかなか興味深い意見だし、「著作権法」がすでに現実に追いついていないという点も全く同感。ただし、おそらく確信的な問題提議であってわかっているのだとは思うが、これは「引用」とはいえないだろう。 CNET Japan Blog - 中島聡・ネット時代のデジタルライフスタイル:YouTubeを使ったテレビ番組の『引用』の合法性に関する一考察 文章などで「引用」する場合、当然、書き手が自らの意見を表明するために、その参考として(あるいは批判の材料として)他者の文章の一部を抜き出すわけだが、YouTubeにUPされているTV番組の映像はただUPされているだけであり、そこに何らかの意見表明がなされているわけではない。 例えばBLOGなど
誤解を恐れずに言えば、この作品がなければ「地下鉄サリン事件」は起こらなかったであろう。マスメディアなどはその影響力を過小評価しているが、既に日本のアニメやハリウッド映画の想像力は現実を先行している。9.11の方法論がハリウッド映画によってインスパイアされたように、1993年に発表された押井守のこの作品は予言に満ちた、否、現実の先を行った作品だったと言える。1992年PKO法案が制定され国内がイラク派兵の是非についてもめていた時、誰が国内でのテロ活動や自衛隊の活躍を求める必要性を感じていただろうか。押井守が描いた社会派アニメの傑作。 1999年、東南アジア某国においてPKO活動に参加した自衛隊のレイバー小隊は、武器使用が認められないまま敵襲を受け壊滅した――。それから数年後、突如、自衛隊の戦闘機らしきものが横浜ベイブリッジを爆破する。果たして自衛隊によるテロ活動なのか?!そんなある日、特車二
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