クリント・イーストウッドの『グラントリノ』を昨晩観てきたのですが、これがまたすごい傑作。観終わった後のぼーっとした頭でカレー屋に入って、なんとなく勢いで大盛りを頼んだら量が多すぎて食べきれませんでした。そのくらいよかった。 以下、ネタバレ含むので気をつけてください。 イーストウッドはこの『グラントリノ』で俳優業を引退するようなことをほのめかしているようですが、確かにこの映画で彼は、自分が俳優として生み出してきたある人物像に対して一つの「ケリ」をつけています。 ことあるごとに銃を取り出し、ギャングたちもそいつで脅かし退散させてしまう、100パーセント全米ライフル協会に入っているに違いないあのウォルト・コワルスキーには、これまでイーストウッドが演じてきたアウトローたちが明らかに取り付いています。 NY Timesの批評家はこう書いています。 "Dirty Harry is back, in a