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jo-30.hatenablog.com
体罰は教育でしょうか? 少なくとも、現在の法律下では完全に否定されている*1にも関わらず、歴然と現場には風潮として残されているのが「体罰」や体罰信仰です。だからこそ、引用先に引用されてるような信仰告白ブログ(「体罰の会」!)が登場したり、下の引用先(「女教師ブログ」"体罰は教育ですか?−オフコース、イエス!")のようにそれを皮肉ったエントリがいつまでも書かれることになるわけですね。 もちろん体罰には、すぐれた教育効果が存在する。殴られるのが怖ければ、必死で頑張る子どもがいるのだから。殴打の恐怖におびえながら百マス計算をものすごい速さでこなしていく子どもたち。なんてシュール。 ただし、最悪の事態(つまり事故)が起こってしまったら何の意味もない。そこで教育可能性は終わってしてしまうからだ。だから体罰をするときには「最悪の事態を回避するシステム」が必要となる。 そのシステムは、例えば、第三者が監
彼が部落地域に住んでいるだけで両親から結婚を反対されています。 「たまたま引っ越してきて同和地区に住んでいるだけ」の相手との結婚に反対する「差別心の強い」両親を、どう説得したらいいでしょう、という御相談ですが、どう考えても無理です。本当にありがとうございました。 と、いきなり切って捨ててますけど、仕方ない。だって馬鹿馬鹿しい話じゃないですか。この娘は、彼のことを同和地区に住んでいるだけであって同和の人ではないということを、自分の論拠にしてるわけでしょ。それって、彼が同和の人であればそれだけを理由に結婚対象にしないと言ってるも同然なわけで、この親にしてこの子あり、つーか。この相談者自身が、どうみてもまず同和地区出身者を差別してるわけで、親にしてもそんな差別者から「あんたは差別者だ」とか言われても何言ってんですかあんた、みたいで何の説得力もない、どころか、娘の世代でも依然として社会的差別が連綿
先日人と話をしていて、こんな会話がありました。 知人「近頃の若者は…という言葉、言いたくないんだけど、随分最近の後輩たちの姿に変化があるような気がするんですが…」 私 「なるほど変わった所もあるだろうし、大きな所で言えばそれは変わるだろうけど、どういうところでそう思うの?」 知人「人とのコミュニケーションのあり方が変わってきていて、それはやはり携帯が原因ではないかと思ってるんですが…」 この知人は、ごく最近まで携帯を持たない主義の人だったのでこういう話をしたのでしょう。 私 「それはあなたが携帯嫌いだからじゃないのかね」 知人「そうかもしれませんね」 私 「ちなみに私は、悪い変化があるとすると、どうもTVがダメなせいじゃないかと思ってるけどね」 知人「jo_30さんはTV嫌いですもんね」 私 「わははは」 ……というオチ。 全ての事象は複雑に絡み合っているわけで、それは天ぷらのカキアゲのご
増田に書いた教育ネタについて、真面目に書こうとすると話が広がりすぎて増田で書けば迷惑になるレベルに達してきたので、こちらに場所を移すことに。 とりあえず以下返答。 (1)「教育って福祉?サービス業?」 について。*1 「教育には金をかけすぎている」→事実誤認。根拠は既述。 「45人学級の頃は日本の学力水準が世界でも上位水準」→そんな調査も結果も無い。 「他の地域が35人学級で、他の地域と同程度の学力を達成するために大阪は25人学級にしなければならないってのは、それは解決方法としてナンセンスでしょ。」→他の地域は40人で大阪は35人。「クラス定数」と「クラス平均人数」を、橋下と同じく混同してる。/大阪が教師の数を増やしていたのは「増やす理由/必要があったから」であって、その理由が解決されていないのに「試験の点数」という結果だけを問題にして35人学級を批判してどうするの? 「45人学級が35人
asahi.com:学校図書館の図書購入費、2割強44億円が別の用途に - 社会(魚拓) 公立小中学校の図書館の図書購入費として国が07年度、各自治体に財政措置した約200億円のうち、2割強の約44億円が他の目的に使われたとみられることが21日、文部科学省の初の調査でわかった。一般財源として一くくりで受け取るため目的外に使っても罰則はないが、文科省は「本は、調べ学習や、こころの教育にもつながる。本来の目的に使って欲しい」と、近くホームページで各自治体の予算措置率を公表し、取り組みを促す。 福田誠治先生(@都留文)が聞いたら嘆きそうなニュース。これだから日本の読解力は…という声が聞こえてきそうなニュースだが、ではどうしてこんなことが起きてしまうのか、多分他の人よりは現場の様子にいくらか通じてる者として、思うことをいくつか。 まず、大規模校などで学んだ方はご存じないこととして、中小規模の学校に
先般よりこういう異例な事態を引き起こしていた映画「靖国」について 映画「靖国」自民国会議員向けに試写 ついにこういう事態に。 問題作『靖国 YASUKUNI』次々と上映中止で東京公開断念に… 映画「靖国」公開白紙に 上映館全て辞退 トラブル警戒 元記事:http://www.asahi.com/national/update/0331/TKY200803310328.html 試写を要求し、おそらくは映画に対する圧力の先頭に立っていたと思われるのは 午後7時すぎに始まった試写会には議員秘書を含め約80人が参加。試写を求めた自民党の稲田朋美衆院議員は終了後「検閲の意図は全くないが、政治的に中立な映画かどうかは若干の疑問を感じた。イデオロギー的なメッセージを強く感じた」と述べ、今後、助成金について文化庁と意見交換する考えを示した。(上リンクより) 例によって例の有名人で、おそらくその手先として
二次元作品(創作)も児童ポルノとして認定すべきだと考える人達がそろそろと登場してきたようです。 アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン MSとヤフーが賛同 - ITmedia News 緊急要望書では、現行法で違法化されている写真・動画以外にも、漫画やアニメなど「子どもの性を商品として取引するもの」を「子どもポルノ」と定義。インターネットや携帯電話の普及で子どもポルノを取り巻く環境が激変しており、「IT大国・コンテンツ大国である日本国内の現状が放置されているため、日本だけではなく世界の子供達も性的虐待の被害にさらされている」と指摘する。 その上で現行法で処罰対象となるか否かを問わず「子どもに対する性的虐待を性目的で描写した写真、動画、漫画、アニメーションなどを製造、譲渡、貸与、広告宣伝する行為に反対する」とした。 具体的には(1)現行法が禁じていない単純所持も
傷ついている人が幸せな人に石を投げる。幸せな人がそれで傷ついても、相手が「わたしは血を流してるんだ!」と叫ぶせいで責められない。外野がその風景に喝采を送る。みんな「幸せな人」にうんざりしていたから?なんかおかしくないか。 傷ついている人に味方すれば、みんなの正義感は満足するのだろうか。「オレらもあいつが気にくわなかったから、責められそうにない奴が石投げてくれて正直せいせいしたよな!」ってことなら、それが醜くゆがんだ「苛め」以外の何ものなのか私には分からない。 甘ったるい記事の流行に仮にうんざりしているのだとしても、それはそういう記事をもてはやし流行とする「世相」の問題であって個々のエントリの書き手の問題ではない。まして、そういう記事をわざわざ探し出して読んでケチをつけるという常軌を逸した行為がそれで相殺されたりなんてすることはない。どちらかというと、hasigotan氏の身勝手な暴言を「悲
はてな匿名ダイアリー 関西人は… はてな人力検索 関西人は、なぜ東京へ来ても堂々と関西弁で話すのでしょうか? 他の地方出身の人は、大抵標準語で話すのに。。 「言葉とは何か」とか「標準語の成り立ち」とか、みんなもう少し勉強した方がいいんじゃないか。 「標準語にまつろわぬ人々」である関西人を、自らを「標準語の人間」だと信じている東京人が叩くその心性は分からなくもないが、しかしそれは随分奇妙な構図なのだ。なぜなら、本当は前者こそ「テレビや何かで標準化された標準関西弁」をしゃべっていたり、後者が「〜しちゃった」とか「しょうがない」などの単なる東京方言*1を使用していたりするからだ。前者は「関西弁」と信じてむしろ方言を圧殺していることに無頓着であり、後者は「標準語」と信じて方言を喋っている。そして後者が前者に「方言の無意味さを語る」という構図は、なかなかシュールだ。 ここには同時並行で二つの問題が露
<死刑>「執行は自動的に」…鳩山法相、辞職後の会見で 鳩山邦夫法相は25日、内閣総辞職後の記者会見で、死刑制度について「判決確定から半年以内に執行するという法の規定が事実上、守られていない。法相が絡まなくても、半年以内に執行することが自動的、客観的に進む方法がないだろうか」などと述べた。法相の信条や宗教的理由で左右される現状に疑問を呈した形だ。 鳩山法相は「(執行命令書を出す)職責から逃げようというのではなく、『次は誰を執行』という話題になることがいいとは思えない。(確定の)順番なのか、乱数表なのか分からないが、自動的に進んでいけば『次は誰』という話にならない」と続けた。また、法務省が執行の対象者を公表しない現状については、「遺族感情や他の死刑囚の心情などがある」と、公表になじまないとの見解を示した。 まず、あらかじめ言っておきますが私は死刑廃止論者です。その立場において、死刑という制度は
北村弁護士、麻生応援を熱弁(ニュー速アワーズ) いいですか。人間の言葉が説得力あるというのはどういうことなんですか。政治の問題は難しい。だけどその難しいことをわかりやすく具体的に話せる人間ってのはどういう人間なんだ。その政治の本質をわかっているからわかりやすく、我々に話すことが出来るんですよ。いいですか。政治の話をわかりやすく出来ない人間ってのは二通りあるんだ。 一つは本音を語ろうとしない人間。(拍手) もう一つは頭の悪い人間なんだ。 この二つしかないんだ。 そこが麻生太郎と全く違うところなんです。もう一つ言わせてもらいます。 私は、例えばですよ、私はお膳立てが全部揃わなければ出ません、て。私はお膳立てが全部揃わなければ出ませんと、こういう風に言う候補がいたとすれば、これは弁護士の目から見ると非常にプライドの高いお方だ。(笑い)それはどういうことになるか、いいですか、この人にもし日本の未来
客観的に見れば明らかに限度を超えた行為が集団によって行われてしまうケース。これはいわゆる「集合知」がなぜかはたらかないケースと言えると思いますが、そういう『集合愚』としか言いようのないことが起きたとき、一体そこにはどういう問題が起きているのでしょうか。 たとえば『いじめ』は明らかにそういうケースでしょう。また、少し前の「高校野球・特待生問題」については、限度を超えた特待生制度を行っていた学校も、またそれに対する高野連の処罰も『集合愚』のごときものでした。総裁選の少し前までやたらと元気な話題だった「政治とカネ」においても、平気でやっていた政治家(後援会や事務所の人々、そして党内の人々)も政治家なら、限度を超えてどうでもいいことまで報道する側もする側…みたいな。そして今日報道されたニュースも、同じ集合愚の典型だったと言えましょう。 真相報道バンキシャ!2007/9/3(@ウェブ魚拓) 杉村太蔵
例によって「有識者会議」という名の官邸直属怪しい政権宣伝部隊が状況も分からないまま暴走しています…。 「駆けつけ警護」認めるべきで一致(TBSニュースi) 集団的自衛権に関する政府の有識者会合はPKO=国連平和維持活動を行う自衛隊に対して、憲法上できないとしてきた「駆けつけ警護」を認めるべきだ、という意見で一致しました。 PKO活動の際の武器使用は、正当防衛や緊急避難などの場合に限られていますが、10日の会議では国連の集団安全保障の問題としてとらえるべきだとする意見で一致しました。 その上で、正当防衛を超えるとして憲法違反とされるいわゆる「駆けつけ警護」は認めるべきだとする意見が相次ぎました。これは、味方である他国の軍隊が攻撃された場合、駆けつけて応戦するものです。 既に、各所で話題になっているようで、 裏のメディアが表のメディアになる時、世の中は激変する(天木直人のブログ) イラク派兵で
棄民政策というのはこういうこと(津久井進の弁護士ノート) 簡単に説明すると、第二次大戦後、敗戦処理のためや当時の軍幹部の取引材料として「命令で」中国に残されその後捕虜となったり帰国した人が、現地で「志願して除隊した」と扱われ、恩給などの対象から外されていたというニュース。裁判に訴えると当時の上官は 国側の証人として出廷した当時の司令部幹部は「彼らは軍命に逆らって残留した。この問題については解決済みだ」と主張した。 …そして地裁、高裁と敗訴。現在最高裁での審理を待っているそうですが、これが事実なら、靖国参拝がどうとか怒っている場合でない位の大問題ではないでしょうか。 昨年、小泉氏の参拝で激しく燃え上がった「国の為に貴い犠牲になった英霊を総理大臣が手厚く弔うのは当然」と叫んだ人たちは、国の為に貴い犠牲を払った「生きている人間を国が門前払いしている(かもしれない)」事件には全く無関心なのでしょう
はてなキーワード「マイク・ホンダ」直しました(macska dot org in exile) を見て、以前エントリに書こうと思って忘れていた件を思い出した。 「日本国憲法/終わらぬ従軍慰安婦問題」(論座'07.6月号) で読んだマイケル・ホンダ氏へのインタビュー内容が大変興味深かった話。 彼についての情報が全くなかったときは、私も彼のことをアメリカにいる「コリア・チャイナロビー」だろうと普通に思っていた。macskaさんが訂正する前のはてなキーワード編纂者並の思いこみで、人のことを笑えない。それがいかに幼稚な思いこみに過ぎないか、ということを、以下に述べるような事実を知って思い知らされた。 まず彼は子供のころ日系人としてアメリカの日本人収容所にいれれられており、それが当時の日系市民の人権を奪う不当な行為だったとして、政府から謝罪を補償を求める運動に参加し実現させている。彼が単なる「コリア
ホットエントリにあった 仙台の小学校の給食 と、そこにつけられたレスやコメントを読んで少し言いたい。月4000円程度、一食あたり200円はかけられるはずの給食のメニューにしては明らかに異常では? ちなみに、そこのコメントの一部にあるように、原因が給食費未納にあるかのような見方は明らかに誤っている。未納の額は、たとえば都道府県別給食費滞納状況によると、滞納率は全国で0.5%(額にして22億2963万円円)。99%以上の納付率というのも凄い(決して保護者のモラルは崩壊などしていない)し、また仮にこれが100%に上昇したとしても給食の内容がそれだけで劇的に変化するとは思えない。 そこで、一体その給食費はどこに流れているのか、少し調べてみる。給食費は「食材にかかるお金」と定められているようなので、人件費や機材の代金、ランニングコストは含まれない。そうなると問題は仕入れにあると考えざるを得ない。そこ
裁判関係の文章を読んでいて、自分の勘違いを知ったのでメモ代わりに。 無期懲役刑に関する誤解の蔓延を防止するためのブログ→リンク切れにつき、こちら「無期懲役刑の性質」を御覧ください。 読む前の私の誤解 ・外国には終身刑があるが、日本には終身刑が無い。 ・日本の無期懲役は、ほとんどがせいぜい10数年で出所してくる。 ・その意味で、「無期懲役」と「死刑」の間には大きな開きがある。 ・「無期懲役」は死刑に比べ、良く言えば人道的だが悪い意味では甘い刑である。 これらは全て完全に誤解だ、という話。 引用先ページを参考に自分なりにまとめてみると ・「無期懲役」における仮出所は刑の終了を意味しないので、保護観察は一生続く。つまり無期懲役とは「終身(の)刑」である。諸外国における「終身刑」でも大抵の場合仮出所は認められており、両者の差はほぼ無い。 ・法律上は10年から仮出所の可能性が発生するが、直近3年間の
以前どこかで書いたつもりでいたけれど、調べると書いていなかったので、メディアリテラシーと教育について、まとめ&覚え書き代わりに書く。 まず、(1)ワードとエクセルで生徒を遊ばせれば「情報」教育だとか思ってる人々はちょっと置き去りにしておきたい。そんなものはコンピューター(というかソフトウェア)の活用練習に過ぎない。また(2)ニュース映像やコマーシャルの分析をして「メディア・リテラシー教育」と言ってる人たちも、それはそれで大切なことだと思うがちょっと問題としては枝葉に属するのでまあ置いておく。映像メディアは確かに分析素材としては面白いし諸外国で行われているその手の授業が成果をあげていることも重要なのだが、それらは本当は他の教科で知らず知らず行われているもっとおおきな「リテラシー教育」をベースに成り立っているので、それを理解せず日本に持ち込んでもおそらく失敗せざるを得ないと思う。 自分が取り上
安倍首相の下で行われている教育再生会議は、強硬路線ではしまいに首相の足を引っ張りかねないと気づき始めたらしい。しかし…… 教育再生会議「親学」提言見送り 「押し付け」反発で (Yahoo!/毎日) 政府の教育再生会議は11日午前、首相官邸で合同分科会を開き、親に向けた子育て指針として同日にも発表予定だった「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」について当面、発表を先送りすることを決めた。「親学」との表現を使わないことも確認した。今月末以降の第2次報告に反映させる方向で調整する。政府や与党内にある「国民への教育観の押し付け」「政策的な裏付けがない」などの反発や批判に配慮した。 ふむふむ。 提言発表は山谷えり子首相補佐官らの主導で計画されたが、母乳による子育ての奨励など個人の価値観にかかわる内容を含んでいたことから政府・与党内に国民の反発への懸念が広がっていた。 なるほどね。そりゃ反発も起きる
小泉元首相が嘘つきで郵政民営化も含めてアメリカにしっぽ振ったに過ぎない…というのは普通に常識に属することかと思っていたのですが、今日のホットエントリに 郵政民営化とは一体誰の利益のためだったのか こんな記事が入っていたので驚いてしまいました。みんな分かってて自民党に一票を投じたんではなかったの? この国の行方をアメリカに丸投げしたんじゃないの? と。 当ブログでも、郵政選挙が終わるまではid:yasukanaさんとかと激しく「郵政民営化の是非」について論じていましたが(お元気でしょうか…)、選挙結果を見て呆気にとられて、あれからすっかり投げ出したキリです。いやはや。 まあ、今あらためてみんなが冷静になってきたということなのか、それとも単に民主が参院選を睨んでそろそろ動きだし、それに対して「ちょっと自民に票やりすぎたな」感が国民に出てきて「まあチコっと他にも入れようかな」というムードがこうい
question:1176906807 まず、質問者が知りたいのは、唯一神・絶対者としての「God」の存在証明なのか、それとも単に超越的な存在者、必ずしも物質的ではないところの始原者としての「神」の存在証明なのか。更に、これまでの「神の存在証明」にまつわる様々な論を踏まえた上での質問なのかそうでないのか疑問がある。(既にコメントでもid:hishimaruさんによってチェックされてるけど。) そして、 後者(「神」)についてならば「神の存在証明」でググればいくらでもそれに類する議論を見つけることができるだろう。曰く「存在を序列化すれば最高の存在に辿り着く=神」とか、「存在(運動)を遡れば始原者が存在することは自明=神」とか、ひどいのは「不在の場合期待値はゼロ、しかし存在する場合の利益は無限大=期待値は無限大」とか。ただいずれの場合にもその「証明」には欠陥があって、それは「神の存在」を証明す
あるある大辞典問題で、「信じていた奴がバカだ」という奴がバカだ (はてな匿名ダイアリー) 面白いけど、すごく異論があるのでトラバ。 テレビは今でも最大の影響力を持って日本に君臨している。そのテレビが、有害な情報や嘘、役に立たない情報を流していると思ったら、それを見ているみんなに警告し続け、嘘を流し続けるテレビ局に怒り続けるべきだ。テレビにはこんな情報が流れていてほしい、みんながこんな情報に接していれば世の中はもっとよくなるのに、と思う、それ以外の情報が流れているなら、そのことに対して怒りを表すべきなのだ。 世界をよくするために。 最後の一行への異論。「世界をよくする」ためには、そういうメディアを自分の生活からシャットアウトする方がずっと役に立つと思う。そして「テレビを真によくするために」だとしても、テレビの電源を取り敢えずつけない方が有効だと思うが。 パチンと電源オン、だらだらと映像と音楽
毎日新聞連載「ネット君臨」で考える取材の可視化問題 を読んだ。はてブでも例によって[これはひどい]タグがいっぱいついている。義憤にかられる人がなるほど沢山うまれそうな記事だ。思いっきり「物語」を用意し「取材」という名で失言を誘って記事を仕上げ追究されれば「見解の相違」で逃げ切る、という余りにも無責任なやり口! そんなわけで前半を読んだ時は私も「毎日新聞=既存メディア=横暴」という図式をしっかり心に刻みつけそうになった。 が。 後半を読んでいきなりその気分は急速にしぼむことになる。 前半を受けて「取材の可視化」というタイトルにある視点を持ち出した佐々木氏は、その可視化が無いメディアが滅びつつあり、ネットという「可視化」されたメディアの意見が世論となるという持論を展開し始めるのだが… ターニングポイントは一昨年の郵政解散、そして昨年のライブドア事件あたりにあったように私は感じている。どちらの件
先日の私の話*1は、誰もがある「物語」を生きている、という話から着想しています。たとえば、 「子供が周囲や親に暴力を振るう」という「物語」を生きている人は、その「物語」を自分の意志で脱出しようとしない限り、自分の人生の中でその中の様々な役を生きることになる…「子供」になったり「周囲」になったり「親」になったり…と、人生の色々な段階で様々な役を演じることになるという話です。「物語」に気付かない限り、立場は変わってもその人の人生は永遠に一つの所をぐるぐる回っている。それに気付けないと、その人は「人生ってこんなものだ」と誤って考えてしまうという話です。 先日のエントリの20番目を越えた辺りから、「いじめられた経験がある…」と語る二人の方からコメントをいただきました。*2それを読んで思ったのは、この人達は本当の意味で「努力」したんだろうな、ということです。それは、ただ「いじめ」を越えてきたというこ
スティーブンスンの「自殺クラブ」という話を子どもの頃に読んだ。詳細は略すが、自殺したいが勇気がない…という人間が集まってクジを引き、「被害者役」と「殺害者役」を定期的に割り当てるというクラブの話だ。 自分で自分の命に幕を引くのは恐ろしいが、誰かが殺してくれれば幸いだ…もちろん人殺しだって本来やりたくはないが、誰かに殺して貰う以上は誰かを殺すという役目を引き受ける必要もあるかもしれない、そういう意味ではFAIRなシステムといえばそうなわけで、もし誰も殺さずに殺して貰えればラッキー、と、まあそういう仕組みである。「死にたい」人間の集まりだから、生き残ってもメリットは何も無い。一種の互助会制度と言えるだろう。 で、好奇心でそこに忍び込んだ男が「被害者役」にあたってしまい、頑張ってなんとか生き延びる、というようなストーリーなのだが、子供心にも実にくだらない、そして随分不公正な話だと思った。クラブよ
たまに更新 火の球や… この二、三日、朝はずいぶん寒いので、さすがに手元に何かを読みながら歩くのもつらく、手持ち無沙汰に顔を上げると日が射し始めていた。家並みの向こうにちらと山が見えて、それが輝いている。ふと俳句でもひねりながら歩こうかと思った。そのとき、自然と「離れ初めたる」という句が浮かんだ。 「離れ初む」などという言葉にはあまり聞き覚えがないが、いずれ「乱れ初めにし我ならなくに」の心であろう。句の意味は理解できなくもない。そしてその言葉が出てくる理由も検討はつく。 まもなく、これまで四半世紀務めた組織を去るのである。新しい仕事に入る。しごとが大きく変わるわけではなく、むしろ「変わらない」ようにするために移るようなものなのだが、それでも気持ちの上では変化であることに間違いはない。そんな気分が「離れ初めたる」という語となって現れたものだろう。しかしさて、これを俳句にせねばならない。ここか
ワシントン・ポスト、安倍氏の歴史認識を批判 社説は、小泉首相の靖国神社参拝が「中国など隣国の反日感情を無用に刺激した」と指摘。安倍氏について、東京裁判の正当性に疑問を呈している、戦後50年の村山首相談話(95年)を踏襲していない――ことを例に挙げ、「安倍氏は過去を美化することでは小泉首相を上回る」と懸念を示した。 (asahi.com) これに対して、先の国会答弁を使って駐米大使が反論したそうです。 同社説に対して駐米大使反論 北野公使は、首相が先の国会代表質問の答弁で東京裁判に反対せず、過去の植民地支配と侵略におわびと反省を表明してきた日本政府の立場を変える意図がないことを明確に示したと説明。「平和主義を薄めようとしている」との同紙の論評に対し憶測に基づき、読者をミスリードするものだ」と批判した。(asahi.com) ははぁ。ならばこの記事も「憶測に基づき、読者をミスリードする」ので批
なつみかんさんのとこで「空気系」という言葉を知る (1)「ARIA」が描く「空気」以上の何か(「なつみかん」) その元ネタ (2)『空気系』とでも呼ぶべき作品群について。(「樹海エンターテイナー」) 『よつばと!』、『あずまんが大王』、『ARIA』、『苺ましまろ』、そして『ヨコハマ買い出し紀行』。 僕はこの辺りの作品群に、とても近いものを感じるのです。それは、物語全体を通した主題、テーマというものに起承転結を持たない点です。違う言い方で言うならば、1話だけでも、その主題がきちんと描写されている、ということになりますか。 (中略) ARIAとヨコハマ買い出し紀行は似ていると感じている人は多いみたいで、両方とも『ヒーリングコミック』という括りでまとめられる事があるようなのですが(調べて初めて知った)、他の作品をここに入れてしまうと、「苺ましまろはヒーリングコミック」となってしまって、うーん?
MynewsJapan 講談社の異常賃金 編集部社員(28)の源泉徴収票を掲載してるのは凄いと思う。で、こういう「マスコミ」の方々が、半分以下の給与で世界一の激務をこなしている公務員を叩いていた*1というわけだと知ると、確かにいささか義憤が湧いてこないでもない。 しかしねぇ。なんかこう「高い所にいる人間をひきずりおろせ」という口調がとても気になる。いや、気にならない人は気にならないのだろうけど、私は気になって仕方ない。そういう「下で足の引っ張り合いをする発想」自体がそもそも好きじゃないのだけど、それ以上にいやなのは、それが一番便利な人心操作術だからだ。要するに「高い人間をひきずりおろせ」と主張している人間は、「私は庶民の味方です」といわんばかりだが、知ってか知らずか実質は、庶民をコントロールする人のお先棒を担いでせっせと管理統治の網の目を広げているに過ぎないからだ。その意味でそういう行為は
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