サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大そうじへの備え
fly-higher.hatenadiary.org
「きちんとタスク管理したい!」 「プライベートも楽しみたい!」 ・・・しかし,現実には仕事に追われ,プライベートの時間を削り続けている人。 あなただけではありません。 かつての私もそうでした。8年前,私が実家の写真館の取締役に就任した時,私は休みなしで朝9時前から夜10時過ぎまで毎日働いていた時期がありました。1日が終わった時に,ため息をつきながら漏らすセリフはいつも同じ。 「はあ,今日も終わらなかった・・・」 何とかしないといけないと思い,手を出したのがGTDです。 最初本を読んだ時は,「これは素晴らしいツールだ!」と思いました。しかし,実際にやってみると,すぐに挫折しました。続かなかった理由はたったひとつ。 GTDを継続するために構築しないといけないシステムが膨大すぎることです。 考案者であるデビッドアレンもこういっています。 「何も考えなくてもGTDのシステムにそって行動ができるよう
あなたは,今まで誰かにタスク管理の方法を習ったことはありますか? なんとなく忙しいけれど,仕事はあまり進まない,やりたいことが全然できていない,そんな感覚はありませんか? もうすぐ4月になります。会社に入ったり,新しく仕事を始める人がたくさんいます。多くの人にとって,仕事とは会社から任されたタスクをこなすことです。電話応対,書類作成,研修の受講など,たくさんのタスクが降り掛かってくるはずです。 しかし,不思議なことに,会社の研修では「報連相」やビジネスマナー等の仕事のやり方は教えてくれますが,毎日こなしているはずのタスクの管理方法についてはなぜか教えてくれません。 また,人生における日々も,タスクをこなす毎日です。ゴミ出し,皿洗い,買い物,飲み会など,たくさんのタスクをこなすことで毎日が動いていきます。しかし,それらのタスクをどうやったらきちんとこなせるのか,教えてくれる人はほとんどいませ
日本における電子書籍の課題 来年自分でも出版社を作ろうと思っているので,電子書籍には関心があり,いろいろ考えています。しかし結論としては,現状の電子書籍は紙の書籍のおまけ程度にしかなれない,と思っています。 日本で電子書籍は普及しない,とよく言われています。その理由をいくつかピックアップするとこんな感じです。 ・プラットフォームが乱立し過ぎで規格も統一されていない ・権利関係が複雑すぎる ・日本の電子書籍はまだまだ高い ・日本の紙の本はアメリカほど高くないし重くもない ・日米で本の制作と販売の仕組みが違う ・日本はアメリカと違ってそこら中に本屋があるから簡単に紙の本が手に入る Kindle Paper Whiteが電子書籍の決定版と言われていますが,私はそれでもなお電子書籍は普及しないだろうと思っています。 なぜなら,電子書籍は,今はまだ本屋にある紙の書籍以上の読書体験を提供できないからで
【追記】(2012年10月8日) おかげさまで、法律フレームワーク講座は受講者64名、Ustreamの視聴者は延べ1,000名以上という大盛況のうちに無事終わりました。 本講座の録画を整理しましたので、復習したい方、見逃した方はこちらからご覧ください。 レジュメは下にあります。 【追記】(2016年3月28日) ついに「法律フレームワーク」が書籍になりました! 3年半前に開催した法律フレームワーク講座の内容を10倍以上にブラッシュアップした内容です。 こちらからお買い求めください。 10月6日7日に同志社大学法科大学院からUstreamで中継する「司法試験の分析と法律フレームワーク講座〜法律学の基本とは何か?〜」のアドレスはこちらになります。レジュメは以下から各自ダウンロードしてください。 おかげさまで本講座は、Ustreamで配信すると予告していたにもかかわらず、70名弱のお申し込みをい
このたび、後藤貞人弁護士(大阪弁護士会)・神山啓史弁護士(第二東京弁護士会)・遠山大輔弁護士(京都弁護士会)・陳愛弁護士(大阪弁護士会)という日本屈指の刑事弁護人のもとで刑事弁護実務の基本を学ぶ機会をいただきました。 後藤貞人弁護士は「後藤先生で無罪判決取れなかったら仕方ない」と他の弁護士に言わしめるほどのプロ中のプロです。陳愛弁護士は後藤貞人法律事務所で一緒に刑事弁護をしておられます。神山啓史弁護士は足利事件(無罪確定)等の著名な再審請求にたずさわっておられます。遠山大輔弁護士は、Winny事件や舞鶴女子高生殺害事件を担当されました。 このような大阪・京都・東京のトップクラスの刑事弁護人に直接刑事弁護を教えてもらえる機会はなかなかないと思います。 5日間の集中講義(90分×14コマ)でしたが、逮捕直後から最終弁論まで、刑事弁護の基本を徹底的に叩きこんでいただきました。その内容をiPadで
日本の小中高等学校の教育というのは、基本的に自分の頭で考えずに言われたことをひたすらこなせる人が評価されるように設計されていると思う。戦後の教育改革がなされた時代において、国のために必要な人材はまさにそういう人たちだった。 3.11以後被災地にボランティアに行ってみた人はわかると思うけれど、復興するときというのはとにかく膨大な単純労働が発生する。ひたすら物資を集め、運び、整理し、配り、土砂をかき分け、運び、捨てるだけの仕事が大量にある。戦後も似たような状況だったろう。そういう現場では自分の頭で考える人はほとんど必要ない。必要なのは、指示に従って正確に素早く作業をこなせる人だ。 高度経済成長期を支えたのも、自分の頭で考えずにひたすら言われたことを確実にこなす教育を受けた人たちだった。工場でひたすら人が機械を作る製造業が日本を支えた。しかし工場が機械化され、日本の産業のうち知識労働の割合が増え
ぼくは去年からFP(ファイナンシャルプランナー)としても活動しているわけですが、仕事上いろんな人と会ってきて、「ファイナンシャルリテラシーを持っている人はほんとうに少ない」ということを実感しています。このエントリーではファイナンシャルリテラシーとは何か、そしてファイナンシャルリテラシーを身につけるにはどうしたらいいかについて書いてみようと思います。 ファイナンシャルリテラシーとは何か? ファイナンシャルリテラシー(Financial Literacy)とは、直訳すると「お金に関して読み書きできる能力」です。より具体的に言うと、「お金に関して理解し、適切な決定と行動ができるようになるためのスキルと知識」でしょうか。 残念ながら、日本では普通に生活していてファイナンシャルリテラシーを身につけることはできません。なぜなら、お金の教育は義務教育の内容にも入っていないし、そもそも親や教師にファイナン
【求人募集】GIGAZINEのために働いてくれる記者・編集を募集しますを読みました。 GIGAZINE編集長の言うこと、つまりプライベートの時間を仕事のことを考えたり勉強したりする時間に使うというのは、いい仕事をして自分の能力を磨こうと考える人にとっては当然のことです。しかし、それを経営者が要求してはダメ。そのようなことができる人を採用し、そのような時間の使い方をしたくなるような環境を提供するのは経営者の仕事です。さらに、あのエントリーの書き方では今いるスタッフのモチベーションも大きく下げてしまうでしょう。 ただ、山崎編集長の文章から察するに、精神的に追い込まれていてただ現状を吐き出すしかなく、どんな文章であれば自分の望む人材が応募してきてくれるか、という点に配慮する余裕がないのではないかと思いました。 そこで、ただ批判するだけではなく、私の採用担当としての経験をもとに「GIGAZINEは
1.やる必要のないことはやらないこと。 とにかく品質だけを追求するだけではアマチュアと同じ。 限られた時間の中で多数の顧客(組織の周りの人も含む)の要望に応える品質の仕事をするために、やる必要のないことはしないことが重要。 速く仕事をする秘訣は、速く手を動かすのではなく、する必要のないことをしないことだから。 する必要のないことをしないためには、仕事をする前に仕事が完成した状態とそこまでの道のりをイメージすること。 2.会議では意味のある発言をして会議の参加者に変化や気づきを与えられるようになること。 ただ会議に参加して参加者の意見に追従する発言をするだけでは、会議や打ち合わせに参加する意味がない。その人がしゃべっている時間は無駄な時間なのでむしろ参加すること自体有害といえる。 ただ黙っているのもダメ。黙っている人は存在する意味がないのでむしろいない方がいい。 必ず会議の前にその内容を把握
今日の夕方、予約していたiPadが届きました。練習がてらiPadで率直な感想を書いてみます。 正直なところ、ちょっと期待外れ。いや、正確には自分が想像していたほどの感動は得られなかったといったところでしょうか。いい意味でも悪い意味でもスマートフォンとパソコンの間にあるツールという印象です。 パソコンの画面をさわって動かせるのはなかなか楽しいです。もう触りすぎて指がいたいくらい。動作はかなり軽く、Googleマップなんかもパソコンより快適に動きます。WiーFi版でも位置情報取得できるのにはちょっとびっくり。 しかし重い。そしてちょっとでかすぎる。仰向けに寝転んで顔の上に落とそうもんならかなり痛い目にあいます。アメリカ人向けのサイズですね。日本人にはかなりしんどい大きさと重さのような気がします。 あと、箱から出してからが非アップルユーザーに不親切すぎです。何しろiTunesをパソコンにインスト
4月23日にあった孫正義社長の講演を聞いたり、佐々木俊尚さんのソフトバンクの「光の道」論に全面反論するを読んで思ったことを。 「光の道」構想は気持ちはわかるんですが、ちょっとずれてる気がします。なぜ光を使ってる世帯が30%しかないか。いろいろ理由はあるでしょうが、別に光じゃなくてもいい(ADSLやISDNからスイッチする必要性を感じない)・そもそもネット(パソコン)を必要としていないということだろうと思います。上記佐々木俊尚さんの記事の中にも出てくる情報通信白書にも、 情報通信白書は今年度版の編集が進んでいるが、その中でインターネット未利用者に「なぜ(固定回線の)インターネットを使わないのか」というアンケート結果が出ている。「通信料金が高い」と答えた人は38%いたが2位にとどまっており、1位は「パソコンを所有していない、パソコンの価格が高い」の55%だった。続いて「自宅外や携帯電話の利用で
twitterのヘビーユーザーでない方にはいきなり置いてけぼりなタイトルですが、「tsudaる」というのは、津田大介さん(@tsuda)がいろんな講演会の内容をtwitterで中継していたことから、twitterで実況中継することをこのように呼んでいます。 本日、私は京都大学の民法の教授をされている松岡久和教授の『民法の学び方』という講演会をtsudaっていました。 その様子は@prelegalさんがまとめて(twitterのポストをまとめることはトゥギャると呼ばれています)くださったので、その内容を見たい方はこちら:title=こちら]をご覧ください。民法とは何かから民法典の概説、基本的な概念の解説、そして特別法(消費者契約法・特定商取引法など)の紹介、さらには問題演習から民法の勉強の仕方まで、盛りだくさんの内容となっています。 ノート術としての「tsudaり」 上記のまとめの中にも少し
先日、秋葉原で若手の教育関係の人が集まった教育勉強会(リンク先は主催者のid:showgotchの後日まとめ)(最終的な参加者は5名)があり、そこで発表したことをブログにまとめておこうと思います。 画像はパワーポイントのスライドをスクリーンショットで切り出したものです。ちょっと新しい感じがしたので試しにパワーポイントを使ってエントリーを書いてみます。私はスライド読むだけで何が言いたいのかわかるように作る派なので、スライドだけ追って文章はスルーしてもいいと思います。 自己紹介 自己紹介はまあ書いてある通りです。1年のうち7分の1くらいしか会社には行っていません。ロースクールの授業があるときは行けないからですね。普段は月に数回、春休みや夏休みにがっつり行く、といった感じです。 一般的な会社の人材教育のイメージ これは完全に私の偏見ですが、「だいたい合ってる」んじゃないかと思っています。 ・研修
「正論」とは 正論・・・道理にかなった正しい議論・主張。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/107012/m0u/%E6%AD%A3%E8%AB%96/ 正論は、文字通り「正しい」「論」です。実際のコミュニケーションの中ではたまに、ネット上では頻繁に見られますよね。多くの場合、正論は「理想」と置き換えることができます。そして、「現在は××だが、本来は/常識的には/普通は/○○である「べき」だ」という形を取ることが多いです。 しかしご存じのように、この「正論」は、取り扱い方を間違えると人間関係にひびを入れてしまうことがあります。 正論の問題点 正論は、言ってる方の人間は気持ちいいものです。だって正しいですから。少なくとも間違ってはいないので、相手は反論できません。しかも正論を言う人は「自分は忠告してあげている」と思ってたりもします。 一方、正論を言われた
ある人とチャットをしていて、「上から目線」というものについて興味深いと思ったやりとりがあったのでご紹介します。 [12:05:15] A: 僕の中で上から目線というのは [12:05:52] A: 1.客観視が上から目線に相手から見て見えてしまう場合 [12:06:05] A: 2.ほんとに相手より自分の方が偉いと思って言う場合 [12:06:30] A: で、1が上から目線に見えるのは、自分のことを棚にあげて客観視するからじゃないかなーと思っていて [12:06:39] A: fly-higherさんの場合1はあっても2はないかなと [12:06:55] 私: なるほど [12:06:57] A: ちなみに世の中には1と2を区別する人としない人がいる気がしていて [12:06:59] 私: 斬新な視点 [12:07:02] A : いやw [12:07:05] 私: 俺は区別しなかった
先週あたりからtwitterで"List"という機能が追加されました。最初は一部のユーザーのみしか使えなかったようですが、今週に入ってほとんどのユーザーが使えるようになったようです。 この機能は ・自分がフォローしている人のうち、特定の人だけを集めたタイムラインを作れる ・他人が作ったリストをフォローすることで、同じタイムラインを共有できる といったことをすることができます。 リストに追加する方法は、リストに追加したい相手のホームに行くか、自分の「フォローしているorフォローされているページ」で追加するだけです。リストを作っていなければ、同じページで作れます。ちなみに自分がフォローしてない相手でもリストに追加することはできます。ただしブロックされている相手や自分がフォローしていない&相手が非公開の場合は追加できません。 みんなはどんな使い方をしているか まず適当にユーザーのページを開いてみ
いきなり突拍子もないタイトルですが、これは私が自分の経験を基に8年ほど考え続けてきたものです。現実的可能性はあまり考慮していませんが、興味がある人は読んでみてください。 今の日本の社会が抱える問題 今の日本が抱える問題は少子高齢化、不況、社会保障制度の崩壊などなどたくさんありますが、私が今すぐに取り組むべきと考えているのがタイトルにあげた3つです。つまり、教育改革・地域活性化・雇用創出です。なぜなら、これらは解決を長引かせて事態を悪化させてしまうと、もう元には戻せない不可逆的な問題だからです。 まずは教育について。 ここでいう教育は試験で点数を取れるといったことではなく、人としての人格やモラルを指しています。教育っていうのが何のためにあるかというと、つまりは「人がひとりで社会の中でうまくやっていけるようにする」、そして「人の集まりである社会がうまく存続できるようにする」ためだと思います。し
本日、京都大学において幸福実現党・政調会長の黒川白雲氏による講演会が行われました。その様子をtwitterで中継したので、そのログをここに掲載します。 なお、私は幸福実現党とはまったく関わりはなく、興味本位と疑問解消のために聞きに行っただけということをお断りしておきます。 講義室は非常に電波が悪く、途中何度もイーモバイルが切断(ソフトバンクに至っては圏外)されましたので途中文章のつながりが悪い部分がありますが、ご了承願います。 えー、「tsudaる」の生みの親である津田さんに、 @igaki の今回の中継はキラーコンテンツだな。 というお言葉を頂きました。(ぺこり) 17時開場、17時25分講演開始。講演者黒川白雲の経歴紹介。早稲田の政経学部から東京都庁を経て宗教法人幸福の科学へ。 (黒川)「今幸福実現党は衆院選へ向けて様々な活動をしております。このわれわれの大きな政策を見て頂いてですね、
アゴラ : 算数のできない人が作った裁判員制度 - 岡田克敏というエントリーを読んで違和感を覚えたので、このエントリーに対する反論および裁判員制度の積極的な意義について考察してみようと思います。 裁判員制度は公平性を無視しているのか? 元エントリーを書かれた方が一番いいたいのは、おそらくこの部分↓ 以上述べてきたように、裁判員制度は民主主義や国民主権を実現するという空虚な理念ばかりが重視され、裁判で最も大切な公平性や精度を軽視していると考えざるを得ません。 アゴラ : 算数のできない人が作った裁判員制度 - 岡田克敏 岡田さんの言われる「公平」の意味は、元エントリーの以下の部分からわかります。 被告人にとって、いや裁判にとってもっとも大切なことは公平性だと思います。つまり同じような犯罪には同じような刑が科せられることです。判決にこのような大差がでても「当然」とする最高裁の感覚は凡人の常識で
5月12日(日本時間では13日)、Twitterのリプライに関する仕様が変更されました。 原文は公式ブログを読んで頂くとして、一体どう変更されたのかを実験してみたので、その結果をまとめてみます。 文頭の@は半角ピリオド(+ID+半角スペース)がないと、その@先の人をフォローしてないフォロワーは自分のTL上で見られないようです。 たとえば、AさんがフォローしてるBさんとAさんはフォローしてないCさんがいるとします。この状態でBさんがCさんに@リプライを送った場合、今までならばBさんのポストとしてAさんはその@を含むポストを見ることができましたが、今度からはBさんが半角ピリオド(+ID+半角スペース)をつけていないとAさんには見えないということです。 つまり、Bさんは自分をフォローしている人全員に自分のポストを見てもらいたかったら@にピリオド(+ID+半角スペース)が必要で、それがないポストは
今日、自分のバイクを売却しました。この交渉の過程で色々と学ぶことがあったので、バイクを売る時の交渉で注意すべき点について書いてみようと思います。バイク屋さんから聞き出した、おそらく本音であろうと思われることも書くので、バイク屋さんにとっては嫌なエントリーになるかもしれません(笑) まずは無料査定を申込 「バイク 売る」でググったらいくらでも出てくるので、無料査定を申し込みます。 ここでのポイントは、地元に店がある業者に依頼することです。したがってバイク王には絶対売ってはいけません。少なくとも3万は損します。理由はあとで。 もう一つのポイントは、複数の業者に申し込むこと。競合すれば確実に値段が上がります。ただしあまりに申し込みすぎると面倒なので、多くても4つくらいにしておいた方がいいと思います。私は3社に申し込んで1社は断りました。 交渉の基本 無料査定になると、直接バイク屋さんと交渉するこ
よく司法を批判するときに、「有罪率99%」という言葉が使われます。刑事裁判における無罪判決の少なさを揶揄する言葉です。 しかしどうもこの言葉は無批判に使われている傾向が感じられます。 「有罪率99%」という言葉は司法を批判するためには使えません。むしろ最大級の誉め言葉です。以前も少し書いたことがあるのですが、改めて書いてみようと思います。 まず前提となる知識の確認です。 刑事事件で逮捕されると、まず48時間を限度として身柄が拘束されます。 その後検察官に送致され、24時間以内に勾留請求がされてそれが認められると、今度は10日〜20日間身柄を拘束されて取り調べられます。(起訴前勾留) その後起訴されると、今度は確定判決が出るまで勾留されるので、2ヶ月から数年間身柄を拘束されることになります。*1 つまり、 逮捕=48時間(+勾留請求するまでに24時間。身柄拘束から勾留請求するまでは72時間以
Twitterでid:gothedistanceさんが節税についてお話されていたので「それならFPの資格がいいですよ〜」とpostしてみたところ、かなり興味を持たれた様子だったので、一応FP2級を持っている私めの経験からFPのわかりにくいところを中心にざっと解説してみようと思い、このエントリーを書いてみました。 FPとは FPとはファイナンシャルプランナーのことであり、正式名称をファイナンシャルプランニング技能士といいます。一応国家資格で、お金について色んな分野にわたって学べます。 ややこしいのですが、CFP・AFPというものもあります。こちらは民間の資格なのですが、世界的な知名度はこちらの方が上です。 ファイナンシャルプランニング技能士(FP)とCFP・AFPの関係 両者が全く別のものならよかったのですが、微妙に関係しているためにどういう関係にあるのか最初はよくわかりません。そこで、どの
小沢さんの秘書が政治資金規正法違反で逮捕されてから、民主党を中心に「国策捜査だ!」という批判がされています。別に司法に対して批判するのは一向に構わないのですが、司法の制度に対する理解が不十分なため批判が的外れになってしまっている気がするので、この点について書いてみます。 私が「司法の制度に対する理解が不十分」と感じたのは、元ライブドアの堀江さんのエントリー。 ま、だから私の経験から言えば、やり方はずるがしこいかもしれないけど、法律的には白の案件を無理やり黒にしようとしているという、いつもの特捜部のやり方だとおもうんだよね。テレビなどである意味洗脳状態にあり検察は正義の味方と思っている人が多いから彼らが逮捕するだけで国民は悪人を捕まえたと大喝采。起訴して、99%有罪の刑事裁判官に引き渡す。必勝パターンなのです。たかだか、数十人の組織にそんな強大な権限を持たせたら、私は危険とおもいます。 元検
ご無沙汰しております。法務兼総務兼人事担当の3月は大忙しです。 さて、ずいぶん長々と書いてきましたが、ようやく「勉強ができる」と「頭がいい」の違いというテーマも、ようやくこれで完結です(たぶん)。 このエントリーでは「頭がいい」とはどういうことか?という点と、「勉強ができる・頭がいい」論の本質的な問題点について書こうと思います。 「頭がいい」とはどういうことか? 結論から書きます。 「頭がいい」とは、ある状況において最も適切な行動を選択し、最も望ましい結果を出せること、です。 具体例を挙げましょう。 上手にプレゼンができる人は「頭がいい」と言われます。 上手にプレゼンができる人は、プレゼンにおける「最も望ましい結果」というものが何かということが分かっています。それは、「相手にメッセージを伝えること(そして相手が行動に移すこと)」です。もちろんこの結果を達成できればいいのですが、プレゼンだけ
それ以来、私には「頭のいい子」という称号がついて回った。 賞賛の意味でそう呼ばれることが多かったが、「変わってる」「すかしてる」という意味での蔑称として呼ばれることもあった。 だから、私は「頭がいい」と言われることが、どうしても好きにはなれなかった。「まじめ」「いい子」という呼び名も、同じ意味で嫌いだった。 小学生の同調圧力はあなどれない。飛び抜ける子は、どうしても叩かれる。 (ちなみに、その後、これに近い思いを味わったのは、初めての東大卒・女性課程博士として前の会社に勤め始めたときだった。) 「勉強ができる」という蔑称 私自身同じような経験があるので以前から書こうと思っていたのですが、色々な問題が複合しているのでどう切り分けたらいいかわからず、放置していました。 今は少し時間があるので、試しにまずは「学校で勉強ができる子がいじめられる理由」にフォーカスして私の考えを書いてみようと思います
私は大学時代から、ずっと「自己責任」という言葉に疑問を感じてきました。 ・「自分が選んだ行為の結果については、自分が責任を取らないといけない」という命題は、論理的には間違っているのではないか? ・そもそも自己責任とはどういう意味なのか? これらの疑問に対する今のところの私の答えは、 「自己責任」論〜「自己責任」とは何か〜 「自己責任」論(2)〜「自己責任」に隠された意味〜 をご覧ください。 さて、最近派遣の雇い止めなどに絡んで「自己責任」論が盛んです。しかし私は、失業やワーキングプアの問題を語る際に「自己責任論」を持ち出すこと自体が間違いである、と考えます。 「自己責任」という言葉自体に含まれる誤謬 手前味噌ですが、「自己責任」論〜「自己責任」とは何か〜で書いたことを以下に引用します。 ○責任の成立条件*1 責任は、本来他者に対して負うものです。 例えば世界にひとりしか人間がいなかった場合
一応取締役をやっていて、ロースクールで法律を勉強しているために法律関係のトラブルは一手に引き受けている私の体験談的なものを。 ちなみに、体験談「的」としているのは、あまりに経験が浅いために“企業法務”を口にするのははばかられるという思いがあるからです^^; 問題となってる事案は以下の通り。(悪徳商法?マニアックスよりコピペ) 事件の概要 1. 2008年3月、はてなのコメント欄に複数の人物の住所・氏名とともに私の住所・氏名が羅列されていたのを発見 2. 同月、「はてな発信者情報開示の流れ」に従って、発信者情報開示請求 3. 2008年6月までに、開示も開示拒否の連絡も無かっため提訴 4. 2009年1月21日に判決言い渡し まあ要するにはてなで名前晒されたから誰が晒したか教えろ、とはてなに言ったら無視されたので裁判所に訴えて開示命令もらったよ、ということなんですけれど。 まあ判決自体はそれ
1.憲法は国家が国民に対して権利を与えたり義務を課したりするためのものである。 2.憲法は法律と同じ種類のものである。(憲法は法律の偉いものである。) 3.私人間の問題に憲法を持ち出す。 いわゆる識者がテレビやブログで以上の3つのどれかひとつでも当てはまるような発言をしたりエントリーを書いたりすれば・・・ダウト! その人は憲法を「実はよくわかっていないのに知ったかぶりをしている」と言い切っていいでしょう。 憲法のことがわかっている人は、少なくとも上に書いた3つにあてはまるような言動は絶対にしません。なぜなら、「憲法の理解」という点において、すべて致命的ともいえる間違いだからです。 それぞれについてなぜ誤りと言えるのか、簡単に説明してみますね。 1.憲法は国家が国民に対して権利を与えたり義務を課したりするためのものである。 これがなぜ間違いなのかは、先日のエントリーに書きました。 憲法は国民
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『弁護士兼務取締役の独り言』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く