いい仕事をするための7つの心構え

1.やる必要のないことはやらないこと。

とにかく品質だけを追求するだけではアマチュアと同じ。
限られた時間の中で多数の顧客(組織の周りの人も含む)の要望に応える品質の仕事をするために、やる必要のないことはしないことが重要。
速く仕事をする秘訣は、速く手を動かすのではなく、する必要のないことをしないことだから。

する必要のないことをしないためには、仕事をする前に仕事が完成した状態とそこまでの道のりをイメージすること。

2.会議では意味のある発言をして会議の参加者に変化や気づきを与えられるようになること。

ただ会議に参加して参加者の意見に追従する発言をするだけでは、会議や打ち合わせに参加する意味がない。その人がしゃべっている時間は無駄な時間なのでむしろ参加すること自体有害といえる。
ただ黙っているのもダメ。黙っている人は存在する意味がないのでむしろいない方がいい。

必ず会議の前にその内容を把握しておき、提案・全然別の観点からの意見・改善案などを用意しておくこと。

3.残業せずに帰れるようになること。

残業は会社にとって害悪でしかない。「会社のために残業しているのに」などというのは勘違いも甚だしい。無駄な残業は自分の生産性を下げ、周りにも「残業してもいい」という悪影響を与え、さらに会社の資源も無駄遣いすることになる。
全ての仕事はタイムリミットを決め、定時の範囲内に全て終わらせるようにならないと、いつまでも仕事の生産性は上がらない。

もし常態的に残業をしているのなら、最低でも19時までにすべて終わらせられるようにならないといけない。

4.常に自分・周りの人・会社・取引先の改善点がないか考えること。

「人間は年を取ればその分成長する」と周りから考えられていることが多い。したがって、年を経るごとに成長していなければ、それは「後退している」とみなされる。
他の人や本から勉強をしない人間は、いつまでたってもやることも言うことも内容が変わらない。そのような人間は周りから「成長していない」とみなされる。
また、取引先といい仕事をするためには、常にその取引先の改善点をも考えて提案し続けることをしないと、他の業者との差別化を図れない。品質というのは目に見えない基準なので、必ずコスト削減の波に飲み込まれる。

相手から「この人以外とは仕事したくない」と思われることが必要。

5.仕事は人と共同してやること。1人でやろうとしないこと。

仕事を1人でやるのなら、組織で働く意味はない。個人事業であっても、完全に1人だけで仕事をすることはほとんどない。
仕事は結果的にうまくいけばそれでいい。1人で最初から最後までやる必要は全くない。1人が仕事を抱え込むと、トラブルが発生すれば周りが気づくまで悪化することになるし、「あいつは何をやっているのかわからない」と思われるようになる。

周りの人をよく見てどんな能力を持っているかを把握し、誰とどんなことをすればいいかをいつも考えること。

6.何かしたいのなら、先に「こいつには任せられる」という信頼を築くこと。

「仕事を任せてもらえない」と言う前に、「自分には仕事を任せられるほどの信頼があるか?」と自問すること。ほとんどの人は、任せてもできるかどうかわからない人に仕事を任せるということはしない。

まずは与えられた目の前の仕事を確実にこなして、仕事への信頼残高を増やすこと。

7.本や人から情報を収集して創造できる人間になること。

創造とは、無から有を作ることではない。すでにあるものとあるもの同士の間に新たな関係
を見出すこと。

常に本や人から学んで自分の中に新しい知識=創造の材料を取り込み、創造を自らに促せるようになること。



自戒を込めて。