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2024年ランキング
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選挙イヤーと言われた2024年は、世界各地で大型選挙が行われる中で情報戦が過熱し、オンライン上のデマや不確かな情報、ヘイトスピーチなどの問題が顕著になった年でした。災害や紛争などの緊急事態でもデマや不確かな情報、ヘイトスピーチが流布されやすい傾向があり、2024年1月に発生した能登半島地震も例外ではありませんでした。これらの情報は社会の分断に拍車をかけ、現実社会に深刻な危害をもたらしかねません。国連は2024年6月、その解決策を探る出発点として「情報の誠実性のための国連グローバル原則」を発表し、国連広報センターはその日本語仮訳を11月に公開しました。 情報を巡る世界の状況やその展望、本原則の意義について、東京大学情報学環教授の板津木綿子さんにご寄稿をいただきました。 板津木綿子(いたつ・ゆうこ)東京大学情報学環教授。 東京大学Beyond AI研究推進機構 B'AI グローバルフォーラム
2023年を振り返って、根本かおる国連広報センター所長の寄稿をお届けします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 年の瀬を迎え2023年を振り返るとき、10月7日の世界を震撼させたイスラム組織ハマスなどによるイスラエルへのテロ奇襲攻撃と大勢の人質の拉致、そしてそれに対するイスラエルによるガザへの攻撃と民間人が置かれている阿鼻叫喚に飲み込まれてしまっている自分がいます。アントニオ・グテーレス国連事務総長の12月22日の今年の締め括りにあたる記者会見もガザ一色の内容になり、今の国連の状況を反映するものとなりました。 🎬 Watch live as the Secretary-General @antonioguterres makes some remarks and takes a few questions from journalists. https://t.c
執筆: 根本かおる国連広報センター所長 この夏は日射しが痛いほど強烈だ。高温と多湿で、命に危険なほどの暑さを体感している。「熱中症対策アラート」が頻繁に発令され、体調を崩さないためにめっきり外出が減ってしまった。習慣になっていた週末のジョギングも、中断している。気候変動と健康との関係をこれまでになく痛感している。7月下旬から8月初めにかけて2週連続で、全国の熱中症による搬送が1万人を超えた。 世界気象機関より 2023年7月の世界の平均気温 今年7月の世界の平均気温が、いずれの月を対象にしても、史上最高となった。1991年から2020年の7月の平均よりも0.72℃高く、1850年から1900年の7月の平均よりも1.5℃高い。年平均で1.5℃上昇したわけではないものの、「1.5℃上昇」の世界をイメージする手掛かりにはなるだろう。 1940年から2023年までの7月の世界の地表気温の推移 D
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に勤める日本人職員から緊急報告(5月18日付け)が届きました。ぜひご一読ください。 (無断での転載を禁止します) パレスチナにおけるUNRWAの活動や、パレスチナ難民についてさらに知りたい方は、2018年掲載のシリーズ【故郷を後にして70年。今も試練に直面し続けるパレスチナ難民と彼らを支援する国連機関UNRWA】をぜひ参考にしてください。 また、コロナ禍におけるパレスチナ難民の状況について、2020年の5月にUNRWA保健局長の清田明宏さんから寄稿をいただいています。こちらも併せてご覧ください。
こんにちは。国連広報センターの千葉です。 1月14日(木)、国連寄託図書館の研修会を開催しました。 この研修会は、国連が指定する国連寄託図書館を対象にして1960年代にスタートし、そのネットワークを広げ始めた2000年代からは、あらたなパートナーとしてゆるやかにつながったその他の図書館の皆さんもお招きして、毎年開催し続けてきたものです。持続可能な開発のための2030アジェンダが国連総会で採択された2015年以降は、SDGsを合言葉に、さらに多くの図書館との関係を構築し、参加館を増やしてきました。 参加図書館の皆さんに向けた研修資料として事前につくった冒頭のYoutube動画で昨年の研修の様子を多少ご覧いただけますが、その内容は昨年に綴ったブログ記事にくわしく綴っていますので、お読みいただければ幸いです コロナ禍の中のオンライン開催 コロナ禍の中での今年の研修会は初めてのオンライン開催となり
国連諸機関の邦人職員幹部をはじめ、様々な分野で活躍する有識者を執筆陣に、日本がこのパンデミックという危機を乗り越え、よりよく復興することを願うエールを込めたブログシリーズ。第15回は、水鳥真美さん(国連事務総長特別代表(防災担当)兼国連防災機関長)からの寄稿です。 気候緊急事態下におけるコロナ禍からの復興 2018年3月、国連防災機関(UNDRR)のトップとして、国連事務総長特別代表(防災担当)に就任。それ以前は、外務省で大臣官房会計課長、在英国日本大使館公使・広報文化センター所長、総合外交政策局安全保障政策課長、総合外交政策局国連政策課長、北米局日米地位協定室長などの要職を歴任後、2011年から英国イースト・アングリア大学付属セインズベリー日本藝術研究所統括役所長を務めた。一橋大学法学部卒、スペイン外交官学校で国際関係ディプロマ取得。 ©︎ UNDRR コロナ禍により世界は、前例のない厳
国連諸機関の邦人職員幹部をはじめ、様々な分野で活躍する有識者を執筆陣に、日本がこのパンデミックという危機を乗り越え、よりよく復興することを願うエールを込めたブログシリーズ。第12回は、村上由美子さん(経済協力開発機構(OECD)東京センター所長)からの寄稿です。 ピンチはチャンス – よりよいアフターコロナ社会を目指して 2013年に経済協力開発機構(OECD)東京センター所長に就任。 OECDの日本およびアジア地域における活動の管理の責任者を務め、政府、民間企業、研究機関及びメディアなどに対し、OECDの調査や研究、及び経済政策提言に取り組む。それ以前は、主にニューヨークで約20年間投資銀行業務に就き、ゴールドマン・サックス及びクレディ・スイスのマネージング・ディレクターを務めた。著書に「武器としての人口減社会」がある。上智大学外国語学部を卒業、米国のスタンフォード大学で修士号を取得、ハ
国連諸機関の邦人職員幹部をはじめ、様々な分野で活躍する有識者を執筆陣に、日本がこのパンデミックという危機を乗り越え、よりよく復興することを願うエールを込めた新ブログシリーズ。第1回は、中満泉さん(国連事務次長 兼 軍縮担当上級担当)からの寄稿です。 ブログシリーズ「みんなで乗り越えよう、新型コロナパンデミック:私はこう考える」を始めるにあたって 2017年に国連事務次長 兼 軍縮担当上級代表に就任。同ポストへの就任以前は、2014年から国連開発計画(UNDP)総裁補・危機対応局長を務めた。国連平和維持活動局、事務総長室および国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を含め、国連システムの内外で長年経験を積んできた。米国のジョージタウン大学外交大学院で修士号を、早稲田大学から法学士号をそれぞれ取得 © UN Photo 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響でニューヨーク
2019年夏に日本で劇場公開され、その後世界各地で上映中の映画『天気の子』は、天気が大きなモチーフになっています。この作品に命を吹き込んだ新海誠(しんかい・まこと)監督は、自分自身の実感や時代の気分としての「天気」が出発点だったと振り返ります。 「映画を作るにあたって、今の観客が何を見たいかをまず考えます。そして今、日本人が気にしているのは何かと考えたときに、天気かな、と。気候変動のこともあるけれど、それ以前に天気は僕たちにものすごく密接に関わっていて、気分を左右する大きな要因ですよね。天気は万人に関係していると考え始めたのが作品づくりの起点でした」 あらすじ 天候の調和が狂っていく時代に、離島から東京に家出してきた男子高校生の帆高(ほだか)。しかし、生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事はオカルト雑誌のライター業だった。連日雨が降り続ける中、祈るだけで晴れにすることが
戦禍を受けたガザの人々に人道支援を届けることは命がけです。不発弾などの爆発物が残る瓦礫の中や破壊された地域を長時間かけて進む人道物資の運搬は、国連地雷対策サービス(UNMAS)が不発弾等のリスクを確認し、危険なルートを避けて人道支援の隊列を守らなければ、どんな支援も届けることができません。 そして、日本は、今回のガザ紛争による爆発物の問題に支援を表明した最初の国です。UNMASパレスチナ事務所の中山朋子プログラム・オフィサーが報告します。 【略歴】中山朋子(なかやま・ともこ) 国連地雷対策サービス(UNMAS)パレスチナ事務所プログラム・オフィサー。在ムンバイ日本国総領事館専門調査員、JICA南スーダン公共放送局能力強化プロジェクト専門家、UNMASニューヨーク本部、UNMASナイジェリア事務所等を経て2022年より現職。 ※この文章は、筆者個人の経験、見解であり、UNMASおよび国連の見
カンボジアの旧ポル・ポト政権幹部を裁く特別法廷で今年8月初め、元最高幹部2人に初の有罪判決が下されました。4月末までカンボジア特別法廷(Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia:ECCC)/国連クメール・ルージュ裁判支援機関で広報官を務めた日本人国連職員の前田優子さんによる報告を以下ご紹介します。 *********************** 1970年代にカンボジアを殺戮の場と化した旧ポル・ポト政権幹部を裁く特別法廷で今月初め、元最高幹部二人に初の有罪判決が下された。多くの人々が心待ちにしていた判決が出たことで、法の裁きによる正義の確立に向けて一歩前進したことを喜ぶ法廷支援者も少なくないだろう。私もその一人で、この春まで5年間、広報官として法廷と一般の人々をつなぐ橋渡し役をして来た者として、「節目」を迎えたことをうれしく思う。 ▲
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