自分の体験で言うと、そもそも若い時から内面はヤバい部分が確実にあった。
異性にちょっと好意を持たれただけで勘違いして距離を詰めてしまったり、
つまり若い時はそういう言動があったとして許される部分が多い。
問題はなにかというと、独身のままのおっさんは客観性を維持する機会が圧倒的に減ること。
結婚などして子供を持ったり家庭ができると自身のステージの変化が分かりやすく、かつそれが日常になっていく。
独身でも少なからずそう感じる出来事は増えていくが、家庭を持つほどの継続性はなかったりするから刷り込みが薄くてすぐ忘れる。
そうやって30代くらいから徐々に客観性を見失っていった積み重ねが、悪い意味で花を咲かすのがたぶん40~50代くらいなんじゃないだろうか。
簡単な話「他人に今どう見られてるか」すら意識できなくなっていくのだ。
なので狂っていくのではなく、本来どんな人でも持ち合わせるべき「他人に対しては隠すべき、我慢すべきもの」というのがダダ漏れになりやすいという事だと思う。
(ストーカー行為に走るとか社会的に明らかにヤバいレベルの狂い方についてはもはや別の要因では?とも思う)
一方で歳を取って独身でも変なクセがなく若い人からも慕われる人というのはいる。
自分となにが違うのか、そういう人を観察して分かるのは一見自己中に見えても案外ではないということだ。
自分の好きなように生きていると言いながら他者にとても気を配る人が多い。
そして割と重要なポイントなんだが、ファッションがその人に似合っている。
これはすごくオシャレとかってわけでもなく、ただ単にその人に合ってるなという見た目なのだ。
その人自身が自分の事をよくわかっているから、周りも安心できるのだと思う。
そして「自分の事は分かりたくない」という気持ちも少なからずあるような気がする。これもまた問題ではある・・・
十代の頃にはクセになっていた「自分を映すカメラが常に頭の斜め上にあって、そこからの映像を思い描く」を意識するようにしている。