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ダイサン、必修世界史未履修問題を語る!

来るとおもったでしょ?このネタ。

でも、書けないんだなあ。今のダイサンの立場では。
だって、タテマエを書いても面白くも何ともないでしょう。
え?ホンネをかけって?
それはね、ダイサンに対して「クビになりなさい。」ということですよ。(笑)

ただ、この時期に、必修科目云々の問題が表沙汰になるのは、
なんとなく、うさんくさい気がしますので、今日はそんな視点で書きますね。




安倍政権の目玉は教育改革です。
金にならない「教育」というものを政権の目玉にしたこと、ダイサンは評価しますね。

ところが、官邸主導で教育改革をやろうとしている安倍さんに、
文科省側はちょっと困惑しているみたい。

官邸の教育改革のブレーンは、教育再生会議です。
文科省の教育改革のプランナーは、言わずとしれた中教審です。
どちらも教育改革を推し進める点では共通していますが、
微妙にそのスタンスが違う。

これはあくまでもダイサンの個人的な見解ですが、
教育再生会議の方は、教員免許更新制の話やバウチャー制度など、
制度面の改革に軸足が置かれており、改革に即効性を期待しているような印象を受けます。

一方、中教審のスタンスは、
生徒の生活体験の乏しさをどう補うかとか、学習意欲の欠如をどうするかとか、
教育問題のかなりディープな部分をほじくり出そうとしています。
当然こういった事柄は、成果が現れるまで時間がかかるので、
中長期的なスタンスを持って臨む必要があります。

その微妙なスタンスの違いが、教育に混乱をもたらさなければいいのですが……

さて、教育改革は小・中・高の改革だけで終わるものはありません。
最後の仕上げは、出口であるところの大学受験の改革です。

確かに大学改革はこの数年でかなり進みました。
受験機会の前後期制導入、国立大学の独立行政法人化、
センター入試へのヒアリング導入、OA入試・アラカルト入試の広まり等々、
思いつく限り並べてみても、よくもまあ、短期間でここまでやったなと、
大学関係者の努力を評価したいと思います。

しかし、日本の大学が相変わらず「入り口重視」であることは否めません。
つまり受験に合格すれば、あとは適当にやっていても卒業できるシステム。
これで良いはずがありません。

また、大学間格差が拡大している現状も問題です。
一部のいわゆるFランク大学(偏差値の低い大学)は、ほぼ無試験で入学できます。
一方で上位校は、少子化にもかかわらずかえって競争率が上がっています。
つまり、本気で入試に勝とうと思えば、
やはり、昔ながらの受験戦争を戦わねばならないのが現状なのです。

今は、どちらかというと義務教育への改革圧力が強いですが、
いずれ浮上してくる問題が「入試改革」なのです。

ダイサンは想像します。
今回のカリキュラム偽装問題は、誰かが意図的にリークした問題ではなかったかと。
改革の速度が遅い高校のケツを叩き、
入試制度の横っ面を思いっきりひっぱたくのが目的ではなかったかと。
だいたい、カリキュラム偽装を行っている高校は、進学校が多いのがその証拠。

「何のための受験なの?」
「大学で何を学ぶの?」
「何のために、学ぶの?」
「この国を引っ張っていく人材をどう育てるの?」

こうした原初的な問題を、国民や再生会議や中教審のメンメンに突きつけたのは誰か。
しかも、北朝鮮の核問題のほとぼりがわずかにさめた、
この絶妙のタイミングを見計らって、マスコミの電波に乗せたのは誰か。

ダイサンの興味は、報道の中身よりもむしろ、そちらの方に向いています。
  1. 2006/10/26(木) 21:23:41|
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