criminal
「criminal」とは、犯罪者・犯人のことを意味する英語表現である。
「criminal」とは・「criminal」の意味
「criminal」は犯罪者や犯人を意味する名詞である。「crime」は、罪、道徳的によくない行為のことを指す。「criminal」が形容詞として使われる場合は、犯罪の、有罪の、罪を犯したという意味となる。「criminalize」は他動詞で犯人とする、有罪とするという意味である。「criminal」の複数形
「criminal」の複数形は「criminals」である。「criminal」のスラングとしての意味
「criminal」はビジネスや日常の会話の中であまり頻繁に使われる単語ではないが、気心知れた友人同士など親しい間柄に限り、「criminal」の後に人名を続けてお前は犯罪的な~だとするスラングもある。この場合、悪ふざけが過ぎる、いたずらっ子、加減を知らない奴だという程度で、本来の意味である犯罪者のように相手を非難をする目的で用いられることはない。「criminal」の語源・由来
「criminal」の語源は、ラテン語で犯罪となるという意味の「criminalis」である。
「criminal」を含む英熟語・英語表現
「war criminal」とは
「war criminal」とは、戦争犯罪という意味である。
「criminal minds」とは
「criminal minds」とは、犯罪心理、犯罪者心理という意味である。
「criminal justice」とは
「criminal justice」とは、刑事裁判、刑事司法という意味である。
「criminal」の使い方・例文
The reasons why criminals are born are not only influenced by the person's inborn personality and the environment in which they are placed, but also the upbringing history from childhood.犯罪者が生まれる原因として、本人の生まれ持った性格や置かれている環境だけでなく、幼少時代からの成育歴も影響していることがある。
If the police ask you to interview someone about an incident that happened around you, you should cooperate with criminal investigations in order to arrest them as soon as possible.
身の回りで起こった事件について、警察から聞き取りなどの要請があった場合には、早期の検挙のためにも犯罪捜査に協力した方が良いだろう。
criminal minds is very important in investigating the circumstances leading up to the crime, but it is difficult for even the best psychologists to understand everything because there are large individual differences.
犯罪者の心理は、犯行に至った経緯を探るうえでとても重要なものであるが、個人差も大きいため、優秀な心理学者であってもすべて理解できるわけではない。
People who have committed war criminals may later be tried by international courts, but in long-term wars, it is not uncommon for evidence to disappear or be taken away by soldiers on the battlefield.
戦争犯罪に加わった人物はのちに国際法廷で裁かれることもあるが、長期の戦争ではその間に証拠が消失することや、戦場の兵士に持ち去られることも少なくない。
Criminal trials involve cases indicted by public prosecutors, but defendants are given the right to remain silent under the principle of presumption of innocence, and are not obliged to answer any questions during the trial.
刑事裁判は検察官が起訴した事案について争われるが、被告人には推定無罪の原則のもと黙秘権が与えられており、裁判中に都合が悪いことを応える義務はない。
People with criminal records are at a disadvantage in every aspect of social life, such as employment and marriage, so above all, it is important to lead a life that does not commit any crimes.
前科がある人は、就職や結婚など社会生活におけるあらゆる場面で不利益を被ることがあるので、何よりも罪を犯さないよう生活を送ることが大切である。
What constitutes a criminal act varies depending on the circumstances of the country or region, but serious crimes such as murder, robbery, and fraud tend to be felony from the standpoint of preventing reoffending and maintaining social order.
どのようなことが犯罪行為に当たるかは国や地域の事情によって異なるが、殺人や強盗、詐欺と言った重大犯罪は再犯防止や社会秩序の維持の観点からも重罪が下る傾向がある。
In some countries, people who have committed multiple criminal offenses as children are still monitored by the authorities as adults with strong criminal tendencies.
少年時代に何度も刑事事件を起こした人は、成人してからも犯罪性向の強い人物として当局に監視される国もある。
I know that you're a bad guy because we've known each other for a long time, but in order not to make people around you feel uneasy, you should refrain from doing anything criminal.
昔からの付き合いで君がお調子者なのは分かっているけれど、周りを不安にさせないためにも、犯罪的な言動は慎んだ方が良いよ。
Although that town is a famous tourist destination, delinquents have historically flocked to it from all over the country, and there are many who act like criminals even during the day, so be careful.
あの街は有名な観光地ではあるが、歴史的に各地から不良が集まってきて昼間でも犯罪者のようなふるまいをする者が多いから十分に気を付けなさい。
Investigations by HR personnel into the past criminals committed by job seekers and their punishments should be kept to a minimum, as it may infringe on human rights and individual privacy regardless of the reason.
人事担当者が求職者の過去に起こした犯罪の内容や懲罰について調査をすることは、いかなる理由であろうが人権や個人のプライバシーの侵害になることもあるので必要最小限にしなければならない。
犯人
犯人(はんにん)とは、法によって禁じられ国家が刑罰を科す根拠となる事実・行為を行った人物のこと。
概要
法治国家の国民においては、法を守ることが権利を享受するための前提条件となる。つまり、法を守れない者については法治国家の敵となるため、国家が公権力を使って権利を剥奪することになる。国家の秩序を維持する上で法から逸脱した行為を防ぐ必要があるため、犯人が法律を知らなかったり、犯人の無意識下で行ったことであっても、罪に問われる事がほとんどである。特に凶悪犯罪の場合、犯人を野放しすることは治安秩序維持の観点から問題視されるため、治安機関は犯人を摘発して裁判(公判)にかけることに全力を尽くす。公判で有罪判決が出た場合、犯人は法から逸脱した人物である事が確定するため、刑務所に送って自由を奪い、社会から隔離した環境で社会秩序を厳しく叩き込んで更生させる措置が取られる。ただし、逸脱が酷い場合は公権力によっても更生が不可能になり、犯人を生涯の全てにおいて社会から隔離したり、犯人を殺害したりする場合もある。
前科の扱い
1度でも有罪となり前科が付いた場合、刑期を終えても社会的制裁は残る。例えば再就職が困難だったり[1]、住居やローンの契約を拒否されたり[2]、外国への渡航の際にビザ免除措置の対象外になったり入国拒否となる可能性が高い[3]。つまりは、犯罪を犯すこと自体が生涯にわたって取り返しの付かない事態を招くと言える。実名報道が行われれば立場は尚更厳しいものとなる[4]。
メディアでの扱い
現実世界では犯人が成人している場合は、実名報道が行われることが多い。呼び方は逮捕時は「◯◯容疑者」、起訴されると「◯◯被告」、刑務所に入ると「◯◯受刑者」になり、軽い罪であろうと釈放・出所がない限りは決して「さん」や「氏」と呼ばれることは無い。
未解決事件における正体不明の犯罪者に対しては、犯罪者自身の犯行予告から犯行声明やメディア等の呼称から、仮の犯人名が呼称されることがある。
フィクションでの扱い
ミステリーの世界では、登場人物から犯人を推理するジャンルにおいて、探偵役が犯人を言い当てる前に、読者が犯人を推理することが最大の醍醐味となる。
現実世界の事件における犯人の呼称
- 犯人による犯行予告や犯行声明から
- 「草加次郎」、「ウルトラ山田」、「東アジア反日武装戦線」、「かい人21面相」、「赤報隊」、「墨子」、「酒鬼薔薇聖斗」、「てるくはのる」、「ネオむぎ茶」
- メディア等の呼称
- 「火曜日の放火魔」、「赤いフェアレディZの女」[5]、「水曜日の絞殺魔」、「レッサーパンダ帽男」
など
隠語
警察の間では、犯人の事を「ホシ」という隠語で呼ぶことがある[6]。語源は「目星」の略称から[6]。
脚注
- ^ “逮捕歴は再就職の妨げになる?逮捕や前科と就労の関係を解説 | アトム法律事務所弁護士法人” (2022年11月28日). 2023年5月17日閲覧。
- ^ “【2023年最新】 犯罪歴 や 逮捕歴 などの 前科 があっても、賃貸アパート の保証会社審査 を突破し、入居する方法|賃貸契約の保証会社審査に強い専門不動産会社が書いたブログ記事BLOG|エース不動産 本店|審査突破の賃貸専門”. エース不動産 本店|審査突破の賃貸専門. 2023年5月17日閲覧。
- ^ “前科があると海外旅行は行けない? パスポートの取得は可能?”. 前科があると海外旅行は行けない? パスポートの取得は可能? (2020年4月15日). 2023年5月17日閲覧。
- ^ “実名報道の基準は? 公表されないための対処法や回避できるケース”. ベリーベスト法律事務所 大阪オフィス. 2023年5月17日閲覧。
- ^ 岩本太郎(著)、篠田博之(編集長・発行人)(編)「週刊誌の徹底研究 『週刊新潮』『週刊文春』二大週刊誌の"木曜日の憂欝"」『創』第34巻第5号、創出版、2004年5月7日、43頁、国立国会図書館書誌ID:6938919。 - 通巻:第380号(2004年6月号)
- ^ a b 米川明彦 2021, p. 29.
関連書籍
- 米川明彦『俗語百科事典』朝倉書店、2021年。ISBN 9784254510683。
関連項目
- criminalのページへのリンク