被疑者(ひぎしゃ)
被疑者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 08:57 UTC 版)
被疑者(ひぎしゃ)とは、捜査機関に犯罪の嫌疑をかけられており、かつ公訴を提起されていない者。容疑者(ようぎしゃ)とほぼ同じ意味だが、被疑者は日本法上の法令用語として、容疑者は犯罪報道や小説を含めた一般的な用語として使用されることが多い。また、これら被疑者 /容疑者のうち、逮捕された者に対する報道上の呼称として氏名の後に容疑者を付ける用法もある。
注釈
出典
- ^ 渡辺洋三「法とは何か新版」62ページ
- ^ 『記者ハンドブック 新聞用字用語集』(第13版)共同通信社、2016年、539-540頁。
- ^ 強制わいせつ報道「山口達也メンバー」にネットでは「暗黙のルール」と指摘。実際は… - 籏智広太、瀬谷健介、BuzzFeed News、2018年4月25日
- ^ 「山口メンバー」報道から振り返る、芸能人呼称の歴史 逮捕・書類送検で各社対応は?弁護士ドットコム 2018年4月29日
被疑者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/30 07:38 UTC 版)
「フラント・ディンク暗殺事件」の記事における「被疑者」の解説
事件発生から32時間後、公表された犯人の画像を見て父親が当局へ通報したことにより、1990年生まれ、トラブゾン在住のオギュン・サマスト(トルコ語版)が事件の犯人として逮捕された。トラブゾンでは、前年にカトリック教会(英語版)司祭のアンドレア・サントロ(英語版)が、地元の民族主義者の少年に射殺されており、近年の極右運動家の主要なリクルート先にもなっていた。そしてサマストには、2004年にトラブゾンのマクドナルド店舗を爆破した前科を持つヤシン・ハヤル(英語版)という友人もいた。ほどなく、トラブゾン県知事ヒュセイン・ヤヴズデミルおよびトラブゾン警察署長レシャト・アルタイは職務を解かれ、その後アンカラから派遣された特別調査チームにより現地の調査が行われた。 20日中にサマストはディンクの殺害を自供したが、この段階ではサマストは犯行は個人的なものと供述していた。しかし、サマストのおじは取材に対して、イスタンブールについて知識のないサマストが独りで犯行に及ぶことができたとは思えず、サマストは利用されたのだと主張した。サマストは、ディンクが「トルコ人を侮辱した」ために殺害したと語り、後悔もしていないと供述した。メディアは、サマストが高校を中退しており薬物中毒の可能性もある、と報じた。その後、サマストはTV報道を見て初めて自身の行為の重大さを認識し、悔悟した様子で供述を終えたと報じられた。 ところが2月1日、勾留中のサマストが警官とともに、トルコの国旗の前で誇らしげにポーズをとっている映像がメディアに流出した。映像は議論を呼び、『ラディカル』編集者のイスメト・ベルカン (tr) は「これはディンクをもう一度殺すようなものだ」と語った。しかし、ほどなく配信元のTGRT(トルコ語版)は映像が偽造であったと認め、同社のディレクターらは引責辞任した。 同時期には事件に加担したとして他の6人の被疑者もトラブゾンで逮捕されていたが、その中でもヤシン・ハヤルが自分にディンクを殺害するよう焚きつけ、そして凶器も手配した、とサマストは供述した。そしてハヤルも、サマストに銃と金を与えたことを認め、「彼は義務を果たし、トルコの名誉を回復することを助けた」と述べた。また別の調査によれば、民族主義地下組織「エルゲネコン(エルゲネコン組織(トルコ語版))」の事件への関与も指摘されている。メンバーであった大佐のフェルハト・ヨズソイが、「フラント・ディンクの死だけでは充分でない」として、借金を抱えていた部下にディンクの妻子を暗殺するよう30万リラで持ちかけていたことが、エルゲネコン裁判(トルコ語版)の中で明らかにされている。
※この「被疑者」の解説は、「フラント・ディンク暗殺事件」の解説の一部です。
「被疑者」を含む「フラント・ディンク暗殺事件」の記事については、「フラント・ディンク暗殺事件」の概要を参照ください。
被疑者
「被疑者」の例文・使い方・用例・文例
- 被疑者は全面的な自白をした
- 被疑者はただちに接見交通権を主張した。
- 判事は被疑者の扱い方について警察を激しく非難した.
- (通常、ある法令や条約に基づいて)ある州または国により、他の州または国へ、被疑者や犯罪者を引き渡すこと
- 服を脱がせることで隠し持った武器や違法なドラッグを求めて被疑者を探す
- 軽犯罪に対する起訴を行い、重犯罪の被疑者を上位裁判所で審理するために引き渡す権限を持つ裁判所
- 被疑者の供述を記録したもの
- 検察官面前調書という,被疑者などの供述を録取した調書
- 刑事訴訟法という,刑法によって刑罰権を実行する際の必要な手続きを定めた法律において,被疑者が逮捕されることなく出頭すること
- 被疑者の身柄を拘束せず,任意出頭の形で取り調べること
- 裁判前,ジャーナリズムが被疑者を犯罪者扱いに報道すること
- 犯罪報道で被疑者,被告を実名で報道する主義
- 逮捕状によって被疑者を逮捕すること
被疑者と同じ種類の言葉
- 被疑者のページへのリンク